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(表紙)
1971年 8月 7日 第三種郵便物認可(毎月6回 1の日・6の日発行)
2024年 5月10日発行 SSKA増刊通巻 第11282号
SSKA
あぁるぴぃ kanagawa 第111号2024 summer
**この会報誌は「NHK歳末たすけあい」の配分金により作成しています。 **
JRPS神奈川
◆巻頭言
2 音楽と鉄道
◆JRPS神奈川の活動
3 総合カレンダー
【開催予定】
4 総会・医療講演会のお知らせ
5 第6回横須賀・三浦地区交流会開催のご案内
【ご報告】
6 「働く世代の懇親会」の報告
7 「もうまく募金」街頭募金実施の報告
10 戸塚西ロータリークラブ様より寄付のご報告
◆情報コーナー
11 第6回ロービジョン・ブラインド川柳コンクールの報告
15 サキサキ先生の簡単パソコン活用講座(33)
17 ちょっと話してみませんか?(ピア相談のご案内)
19 読書の薦め
20 会報誌あぁるぴぃ企画担当者の募集
21 英語で気軽にしゃべりませんか♪「ポンコツ」英会話のご案内
◆投稿コーナー
23 JRPS神奈川に入会して
24 私の半生「乗り越えてきたこと」
26 編集スタッフとして感じること
26 JRPS神奈川のお手伝いをして思うこと
27 みんなの川柳・俳句・短歌
31 ウッチャンの落書きストーリー
◆編集後記
35 JRPSかながわ丸<船長今村の航海日誌>
(目次終わり)
会長 今村 伸也
巻頭言では、多くの執筆者が自身の趣味の話をしているので、今回私も趣味のことを書いてみようと思います。それもふたつ・・・。
最初が音楽の趣味。歌を歌うことが好きな人、音楽を聴くことを趣味とする方など色々いますが、私は鍵盤楽器(ピアノ・シンセサイザー等)を仲間と演奏する事が好きです。これには訳が有りまして・・・・
楽器の演奏は、視力のハンデが他の趣味(例えば絵画や彫刻)より少ないのです。私はクラシック音楽ではないので、楽譜に忠実に弾く必要もなく、感性と経験で自由に楽しんでおります。また、音を通じて仲間と交われる事も大切な要素。
そんな訳で昨年の秋、「世界網膜の日in神奈川」前夜の懇親会では、昭和歌謡のバンド演奏をお届けさせて頂きました。他の視覚障害者団体を見ても、楽器演奏を趣味とする方は多いなぁと感じております。
そしてもう一つの趣味が鉄道。この趣味もいろんなジャンルがあり、写真が好きな「撮り鉄」、鉄道旅行を通じてお店巡りをする「飲み鉄」等ありますが、私は運転席横から前方景色を楽しむ「乗り鉄」。しかも新幹線などの高性能な電車より、トコトコ走る江ノ電などの路面電車好きです。
この趣味は以前、「マニア」とか「オタク」扱いされて、特に女子に不人気。私も思春期のころは、この趣味を周囲には封印してたんですよ。ところが最近は、タモリに始まり国会議員の石破さん、前原さんなど著名人が鉄道好きを表明。「鉄子」をウリにする女性タレントも出ており、鉄道番組も百花繚乱。昨今は私も鉄道好きを公言し、乗車シーンをFacebookでアップしております。
この2つの趣味、一生の友達かな。
2024年
◆6月予定
6月30日(日) 定期総会 10時〜 県民センター305室
医療講演会 13時〜 県民センター305室
*詳細情報は本紙の本編参照
◆7月予定
7月14日(日) ミニ集会 13時〜 県民センター709室
7月20日(土) 横須賀・三浦地区交流会 11時〜
横須賀市立総合福祉会館 7階 第4会議室
*詳細情報は本紙の本編参照
◆8月予定
8月11日(日) オンラインミニ集会 ZOOMにて
*詳細はHP、MLで後日案内します。
8月25日(日) 会報発送作業
◆9月予定
9月 8日(日) ミニ集会 13時〜 県民センター709室
予定は変更される可能性があります。最新情報はホームページをご確認
いただくか、下記連絡先まで照会願います。
JRPS神奈川事務局 **********(留守番電話)
https://www.rp-k.com
●ミニ集会の会場(かながわ県民センター)は、横浜駅西口からヨドバシカメラのビルに向かって進み、その手前の横断歩道を渡ったら、右に曲がります。
100メートル程進んで、高速道路の先の信号のある交差点の左角の建物です。
点字ブロックが駅から敷設されています。
会長 今村 伸也
本年も定期総会の案内をさせて頂きます。昨年に引き続き、本年も会場での開催及び議決の実施とさせて頂きます。これにより会員の皆様のリアルな反応や具体的な声を会の運営により効果的に反映出来ると期待しております。是非会場にお越し下さい。
なお、オンライン(Zoom)での視聴も準備し、当日会場にお越しになれない会員の皆様への情報共有も努めて参ります。ただ、議決への参加は出来ませんので予めご了承下さい。
議案内容については、別添の議案書を参照下さい。
そして午後は昨年に引き続き、本部主催の医療講演会を同時中継して視聴致します。詳細は5月発行の本部協会誌をご参照ください。
◆開催要綱◆
【日時】2024年6月30日(日)
1.第1部 定期総会 10時30分〜12時
*受付開始は10時です。
2.第2部 医療講演会
13時〜14時30分 医療講演会
講演:近藤峰生先生(三重大学大学院医学研究科 教授)
演題:後日発表
【参加方法】
1.第1部 会場とオンラインの方法があります。(会員のみ)
1)会場参加:かながわ県民センター305室
2)オンライン視聴:会議システム(Zoom)で行います。URLは後日、かながわMLで公開します。
2.第2部 会場とオンライン(YouTube配信)。会場は上記同様です。
YouTube配信の詳細は本部協会誌No.170(5月発行)をご参照下さい。また、当協会ホームページとメーリングリストでもYouTubeのURLをお伝えします。
役員 内田 知
昨年に引き続き、今年も横須賀・三浦地区交流会を開催できる事になりました。昨年と同様に、前半は、昼食をはさんでの参加者同士のおしゃべり会として催します。後半は、音楽鑑賞の時間としました。
