第19回 2020年 11月
10月6日から Apple Pay(アップルペイ)でPASMO(パスモ)が使えるようになりました。Apple Payとは、iPhone(アイフォーン)やApple Watch(アップルウォッチ)などにクレジットカードやデビッドカード、プリペイドカードの機能を入れてキャッシュレスで支払いが行えるようにするものです。自動改札機でApple Watchをかざしてピッと通過する!コンビニでiPhoneでピッと支払う!スマートでカッコいいですよね?!
ここでは、iPhoneでクレジットカードとSuica(スイカ)を使えるようにする方法を解説します。ボイスオーバーの音声読み上げ環境でも問題ありません。
●Apple Payの利用に必要なもの
1)iPhone7以降、Apple Watch3以降のデバイス。
2)Apple Pay対応カード。
iPhone8以降では12枚までのカードを追加できます。ほとんどのクレジットカード(iD、クイックペイ)、デビッドカード、プリペイドカード (Suica、PASMOなど)が対応しています。カード番号 、有効期限などを事前に確認しておきましょう。
3)最新バージョンのiOS
4)Apple IDでiCloud(アイクラウド)にサインインしていること
●どこで使えるの?
1)以下の表示のあるコンビニ、スーパー、ドラッグストア、レストランなどの店舗、自動販売機など
2)Safari(サファリ)を利用したインターネット通販
3)App Store(アップストア)や、アプリでの課金や支払い
1)Wallet(ウォレット)アプリを開きます。
2)右上の「+ (カードを追加)」を実行します。
3)Apple Payの説明を読んで、右下の「続ける」を実行します。
4)カードの種類から[クレジットカード/プリペイドカード]を選択します。
5)Apple IDで使っているカードが表示されます。そのカードを追加する場合は、セキュリティコードを入力して続けます。
6)規約に同意するとカードが追加されます。
●新しいカードを追加する場合
1)「他のカードを追加」を実行します。
2)カメラが起動するので指示に従ってカードをかざします。カード番号を検出し自動入力されます。(手動で入力することもできます。)
※名前とカード番号を確認し、誤っていたら正しく修正します。
3)有効期限とセキュリティコードを入力し、「次へ」を実行します。
4)カード発行元への問合せが行われます。
5)利用規約が表示されるので、確認し同意します。
6)カードが追加され、使用できる店舗などの情報が表示されたら「次へ」を実行します。
※カードの認証が求められた場合、SMS(ショートメッセージ)が選択されていることを確認し、「次へ」を実行します。
7)認証が完了すると登録完了です。
●複数のクレジットカードを登録している場合は、「メインカードに設定」が表示されます。メインカードは支払時に標準で選択されるカードなので、よく使うカードを登録しておくと便利です。
メインカードの変更は、設定→WalletとApple Pay→支払い設定→メインカード
で行うことができます。
Face ID(フェイスID)搭載のiPhoneで支払う場合
1)サイドボタンをダブルクリックします。
2)Walletアプリが開くので、Face IDで認証するか、パスコードを入力します。
(メインカード以外を使用する場合は、ここでカードを変更します。)
3) 認証されたらiPhoneの上部を読取り部にかざします。
4)完了と表示され、決済音がしたら支払い完了です。
●Touch ID(タッチID)搭載のiPhoneで支払う場合
1)Touch ID(ホームボタン)に指をのせます。
2)iPhoneの上部を読取り部にかざします。
3)完了と表示され、決済音がしたら支払い完了です。
※あるいは、ホームボタンを2度押し、Walletアプリが開いた状態で読取り部にかざします。メインのカードから変更する には、この画面で他のカードを選択します。
1)Walletアプリを開きます。
2) 右上の「+ (カードを追加)」を実行します。
3)Apple Payの説明を読んで、右下の「続ける」を実行します。
4)カードの種類から[Suica]を選択します。
5)金額を入力の画面になるので、金額を入力するとSuicaの新規発行となります。以降は画面に従って、登録したクレジットカードからチャージして下さい。
6)すでに持っているSuicaをiPhoneに登録する場合はお手持ちの交通系ICカードを追加」を実行します。
7)Suicaカードの下四桁を入力します。
※定期券など記名式カードの場合は生年月日を入力します。
8)利用規約に同意します。
9)Suicaカードの上にiPhoneの上部を重ねると、カードの残高、定期券情報などの転送が行われます。
※プラスチックのSuicaカードはもうチャージできません。捨てても大丈夫です。
※デポジット(500円)はしばらくすると残高に追加されます。
10)転送が完了したら「次へ」を実行します。
11)「エクスプレスカードに設定完了」と表示されます。
※エクスプレスカードとは、iPhoneのロックを解除しなくても利用できるカードのことです。プラスチックのSuicaカードと同様に自動改札機 やレジの読取り部にかざすだけで利用できます。
以上で終了です。お疲れ様でした。
●チャージと定期券、JRE POINTについて
Suicaのチャージは、Wallet→マイSuica→チャージから登録したクレジットカードで行えます。
「Suicaアプリ」を入れることで定期券の新規購入や更新、オートチャージの設定、新幹線の特急券やグリーン券を購入することなどができるようになります。
JRE POINTに登録済みのSuicaをApple Payに登録しても、JRE POINTへの登録は引き継がれません。Suicaアプリを入れてから、JREPOINTサイトから再度登録をおこなって下さい。
●Suicaを使う
Suicaをエクスプレスカードとして登録している場合は、iPhoneを自動改札機の読取り部にかざすだけで利用できます 。レジでの支払いもロ ックを解除することなくかざすだけでOKです。
※PASMOも同様にエクスプレスカードとして登録できますが、交通系ICカードとしてエクスプレスカードに登録できるのはどちらか一方とな ります。
*ご注意*
Suicaの残額はこまめにチェック、チャージして下さい。
iPhoneのバッテリーが切れた場合、iPhoneXS(10S)以降の場合エクスプレスカードは5時間予備のバッテリーで利用できます。それ以前の機種 では利用できなくなります。
クレジットカードなどの利用にはFace IDやTouch ID、パスコードの認証が必要なので比較的安全ですが、エクスプレスカードに設定した SuicaやPASMOは自由に使えてしまいます。
そこでまず必要なことは、iPhoneをロックして使えないようにすることです。
●Windowsパソコンからの操作手順
1)パソコンのiCloudのサインイン画面を開きます。
2)「iPhoneを探す」をクリックします。
※iCloudがインストールされていない場合は、ブラウザーで「find my iPhone」と検索し「Find My iPhone on iCloud.com」を開きます。
3)探すデバイスのApple IDとパスワードを入力し、サインインします。
4)すべてのデバイス→目的のデバイスの順にクリックします。
5)デバイスの位置が地図上に表示されます。
※ハイコントラストは解除して下さい。
6)操作を選択します。
・近くにある場合は「サウンド再生」を実行すると、大きな音で位置を知らせてくれます。
・遠い場合や不明なときは「紛失モード」を実行すると、iPhoneのロックが解除できなくなり、Apple Payも使用できなくなります。
7)警察や契約通信会社に届けましょう。