●サキサキ先生の簡単パソコン活用講座・案外知らないiPhoneの便利技

第12回 2019年 2月 

 Wordでの表作成を予定していましたが、音声とキーボード操作ではなかなか思うようにいかないので、今 回はしばらくお休みしていたiPhoneの便利技を紹介します。これはiOS12でボイスオーバー使用の 場合ですが、バージョンや設定によって操作が異なる場合があります。

●電話の操作
@かかってきた電話に応答する
 あまりにも当たり前のことで、かえって誰も教えてくれない?!
 ボイスオーバー使用時は、2本指のダブルタップで応答できます。画面のどの   部分で行ってもOKです。応答ボタンを探す必要はありません。
A電話を切断する
 切断も同じ2本指のダブルタップで切断できます。また、受話口を耳に当てている場合は、スリープボタン  を1回押すことで切断できます。
B会議中や講演会など、音を出してはいけないところで呼び出し音が鳴ってしまったとき
 スリープボタンまたは音量ボタンを1回押すと、呼び出し音を消すことができます。呼び出しは続いている  ので、安全なところに移動して応答することができます。スリープボタンを2回押すと、呼び出しを終了し  、留守番電話サービスを契約していれば留守番電話に切り替わります。契約していない場合は電話に出るこ  とができない状態であるというアナウンスが流れます。これは拒否ボタンを押した状態と同じです。
Cキーパッドでの数字入力
 1.ダブルタップ
   指を滑らせる、あるいは左右フリップで目的の数字を読み上げさせます。次に1本指のダブルタップで    その数字を入力することができます。
 2.スプリットタップ
   指を滑らせて目的の数字が読み上げられたところで指を止めておき、もう一     本の指で画面をタップすることでその数字が入力できます。ダブルタップがうまくいかないときに便利です。
 ※入力モードの切り替え
  キーパッドからの入力方法は、上記の標準入力モードのほか、タッチ入力モードと、直接入力モードが準備されています。
 1.タッチ入力
   指を滑らせて目的の数字を読み上げたところで指を離します。指を離したところの数字が入力されます    。
 2.直接入力
   数字ボタンが見えている人向けです。数字ボタンをタップすれば入力できます。なお、スプリットタッ    プはどの入力モードでも実行できます。
  ※入力モードの切り替え方法
   設定アプリの「一般」→「アクセシビリティー」→「ボイスオーバー」→「入力モード」で切り替える    ことができます。
D「Siri」を使って電話をかける。
  音声アシスタントSiriを使うことで、電話アプリを実行しなくても電話をかけることができます。ホームボタンを長押しして「ポポンッ」と鳴ったら電話をかける相手の名前を話します
  たとえばSiriに「山田さんに電話をかける。」と話したとします。山田さんが一人しかいなければ「山  田○○さんに電話をかけています。」と返事をして発信します。 山田さんが複数人いる場合や、電話番号  が複数登録されている場合は「確認させてください。山田太郎さんですか?山田花子さんですか?」あるい  は、「山田○○さんのどの電話ですか?自宅または携帯」などと確認してきます。そこで、「山田花子」あ  るいは、「携帯」と答えます。Siriは「山田花子さんに電話をかけています」などと返事して発信します。
 連絡先にニックネームを登録しておくと、そのニックネームでも発信できます。また、「お父さん」や「ママ」と言って電話をかけようとすると、「お父さんは誰のことですか?」と聞いてきますので、名前を答え  ると、「○○さんをお父さんと覚えておきます。」と返事して発信してくれるようになります。

●ページ操作
@連続読み
 2本指で下スワイプをすると、現在の位置から連続読みします。
A縦スクロール
 1画面に収まらない長い文書では、3本指で上下スワイプすることでページを上下にスクロールすることができます。
Bページの最後の語句にジャンプする
 4本指で画面の下半分をシングルタップすると、そのページの最後の語句に移動することができます。
Cページの最初の語句にジャンプする
 4本指で画面の上半分をシングルタップすると、そのページの最初の語句に移動することができます。ペー  ジの左上には、前の画面に戻るボタンがあることが多いので覚えておくと便利です。
D前の画面に戻る(スクラブ)
 前の画面に戻るには戻るボタンを探してダブルタップしますが、2本指でアルファベットのZを描くように  、画面を3回シュッシュッシュとこすることで実行できます。直線を1.5往復してもOKです。残念ながらすべてのアプリで使用できるとは限りません。