この会報がみなさんの手元に届く頃にならないと、出演をお願いしている方の予定がわかりません。そのため、出演者の紹介は、案内文の中に記すことができません。この点をご容赦いただければと願っています。参加していただいたみなさんに、心和む時間を与えてくれる演奏を聴かせてくれる方に依頼していますのでご期待ください。
なお、この交流会は、会員・非会員関係なくご参加いただけます。横須賀・三浦地区に在住の方だけではなく、京急沿線・JR横須賀線沿線に在住されている会員・非会員のみなさんもご参加いただければと願っています。
【会場】横須賀市立総合福祉会館 7階 第4会議室
横須賀市本町2丁目1番地
【会場までのアクセス】
京浜急行 汐入駅から徒歩約6分
JR 横須賀駅から徒歩約8分
京急バス バス停「本町1丁目」から徒歩約2分
【待ち合わせ】会場が分からない方は、10時40分に汐入駅改札前に集合して下さい。スタッフがお待ちしています。
【電話】046-821-1300(総合案内)(※参加申し込み・問い合わせ先の番号は以下【申し込み・問い合わせ先】をご参照ください)
【開催日】 2024年7月20日(土)
【時間】
11時-13時 おしゃべり会(昼食時間含む)
(30分間休憩)
13時30分-14時30分 音楽鑑賞会(演奏準備含む)
14時45分 終了
【会費】無料
交流会は申込制です。
申し込みを希望される方は以下までご連絡ください。
【申し込み・問い合わせ先】
◆ホームページからは こちらのフォームからお申し込み下さい。
JRPS神奈川ホームページ:https://www.rp-k.com
【注意事項】
昼食は各自ご持参下さい。汐入駅前にコンビニもあります。
ごみは各自でお持ち帰りください。
**この交流会は『NHK歳末たすけあい』の配分金により開催します**
役員 伊藤 つえみ
去る1月28日(日)、東京都品川区にて、「働く世代の懇親会」を開催いたしました。この合同企画も7回目となり、今回はユース部会が主管で開催してくれました。
参加者数は24名で、神奈川からは7名の参加でした。
前日には、ユース部会だけの懇親会も行われたようで、九州など遠方からの参加者も多く、例年に比べ若い方が多い印象でした。
お店は、大崎キッチンというクラフトビールがおいしいレストランで、東京からも神奈川からもアクセスが良いにもかかわらず日曜のため乗降客も少ない大崎駅近くで、待ち合わせなどもスムーズで、サポート体制も素晴らしく、とても安心して参加することができました。
また、各テーブルにユース部会の方が1、2名入ってくれて、どのテーブルも大変盛り上がっていたと思います。
私たちのテーブルは神奈川と東京のユースの方がそれぞれ1名ずつ入ってくれて、世代も職業もみんな様々で、今回も楽しく交流ができました!
2024年度は東京都協会が担当となります。詳細が確定次第、この会報誌やHPにてご案内させていただく予定です。
次回もぜひお楽しみに!
役員 神田 信
3月20日11時から15時15分まで横浜駅相鉄口で街頭募金を行いました。
JRPS「もうまく募金」の街頭募金は恐らく神奈川では初めてではないかと思われます。当日は、寒さこそありませんでしたが、強風が吹き、用意した風船は十分に配ることができず、途中通り雨に遭うなどアクシデントもありました。それでも、楽しく実施できたと思います。
♪ 難病の網膜色素変性症の治療法確立とQOL向上にご支援ご協力お願いします! ♪
総勢12名で街行く人々に呼び掛けました。
同時に、もうまくサポーターの説明、病気やJRPSの活動案内を記載したリーフレットと、クラウドファンディングを呼び掛けるティッシュの配布もおこないました。
募金をご持参いただいた皆様、街頭募金にご協力いただいた皆様本当にありがとうございました。
募金額全額をJRPS本部に振り込みました。街頭募金をした翌日、本部よりクラウドファンディングに加わってくれたかたがいた、と連絡がありました。
(JRPSのクラウドファンディングへの応援コメントより一部引用)
「私の母が緑内障です。(中略)街で少しですが寄付させていただいた経験から、もうまくサポーターになろうと思いました!進むのは1歩ずつですが目的や願いを確実し、共に頑張りましょう!」
そのほかにも、非会員で自分はRPだと声をかけてくれた人をはじめ、自分は目が悪い、誰誰が目が悪いからと募金してくれた方が多かったように思います。更には、ちょっとした困りごと相談もあったりしました。
実は、募金額は思っていた程集まらなかったのですが、街頭募金を通じて、街行く人とのふれあいや、網膜色素変性症の啓発はとても価値あるものだと思いました。
今後も実施したいと思いますので、ご協力宜しくお願い致します。
(写真1:街頭募金の様子。横浜の晴れた昼間の空の下で募金活動に励む)
JRPS会員。男性2名と女性2名。全員JRPSのマークがついた黄色のベストを着用している。募金箱を持っていたり、JRPSのスローガンが書かれた紙を掲げたりしている。)
(写真2:街頭募金の様子。建物の前で募金活動に励むJRPS会員。男性3名と女性1名。全員JRPSのマークがついた黄色のベストを着用している。募金箱を持っていたり、JRPSのスローガンが書かれた紙を掲げたり、風船を配ったりしている。)
会長 今村 伸也
去る4月10日に、戸塚西ロータリークラブ様(会長:阿部孝紀様)より当会に、金50,000円の寄付を頂きましたのでご報告致します。
当ロータリークラブは長年に亘り、本会に厚くご支援いただいており、特に昨年は、世界網膜の日in神奈川に、特別支援金及びボランティアとして会場誘導のご協力を頂きました。改めて厚くお礼申し上げます。
当日は、上述のお礼を兼ね本会の今後の予定をお話しすると共に、戸塚西ロータリークラブ様の益々のご発展を祈念する旨、お伝えいたしました。
(写真:戸塚西ロータリクラブ阿部孝紀会長と今村会長。)
横浜市 神田 信
