第20回 2021年 2月
Internet Explorer(インターネットエクスプローラー)(以降IEと表記)でネットサーフィンをしていたら、強制的にMicrosoft Edge(マイクロソフトエッジ)が起動してウェブページが表示された、という経験のある人も多いと思います。
これは、IE11のアップデートが既に終了していて、IEでは表示することができないウェブサイトなどが、最新のウェブブラウザで表示するように設定されているためです。
ところが反対に、IEでしか正常に機能しないというウェブサービスも存在していて、しばらくは混在の期間が続くようです。
また、マイクロソフトは今年(令和3年)8月17日で、マイクロソフト365などのネットサービスのIE対応を終了すると発表しています。(完全なサポート終了は2025年)。
従って私たちも長年親しんだIEから、新しいブラウザへ乗り換えの準備が必要なのです。
●PC-Talkerで使えるウェブブラウザ
それでは、音声環境の人はどのブラウザを使ったらよいのでしょうか?PC-Talkerで使用できるブラウザーは、高知システム開発のウェブサイトによると以下のようです。
1)Microsoft Edge
Windows10から標準ブラウザとして搭載されている。昨年1月からはGoogle Chrome( グーグルクローム)をベースとした新しいEdgeとなっている。表示色はWindowsのテー マが反映される。
2)Google Chrome
Googleが提供するブラウザ。国内外シェアナンバーワン、表示が速い。パソコン、タブレット、スマホのどれでも使用可能。Googleアカウントを利用することで検索内容 、開いたタブ、ブックマーク、メール、カレンダーなどのGoogleの各サービスを異な るデバイス間で共有できる。白黒反転はテーマを変更することで可能。
3)Firefox(ファイアーフォックス)
モジラ社が提供するオープンソースのブラウザー。アップデート周期が早く、拡張機 能が豊富でカスタマイズできる。1つのウインドウで複数のウェブ検索が可能。白黒反 転はWindowsのテーマが反映されるほか、カスタマイズも可能。
4)NetReader Neo(ネットリーダーネオ) ※有料
高知システム開発が販売するブラウザ。Chromeのエンジンを使っている。視覚障害者 が使いやすいように様々な工夫がなされている。ページ解析をしているので、表示に ついてはやや遅い。白黒反転機能がある。
さて、こんなにあるとやはりどれを選んだら良いのか迷いますよね。
1)それぞれ長短があること
2)パソコン環境
3)利用するウェブサービス など
これらによって使い勝手が異なります。手間はかかりますが、それぞれダウンロードして試してみるのが間違いないと思います。ネットリーダー以外は無料です。
ただ、ほとんどモニターの文字を読むことのできない方は、NetReader Neoが視覚障害者でも素早くウェブページの内容を把握し、途中の項目にも素早くアクセスできるのでおすすめです。基本的なキー操作もほとんど共通していますので、いくつかのブラウザを使い分けることも、そう大変ではないと思います。
●既定のブラウザを変更する方法
自分の使いやすいブラウザが決まったら、それを既定のブラウザとしてWindowsに登録しましょう。そうすることでメールソフトなどからURLを開こうとした際に、その既定のブラウザが起動し、ウェブページを表示するようになります。
【手順概要】
設定メニューから『既定のアプリ』を開き、ブラウザを登録変更します。
【手順】
1)スタートボタンを右クリックし、メニューから[設定]をクリックします。
2)設定ウィンドウが開きます。
※PC-Talkerをご使用の方は、[マイスタートメニュー]→[設定]→[PC設定]を実行します。
3)[アプリ]→左メニューの[既定のアプリ]→[Webブラウザー]を実行します。
4)インストールされているウェブブラウザの一覧が表示されます。
5)指定のブラウザを選択します。
※キーボード操作ではTabキーで項目を移動し、[Enter]キーで決定します。
6)ウェブブラウザが選択したブラウザに変更されていることを確認し、ウィンドウを 閉じます。
以上で作業は終了です。
すぐにIEが使えなくなるわけではありませんが、何度もEdgeが起動して煩わしいようでしたら、ブラウザ変更をご検討ください。