第9回 2018年 5月
視力が落ちてきても、文書を読むのは拡大読書器でかなり助かりますが、文字を書くことはなかなか難しいものです。そこで活躍するのがパソコン、ワープロソフトです。今回からワードのイロハを学びたいと思います。
※ワードのバージョンによっては操作手順が違うことがあります。
今回はワード2010、2013の手順をご説明します。
1)書式を設定する
書式とは、用紙サイズ、余白、用紙の縦置きや横置き、縦書きや横書き、1ページの行数、1行の文字数、フォントなどのことです。初期設定でA4縦置き、横書きになっているので、そのままで使っている人が多いと思いますが、用途や見やすさ、好みに応じて変更してみましょう。
< 書式設定の方法 >
リボンから [ページレイアウト] タブを選択→ [ページ設定] を実行する。
(キーボード操作では、[Altキー] → [P] → [S] → [P] と順番に押します。)
→ページ設定ダイアログボックスが開きます。
1.文字数と行数タブ
文字方向、1行の文字数、1ページの行数、などを変更できます。
文字の大きさや文書量に応じた読みやすいスタイルに変更しましょう。
[フォントの設定] ボタンを押して日本語、英数字それぞれで使用するフォントとサイズを設定します。ここで設定したフォントが初期の文字スタイルとして入力されます。この会報のフォントは「MSPゴシック」14ポイントです。
[既定に設定] ボタンを押すと、現在の書式(フォントの設定以外)が新規文書作成時の設定として保存されます。よく使用するスタイルを保存しておくと、毎回設定する必要がなく便利です。
2.余白タブ
上下左右の余白、用紙の縦置き、横置きを変更できます。
3.用紙タブ
葉書や封筒、写真用紙に印刷する時はここで用紙サイズを変更します。
2)文書中の一部の文字フォントを変更する
タイトルを少し大きな文字にしたり、大事なところを太字にしたりすると、分かりやすい文章になります。一部の文字列のフォントを変更するには、変更したい文字列を範囲選択して、 [Ctrlキー] + [Shiftキー] + [P] を押すと、フォント設定のダイアログを出して変更できます。
フォントではありませんが、アンダーラインを引くには、対象の文字を範囲選択して、[Ctrlキー] + [U] を押すとアンダーラインが引けます。もう一度同じ操作をすると、アンダーラインを消すことができます。
3)お節介機能をOFFにする
A) 行頭に@や1)を付けて、文書を書いて改行すると、行頭にAや2)が自動的に付いてしまう。
B) 行頭でスペースを入力するとスペースが消えて字下げになる。
これらは「入力オートフォーマット」というワードの機能です。便利なこともありますが、煩わしく感じることもあります。A)、B)の機能を解除するには、オートフォーマットオプションを無効にする必要があります。
< オートフォーマットオプション設定の方法 >
リボンから [ファイル] タブを選択 → [オプション] を選択 → [文書校正] を選択 → 「オートコレクトのオプション」欄の [オートコレクトのオプション] ボタンを押す → [入力オートフォーマット] タブを選択
A)の機能を無効にする
「入力中に自動で書式設定する項目」欄の「箇条書き(行頭文字)」と「箇条書き(段落番号)」のチェックを外す → [OK] ボタンを押す
B)の機能を無効にする
「入力中に自動で書式設定する項目」欄の「行の始まりのスペースを字下げに変更する」のチェックを外す → 「入力中に自動で行う処理」欄の「Tab/Space/BackSpaceキーでインデントとタブの設定を変更する」のチェックを外す → [OK] ボタンを押す
これらは好みに応じて設定するといいと思います。
●iPhone、iPadのバッテリー性能を確認できるようになりました
iOS11.3から、「設定」アプリでバッテリーの性能を確認できるようになりました。 [設定] → [バッテリー] → [バッテリーの状態] の順番でタップします。すると、以下の項目の判定が表示されます。
@最大容量
○○%は新品時に比べたバッテリー容量の基準です。容量が低下すると1回の充電で使用できる時間が短くなります。80%を切ったらバッテリー交換を考えましょう。
Aピークパフォーマンス性能
ピーク電力(瞬時最大通電能力)の状態。
バッテリーが劣化しており、充電残量の少ない端末を寒冷地で使用すると、突然のシャットダウンが起きやすくなるため、iOSは意図的にパフォーマンスを低下させます。このような状態になっている場合は、その旨が表示されます。
また、バッテリーが著しく劣化すると、交換を促す表示が現れます。
●アップルのバッテリー交換プログラム
2018年12月末までの期間限定ですが、iPhoneSEとiPhone6以降のバッテリーを対象に、アップルケアに加入しているなら無料で、未加入の場合でも、通常8800円のところを3200円で交換できます。
バッテリー交換や修理は、バックアップをとった上で予約して持ち込みましょう。