JRPSにもご協力いただき、私の勤務するパリミキ主催で行われました「第六回ロービジョン・ブラインド川柳コンクール」。今回も沢山のご応募をありがとうございました。2024年3月29日に最優秀賞をはじめ各部門賞、NEXT VISION賞、日本眼科医会賞並びに入選100作品を発表致しました。
ブラインド川柳で検索して第六回ロービジョン・ブラインド川柳コンクール特設サイトよりご覧ください。
URL:https://www.paris-miki.co.jp/lv-senryu/
このコンクールは、視覚障害に因んだ川柳を、視覚障害当事者だけでなく、それぞれの立場の晴眼者からも募り、互いの理解と啓発を目的として開催しております。JRPS会員のもぐら圭さんが 最優秀賞、帰ってきた花子さんがメディカル・トレーナー部門賞を受賞する当たり年もありましたが、今年はそうはいきませんでした。しかし、ご応募いただいた作品には、生活のワンシーンや、それぞれの思いが詰まったすばらしい作品ばかりでした。
以下、神奈川会員さんの作品です。
◎ こもりがち 自転車こぎて 鼻歌う
眞田京子様/ロービジョン
作者解説:運動不足にならないように、フィットネスバイクをこいでいます。鼻歌を歌いながら楽しく運動しています。
◎ 信号機 見える人だけ 守ってる
CRALIS様/ブラインド
作者解説:国としてすべての国民の命を守る責任があるのではないでしょうか。
◎ 返事なし 隣の妻は 今いずこ
ダンゴダンゴ様/ロービジョン
作者解説:レストランで会話の返事がない。いつの間にか独り言になっていたらしい!席を立つときは一言くださいね。
◎ どこにある 流すボタンか センサーか
横浜のかっちゃん様/ロービジョン
作者解説:トイレに入るたびに、流すレバーやボタンやセンサーを探すのに苦労しています。
◎ タドタドシク セミブラタッチ メール打つ
清水秀雄様/ロービジョン
作者解説:いくつかのキーボードに目印のフィルムボッチを貼って悪戦苦闘して、メールやワードの文章を入力しています。ごまかしブラインドタッチです。
◎ 受け入れる それができると 見えてくる
みずたま様/ロービジョン
作者解説:見えにくさを受け入れられず何年も苦しい思いをしていましたが、受け入れることができたら、やるべきことややりたいことが見えてきた…という実体験を詠みました。
◎ 心の目 みんなの笑顔 目に浮かぶ
井手章(いであきら)様/ブラインド
作者解説:とうとう見えなくなって2年が経ちました。見えていた時のみんなの若々しい笑顔が、そのまま、まぶたに映っています。
◎ 良い情報 右から左に 横流し
まだまだ花子様/医師
作者解説:患者さんから聞くアイデアや役に立ちそうな情報を別の患者さんにお伝えしています。眼科は町の掲示板みたいなものです。
◎ 見えてても 見えてなくても 友は友
吉田明美様/友人
作者解説:あなたがロービジョンだから付き合っているわけではなく、友人であるあなたが、たまたまロービジョンであるだけ。だからこれからも遠慮なく、お互いに助け合おうね!
続きまして神奈川県外の方の作品。
◎ 調味料 目分量から 気分量
ロービジョンtoyoko様/ロービジョン
作者解説:その日によって味付けが微妙に変わる私の料理、変わらないのは市販のルウで、カレーくらいかもしれません。
◎ お手上げだ タッチパネルに 四苦八苦
遠藤道子様/ロービジョン
作者解説:デジタル社会となり、便利な面も増えた反面、買い物も、外食も、支払いも、音の出ないパネル操作となり、一人ではできない辛さをわかってほしいですね。
◎ 医師告げる 置いてきぼりな 私の心
あき様/ロービジョン
作者解説:初診に告げられる病名と、やがて失明するという、言葉の重さ。心のケアが無く落ち込み、ロービジョンケアや福祉に繋がるまでにも時間がかかることがあることを知ってほしい。
◎ 視野狭窄 看板訊ね 文字を読む
まゆ様/ロービジョン
作者解説:ごくごく狭い視野しかないため看板を見つけることができずに人に訊ねました。その看板の内容は自分で読んでいると、不思議そうな顔をされました。視野狭窄はなかなか理解されるのが難しいです。
◎ スマートフォン 目の代わりなんです わかってね
みん様/ロービジョン
作者解説:様々な場面でスマホのカメラを通して、見たいものを拡大したり明るくしたりして見ています。お店や博物館での利用も、撮影のためではなく、商品や作品を見ています。この使い方の理解が広まると嬉しいです。
◎ アイフォンよ 話し相手は お前だけ
もぐら圭様/ブラインド
作者解説:夜更けまでパソコンを叩いていると、寝静まった家の中で、「今日もお疲れ様」「今何時?」「明日の予定を教えて」、「おやすみ」などとアイフォンに語り掛けています。
◎ ブーブーと 振動時計が 時知らせ
こだぬき様/ロービジョン
作者解説:時計が見えない私は、いつも振動時計をポケットに入れてるよ。仕事中もバスの中も3つのボタンを押すごとにすぐに時間がわかって快適だよ。
◎ どうしてよ 慣れたところで 怪我をする
モーリン様/ブラインド
作者解説:家の中という慣れた場所なのに、咄嗟の瞬間に障害物があることを忘れ、転んだりぶつかったりして怪我をします。慣れたところほど、気をつけないと、と自分を戒めました。
◎ お掃除は ロボットくんに おまかせね
うぐいす様/ロービジョン
作者解説:ロボット掃除機に「アレクサ掃除機オン」と言ったら、ビーと音がして掃除が始まるよ。後を追って床を手で触ったらとってもきれいになって感動!ゴミやホコリや髪の毛のわからない私にとっては最適な家電です。
◎ ニアミスを 互いに笑ってる 握手
山本進様/ブラインド
作者解説:互いに握手しようとしたが、すれ違ってなかなか握れない。互いに苦笑してしまった。
◎ 命がけ 夜音消える 信号機
小池トキ子様/ブラインド
作者解説:夜間は近所迷惑というが、われわれは夜歩くなというのかしらと思うと悲しくなります。
◎ 夜の街 響くサイレン 鳴らない信号
じだん様/ブラインド
作者解説:深夜に音の止められた横断歩道で渡るタイミングを見計らっていると、サイレンを鳴り響かせながら救急車両が走り抜ける。何故、視覚障害者は命がけで横断歩道を渡らなければならないの?命の価値に違いがあるの?
まだまだ紹介したい作品は尽きません。また、私の知る限りで会員さんを抽出して、その中から私の好みで作品を選ばせていただきました。見落としやお名前を存じない会員さんには大変申し訳ございませんが、ご容赦ください。次回も開催予定ですが、神奈川ロービジョン川柳もお楽しみください。
役員 佐々木 裕二
2016年から連載してきたこの活用講座ですが、今号で9年目に入りました。今回は原点に立ち返って、これから音声パソコン&スマートフォンを始めたいという人に向けてのお話しです。
●だんだん見えにくくなってきた・その時、紙の文書はどうしますか?
残念ながらRPは徐々に進行します。今、拡大読書機を使って読み書きしている皆様、次の段階を準備していますか?
手紙はメールやLINE(ライン)に、ニュースや様々な情報収集もインターネットで、住所録や家計簿は専用アプリで管理、預金通帳はWEBバンキング・・・。
全てが完璧にとはいきませんが、かなりの部分がパソコンやスマートホンを利用することで自力で可能になります。
情報障害と言われる視覚障害者のQOL向上になくてはならないものと考えています。あなたも「音声」始めてみませんか?
●どんな活用方法があるの?
・ 目で読める人は、画面の表示を白黒反転して黒地に白い文字に変更したり、拡大表示することで読み書きが楽になります。
・ 目で読めなくなっても、画面を読み上げてくれる音声ソフトで、読み書きや操作ができます。
・ 文章は紙に印刷することもできますが、ご家族やお友達もほとんどの人がメールやLINE(ライン)を使っていると思います。写真を送ることもできるので連絡、コミュニケーションの幅が拡がります。
・ 印刷された文書を読みあげさせることができます。郵便物の仕分けも自力でできるようになります。
・ 情報の収集がとても簡単になります。インターネットが使えれば、ニュースや天気、目的地までの地図や鉄道の乗り換え、レストランやお店の情報、今何が流行っているのか、料理のレシピなども簡単に見つけることができます。
・ スマートフォンにはたくさんの支援アプリがあります。紙幣の種類を読み上げてくれるもの、洋服の色や模様を教えてくれるもの、色や明るさを教えてくれるもの、情景を説明してくれるもの、ボランティアがカメラの映像を見て支援してくれるものなどです。
●相談をお受けします
パソコンやスマートホンで何ができるのか?自分に使えるのだろうか?
これから音声パソコン・スマートホンを始めようとお考えの方の、疑問や不安にお答えします。費用もだいたい分かります。
ご家族やヘルパーさんに依頼すればできることですが、いつでも自分でできるようになることはQOLの向上に不可欠と私は考えています。どうぞ、ご遠慮なくお電話下さい。
その内容を踏まえて、パソコン教室を企画したいと考えています。
●オンラインおしゃべり勉強会を再開します
こちらはZOOMミーティングを利用しますので、既にパソコンまたはスマートフォンを使用している人が対象となります。
パソコン、スマートフォンは使っているけどZOOMが分からないという人は電話でご相談下さい。
勉強会の日程と内容はかながわメーリングリストでお知らせします。
メーリングリストに登録していない会員さんは佐々木までメール下さい。
現在110名以上の会員さんが参加しています。
◆佐々木連絡先
ホームページからは こちらのフォームから「メーリングリスト入会希望」と書いてご連絡ください。
●この活用講座はJRPS神奈川のHPに掲載しています
「サキサキ先生のパソコン教室」で検索するか、下のURL・QRコードからアクセスして下さい。
https://www.rp-k.com/pc/
心理相談員 石井 史子・板嶌 憲次郎
ピア相談とは、病気などの悩みを同じ境遇の人が話を聞き、お互い前を向いていきましょうというものです。
同じ患者同士、共感し合えることは多々あるはずです。なかなか周りの人に理解してもらえず困っている…。そんな気持ちをちょっと話して心を軽くしてみませんか。
形式として、電話でのご相談を基本とし、40〜50分程度を目安としてお話を聞かせていただきます。ご相談の内容・個人情報については「守秘義務」を厳守いたしますのでご安心ください。
【申し込み方法】
お申し込み窓口は電話、ホームページのお問い合わせフォーム、代表メールの3つとなります。
●電話番号
080−6268−2994 (基本留守番電話状態)
●JRPS神奈川お問い合わせフォームURL
ホームページからは こちらのフォームから「ピアサポート希望」と書いてご連絡ください。
電話にてご相談を希望される方は留守番電話に、お名前と折り返しの電話番号を録音して下さい。
また、お問い合わせフォーム、代表メールからのお申し込みも同様、お名前と折り返しの電話番号のご入力をお願いします。後程こちらから折り返しさせていただきます。
●対象:JRPS神奈川会員の患者本人とその家族
横須賀市 内田 知
●『かんじき飛脚』
●『べんけい飛脚』
山本 一力(やまもと いちりき)著
江戸時代の郵便配達人といえば飛脚。その飛脚の中でも大名飛脚は、江戸から遠く離れた国元へ藩主の存亡をも揺るがしかねない密書を届ける。この命がけの仕事をする男たちとその男気に惚れて彼らの窮地を救う男たちと女たちの姿を描いた物語。
かんじき飛脚では、運ぶのは密書ではなく病の特効薬。なぜ運ぶのが薬なのか。読んで確かめられたし。
べんけい飛脚では、参勤交代で国元へ帰る加賀藩主の大名行列に届けなければいけない一通の吉宗からの手紙を巡る物語。本作では、飛脚たちの活躍も面白いのだが、それよりも代表行列の武士たちを受け入れる事となった宿場町の庶民たちの必死に受け入れ態勢をととのえようとする姿が胸を打つ。
●『宿罪(二係捜査 1)』
本城 雅人(ほんじょう まさと)著
15年前、ひとりの少女が突如失踪した。彼女の行方を追い続けていた町田署の女性警察官は病に倒れ、帰らぬ人となった。少女を探し続けていた女性警察官の執念と少女を見つけ出せなかった無念さを思い、事件の再捜査を始めた刑事たちがいた。
ミステリー・警察小説ファンならずとも、冒頭の5分間だけでも読んで損はなし。なんたって、冒頭のシーンで、ウッチャンをウルッとさせたのだから…
●『知能犯』
翔田 寛(しょうだ かん)著
西船橋駅近くで起きた傷害致死事件。現行犯逮捕された犯人は連行中のパトカー内で急死した。船橋署の刑事たちは衝動的な犯行と見て裏付け捜査を進める。
だが、捜査が進むにつれて、事件直後の犯人の不可解な行動が浮かび上がる。なぜ?どうして?死亡してしまった犯人の行動の疑問を解き明かしていく刑事たちの地道な捜査が始まる。
小さな幸せを手に入れ、それを守るだけを生きがいにしていた男に何があったのか。真実を追いかける刑事たちの姿に読む手が止まらなくなる。
会長 今村 伸也
本紙も111号を迎えておりますがJRPS神奈川ではこの度、企画担当を公募することとしました。
まず、会報誌あぁるぴぃが皆様のお手元に届くまでの作成過程を、以下に記載します。なお、今回の公募対象は、企画担当として、下記1〜3を担って頂ける方です。
1.あぁるぴぃの記事(ラインナップ)を考える。これにはJRPS神奈川、或いは本部の諸活動や医療トピック等を考慮します。
2.スケジュール作成
3.執筆者への原稿依頼
4.編集スタッフによる編集作業
1) 査読・手直し作業
2) 荒レイアウト
3) 本レイアウト
4) 初校出し作業
5) 再校出し作業
6) 最終校〜校了
5.墨字版は印刷会社への発注/納品
6.デイジー版は朗読ボランティアに依頼
7.メール版の作成
8.会報発送作業
JRPS神奈川の活動状況や、時に会員の喜びや悩みに触れる、やり甲斐のある役割です。あなたの「挙手」をお待ちしてます。
連絡先:今村伸也
◆ホームページからは こちらのフォームから「会報誌規格担当」と書いてご連絡ください。
横浜市 萩原 徹
60歳が何となく身近に感じるようになり、サラリーマン人生も最終コーナーが見えてきた今日この頃ですが、趣味と言えるものが何一つなかったそんな私が、昨年から英会話の勉強を少しずつ始めています。
私は盲導犬ユーザーであり2年ほど前からclubhouseというソーシャルメディアで、盲導犬ユーザーの皆さんが集まるroomが複数あり、時間があるときは参加をしていました。
その中の、とあるroomで仲の良い盲導犬ユーザーの方が、晴眼者のみなさんに英語で盲導犬との生活や店舗での受け入れ拒否の話をしているのを聞きました。
正直、「カッチョイイー!」と思い、私も英語を話せるようになりたいと感じ、勉強を始めました。
大学受験以来40年ぶりの英語で、しかも我々のときは、一部リスニングがあった程度で、英会話をするという機会はほとんどありませんでした。
昨年から盲導犬ユーザーに紹介してもらった神戸在住のブラインドの女性にzoomで月2回程度習っています。習うといっても毎回自分でテーマを決めて、英語で話した内容や言い回しなどのチェックをしていただいています。そのほか、clubhouseで海外のユーザーとの情報交換を行うroomにも参加しています。
そんな中ですが、まだまだ実際にしゃべる機会が少ないと感じて、「ポンコツ英会話」というzoomでのサークルをやってみようと思い、3月から月2回程度、開催をしています。
毎回10名程度ご参加いただき、あっという間に1時間が過ぎています。
参加くださっているみなさんにお聞きすると、
「以前から英会話に興味があるが具体的に行動をしていない」
「実はNHKラジオの英会話でコツコツ勉強しているが、アウトプットの場がない」
「ヘルスキーパーの仕事で外国の利用者さんが来るのでコミュニケーションを図りたい」
など、みなさんの前向きな意見で、私もさらに頑張ろうと感じています。
ポンコツ英会話はだれか講師がいるわけではありません。
参加者みんなでヘタクソでも英会話を楽しむサークルです。
月2回程度、平日夜8時くらいからやっていますので、ご興味あるみなさんは是非以下のメールまでご連絡ください。
【連絡先】
◆ホームページからは こちらのフォームから「英会話」と書いてご連絡ください。
横浜市 安山 徳子
私は、神奈川県横浜市戸塚区に住んでおり、RPと診断され、20年になります。仕事は公務員で現在は再任用(注:定年等で退職した国家公務員の公務で培った知識・経験を公務の場で活用していくとともに、60歳代前半の生活を支えるために設けられた制度)2年目になる61歳です。
41歳でドーナツ型に視野が欠けていて真ん中はかろうじて見えており障害者手帳2級でしたが、15年後の56歳には中心暗転となり、今では障害者手帳1級で、左右に少し人影がわかる程度となってしまいました。新宿区の若松河田にある視覚障害者生活支援センターに通ってたくさんの仲間から情報を頂き、今日まで何とかやってきました。
2年前には主人が病気で亡くなってしまい、まだ高校生の息子もいたので、仕事を続けていて良かったと思います。
前回の岸さんも書いておられたのですが、社会モデルの考え方が広まっていけば、障害者が生きやすい世の中になると思います。障害者だけが努力しても、職場と障害者両方が手を差し伸べて握り合うというようにしなければうまくいきません。かくいう私も職場でなかなか視覚障害の理解を得られず苦戦していましたが、中央官庁の水増し問題で役所全体の意識が一変して今では無事に再任用となって安心して仕事を続けています。
JRPSのコンセプトは、「わたしたちの手で治療法の確立とQOLの向上を」です。何と心強い内容でしょうか。
JRPSに入会したのは、去年の2月で約1年経ちました。私は、JRPS神奈川のミニ集会には欠かさず出席しており、みなさんと情報交換することや毎回の居酒屋での懇親会でみなさんとおにぎりや焼き鳥を食べることをいつも本当に楽しみにしております。
ミニ集会でお会いできましたときはどうぞよろしくお願いします。
横浜市 上海道 洋子
私の父は網膜色素変性症でしたが、本人はその事を知らずに他界しました。私が同じ病気と診断されたのは、それよりずっと後のことでした。今思えば、子供の頃から夜が苦手だったような気がします。
それでも高校時代は、部活の帰り暗くなってからでも、田んぼの中の暗い道を自転車のライトの灯りだけで何のことなく帰ってきていました。部活もスキー部に入っていましたので、アルペン競技の大会にも出ておりました。 その時の視力はコンタクトをつけて0.8から、見える時は1.0まであったような気がします。視野も150度位ありました。 30代の子育て真っ只中の時も、車でお稽古事やその他諸々の送り迎えなども普通にしておりました。それでも今思えば夜の運転はしていなかったと思います。 30代後半から、人とぶつかったり、ちょっとした段差につまずいたり…テニスのプレイ中にボールが突然消えたりすることがありました。 今から20年以上前の話です。眼科の先生がおっしゃった事は、原因が分からないので、治療法は全くなく、いずれは見えなくなりますと言われて愕然としました。 とにかくサングラスをかけてお日様の光をなるべく当てないようにしなさいと言われた程度です。 何もできないのでまた異常があったら受診しなさいと言われました。 当時は、もちろん矯正して、視力も0.5以上あり、楽譜も読めたり、日常生活にはそんなに不便も感じませんでしたので、そのままの生活が暫く続きました。 その後、目の前が白くなり、急に見えなくなったような気がして、大学病院を受診しました。白内障がひどく、とりあえず手術ということになり、2週間の入院で視力が0.7まで戻りました。 もともとの病気が色変なので、いちど見えにくくなった瞳が0.7まで視力が出たことが嬉しくて、2年くらいは持つかなあと先生はおっしゃったのですが、このままずっと見えてくれてたら良いと思いました。 結局10年は白杖を持つことも知らず1人で地方へも行っておりました。視野狭窄で2級の障害手帳は持っていました。 その後、少しずつ進行をしていたのだと思いますが、近所の人に挨拶されてもわからず陰口を言われたり、植え込みに突っ込んだり、外に出るのが怖くなって1年間家の中に引きこもりました。 外に出かけるのは、主人と一緒の時だけの生活になってしまいました。当時の私の仕事は、息をすることだけと真面目に思ってました。今思えば本当に馬鹿みたいです。 もともとの性格は、外に出るのが大好き、人が大好き、人の世話をするのも大好きな私なので、ある日突然、 「何してるの? 泣いても笑っても1日は同じ24時間、毎日泣いて目が良くなるわけでもないし、歳はとるばかりだし、ばかみたい」 と、突然バカバカしくなり目が覚める思いでした。 もちろん食べてはごろごろ、テレビを見てまた食べてはごろごろの生活が1年続いたので、体重は10キロ以上増えていました。 その後、外に出るようになったら、網膜色素変性症は私だけじゃないこともわかり、いろんなことを教えてくれる人たちに出会え、諦めていた編み物も、今では年に3枚くらいセーターを編んでいます。やり始めたらブレーキのかからない私なので、しなくていいたくさんの経験もしました。 一昨年、悪性リンパ腫が見つかり、 治療しなければ余命3ヶ月と宣告されましたが、プログラム通りの治療を最後までやれば50%治る見込みありと言われ、網膜色素変性症と言われた時は治る見込みゼロ、今回は50%と言われて、もしだめでも後でやっておけばよかったと思うのが一番嫌でしたので治療をお願いしました。 7か月間の入院治療中は8割が精神力との戦いだったと思います。 目が見えなくなる恐ろしさで引きこもった1年間の思いからみたら、治る治療をやって頂いていると頑張れたのです。 現在、経過観察中ですが、先生からは良い返事をもらっています。諦めなくて良かったと思います。会員 齋藤 雅之
私がJRPSの会員になったのは今から4年前のこと。会員になって、晴眼者という言葉を初めて知りました。
そして、その1年後、役員の伊藤つえみさんから「会報誌編集のサポートをしてほしい」との電話をいただき、今に至ります。
この会報誌の編集や執筆に携わっている多くの方々はRPなので、晴眼者という自分の強みを活かして誤字や脱字の確認などの役割を担っています。
と言っても誤字や脱字は少なく、皆さんの文章の力、正確さに素直に驚き、時には感動しながら読んでいます。
誤字や脱字があったらそれは晴眼者である私の責任でございます。ご容赦ください。
阿久津 光子(支援サポーター・非会員)
JRPS神奈川会長の今村伸也さんのご紹介で、2024年1月よりミニ集会のお手伝いを友人3名との交代で担当させて頂いております。私は今村さんとは2016年に音楽を通じて知り合い、ショーワンズという昭和歌謡バンドで一緒に活動、ボーカルを担当しております。
昨年2023年9月に開催された『世界網膜の日 in神奈川』前夜の懇親会で演奏させていただきましたが、皆さまの明るい声援、手拍子や一緒に歌って下さったり、楽しく盛り上がる様子を演奏しながら感じ、心から音楽を楽しんで下さっていたことにバンドメンバー一同感動、素晴らしい経験となりました。JRPS神奈川の会員ご夫妻のギターと歌との共演をしたことも楽しい思い出となりました。
RPについて知らないことばかりの私でしたが、このようなご縁からお手伝いをさせて頂くことになりました。ホームページも拝見しましたが、ミニ集会で皆さまの経験談や知恵の数々、それぞれ異なった状況や環境、お気持ちなど直接お話を伺うことで、ゆっくりですが学んでおります。
ミニ集会終了後には有志の方々で居酒屋さんへ向かい、美味しいお食事とお酒などで楽しい時間を過ごしましたが、ここで皆さんの注文やお食事の取り分けなど、私の活躍の場が!(笑)。お役に立てて何よりです。
まだ数回のお手伝いですが、前向きな心の大切さ、楽しく生きる姿勢を毎回感じております。ささやかなお手伝いではありますが、日常的に街中や交通機関で白杖を持った方に出会う機会が増え、というより気がつくようになったこと、そして気軽にお声掛けできるようになったことも、私自身の変化であり喜びです。
神奈川MLの皆さん・担当 準役員 横瀬 正英
●川柳
【横浜市】 深水 晴海
1) 白杖は 薄情じゃない 相棒だ
解説:白杖は、愛情が詰まった相棒です。
2) 白杖で モーゼの如く 道開き
解説:モーゼは杖で海を開きましたが、私は白杖で群衆を開きます。皆さんに感謝です。
3) 伊達じゃない ちゃんとお役目 色メガネ
解説:遮光眼鏡はカッコつけではありません。色メガネで見ないでください。
4) 雨の日は 杖と傘との 二刀流
5) 導きの ワンコきりりと 健気なり
【相模原市】 武川 宏
1) 外出は くもりや雨の 日を選ぶ
解説:晴天の日はまぶしくて困ります。
2) 歳をとり どっこいしょが 口ぐせに
3) また値上げ 晩酌の酒 量減らす
解説:かえって健康に良いかもしれません。
【小田原市】 ちーちゃん(患者家族)
1) 暑くても つないだお手手 離さない
2) さきほどの 読みたる一句は 夫婦愛
3) 期限切れ 夫に飲ませた お茶パック
4) 味見して やっぱり捨てた お茶パック
5) おーいおい どこかに行った 夫婦愛
【横浜市】 吉川 弘
1) 丁寧に 時間をかけて はぐらかせ
解説:疑惑対処の安倍流の極意!
2) 安倍先生 教え守って やったのに
解説:裏金問題。のらりくらりも今度ばかりは通用しなかったようでー。
3) 本気なら ヤクザと同じ 連座制
解説:裏金問題の真相、ザル法改正に注目です。
4) 寒い朝 今日もつぼみだ 早く咲け
5) 遅咲きの 私もつぼみ 今日も酒
【横浜市】 清水 秀雄
1) 福招き 禍飛ばせ 昇り竜
解説:元日早々から災害や事故が続いて発生した。
昇り竜よ世の中に福を招き、禍を一層してもらいたい。
2) 真冬なのに 夏日現れ 春飛ばす
解説:まだマフユ真っ盛り、急に夏日到来。春は何処へ。
3) 鎌倉も インバウンドに 占拠され
解説:耳をダンボに、だが何を言っているのか分からない。
語学の勉強をしておけば良かった。
4) 鎌倉寺 歴史引き継ぐ 石の段
解説:高かったり低かったり、幅が広かったり狭かったり、視覚障害者にとって手強い石の階段でした。
5)星の子ら スタートダッシュ 身が入る
解説:6勝3敗(4月7日現在)開幕3カード連続勝ち越し。好スタートの横浜ベイスターズ、今年も応援するよ。
【横浜市】 RP80号
1) ママランチ 友人たちと レストラン
2) 留守番の パパはのんびり バナナ食う
解説:パパの心境は微妙です。
【小田原市】 井手 章
<2024年 初夏川柳あれこれ>
1) 目に浮かぶ 青空映える 桜かな
2) 花つぼみ 花粉黄砂で 鼻つまみ
3) 鼻つまみ 国会議員 役立たず
4) 役立たず 使うことなし 調理本
5) 心の目 父母兄弟の 遺影見る
【小田原市】 Edi of Zizii
<2024年初夏 爺々の時事ネタ川柳etc>
1) スギヒノキ 同時発生 花粉症
2) 能登半島 日常戻る ひとつづつ
3) 観てみたい アカデミー賞 「ゴジラ−1.0」
解説:アカデミー賞視覚効果賞部門受賞
4) 高いビル 解体作業 日本技
解説:アメリカはダイナマイトで一気に破壊
5) 裏金の 裏の政治に 恨み節
●俳句
【横浜市】 森田 祐吉
1) 春の雪 降っては石に 吸い込まれ
2) 花冷えに 入学式が 満開に
3) 繰り返し めでる桜も 色を変え
4) 老いてなお 新人気分 花見して
●短歌
【横須賀市】 眞田 京子
1)健やかな 叔母の声聞き 安堵せし
俳句とともに 日々(にちにち)過ごす
2)夜(よ)の明けし 東(ひんがし)の空 白々と
鳥のさえずり 爽やかな朝
3)夕暮れの 雪吹きしきる 駐車場
足跡残し 夫(つま)は出掛ける
4)強風に 風車の如 軽やかに
枯葉の音色 転がりてゆく
5)昼食後 桃の節句に 桜餅
息子(こ)の差し入れに 夫(つま)と頂く
●これまでは、過去に投稿いただいた方に募集要領のメールを送付させていただいておりましたが、次号から広く募集することにしました。
締め切り:令和6年6月28日(金)
投稿句数:5句以内
(川柳・俳句・短歌含めて1ペンネーム当たりの句数)
ただし、1人当たり2ペンネームまでとします。応募状況により、掲載数の調整をさせていただくことがあります。
必要項目:掲載内容(上記作品参照)、ペンネーム及び本名
送付先:メールsenryu-kanagawa@rp-k.com
横須賀市 内田 知
ウッチャンの病院の帰り道、いつものラーメン店で麺をすするヤマーダとウッチャン。ヤマーダは野菜たっぷりタンメン、ウッチャンも同じく野菜たっぷりタンメンを注文。同じものを注文したように見えるが、ウッチャンは麺少なめを頼んだ。
このタンメン、野菜タップリと言うだけあってかなりの量の野菜が麺の上にのっている。ヤマーダは平気な顔をして食べきるのだが、小食なウッチャンには食べきれる量ではない。てことで、麺を少なめにして注文する。麺を少なめにするメニューを考えつくような店だから、コロナ禍でも生き残ったのかもしれないとウッチャンは思っている。
二人のテーブルに丼が置かれる。
「イタダキマース」
と声をそろえて食べ始める。数分後
「ごちそうさまでした」
とヤマーダ。
その声に麺を口に入れたままウッチャンは
「なんでだ?」
と言う。その言葉にヤマーダは
「何でしょうか」
口をモグモグさせたまま、
「何で早く食べ終わるんだよぅ」
ウッチャンのその問いに答えず、
「口に物を入れたまましゃべるのは、はしたないんでしょ。だいたい何を言っているか、わかりません」
そのツッコミにムッとしたウッチャンは、ツッコミ返そうと、口の中の物を無理やり飲み込もうとして、咳き込んだ。それを見ていたヤマーダは、いつもなら
「大丈夫ですか」
と言うだろう。だがウッチャンに、年を取っても嫁入り前云々と言われたことを思い出し、この場で何とツッコミを入れようかと頭を巡らせた。そして言った。
「何をやっているんですか。はしたないを通り越して汚いじゃないですか。そんなことだからお嫁さんも来ないしお婿さんにも行けないんですよ」
ヤマーダは鼻を膨らませて、勝ち誇った。
続けてツッコミを入れられたウッチャンはツッコミ返そうとしたが、のどに食べた物がつっかえて、ツッコミ返すよりも先にヤマーダに「水、水!」と叫んだ。
呆れ顔のヤマーダは、仕方なく水の入ったコップをウッチャンに手渡した。
手渡された水を一気に飲んで、はーっと息をついたウッチャン。
その光景を見ていたヤマーダは、
(今日は私の勝ちだ)
と思った。
水を飲んで落ち着いたウッチャンは、ヤマーダに言った。
「自分の面倒を見るのがやっとなのに嫁なんかもらうかよ。婿に行けないだと!俺が婿に行ったら内田じゃあなくなる。そしたらみんなにウッチャンって呼んでもらえなくなる。だから婿なんて行かねぇ。」
「まあウッチャンのところに嫁に来るような奇特な女の人はいないでしょう。それにウッチャンみたいな人を自分の大事な娘の婿に迎えようなんて親は日本中探してもいないです。」
とヤマーダは言い返した。
その言葉に「確かに」とウッチャンは答えた。
それを聞いて
(今日はウッチャンに2回も勝った)
とヤマーダは思った。
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2024年 5月10日発行 SSKA増刊通巻 第11282号
kanagawa 第111号 2024 summer
早いもので、今の役割を担って、そして航海日誌の執筆を始めて2年になります。乗組員の皆様、航海の印象は如何ですか?
私の感想としては、会長の仕事を覚える1年目、昨年は「世界網膜の日in神奈川」と、あっという間の2年でした。そして今後・・・
会員の皆様の声を反映して行きたいとの思いから、会報誌あぁるぴぃでは今号より、投稿コーナーに多くの方に寄稿頂くことにしました。「私も一文、書いてみたい」という方、大歓迎です。是非ご一報を? 更に、本紙に書きましたが6月30日は総会です。皆様と自由闊達に意見交換したく、是非ご参加をお待ちしております。
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・会長(事務局兼務) 今村 伸也
〒225−0001 横浜市青葉区美しが丘西****
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・編集 JRPS神奈川編集部
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