音声ソフトでご利用の皆様へ
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(表紙)
1971年 8月 7日 第三種郵便物認可(毎月6回 1の日・6の日発行)
2023年 8月5日発行 SSKA増刊通巻 第11104号
SSKA
あぁるぴぃ kanagawa 第108号2023 Autumn
**この会報誌は「NHK歳末たすけあい」の配分金により作成しています。 **
JRPS神奈川
◆巻頭言
2 「ジョブコーチと盲導犬」〜私がたどり着いた支援制度〜
◆JRPS神奈川の活動
3 総合カレンダー
【開催予定】
4 連載:世界網膜の日in神奈川に2023に向けて 第四回
5 港南区難病講演会のお知らせ
6 ブラインドワールドサポートデイ2023開催のお知らせ
7 2023年バリアフリーフェスタ開催について
8 JRPSカレンダー販売のご案内
【ご報告】
9 第28回定期総会の報告
11 夜の得々講座「『アイナビ』利用のコツ」開催の報告
12 つくしの会 感想文
14 横浜市都筑区難病講演会「網膜色素変性症」開催報告
14 戸塚西ロータリークラブ様より寄付のご報告
◆情報コーナー
16 サキサキ先生の簡単パソコン活用講座(30)
18 ちょっと話してみませんか?(ピア相談のご案内)
19 読書の薦め
◆投稿コーナー
21 みんなの川柳・俳句・短歌
25 みんなの川柳・俳句・短歌編集員募集のお知らせ
26 ウッチャンの落書きストーリー
◆編集後記
31 編集後記
(表紙:第28回JRPS神奈川定期総会より)
役員 萩原 徹
私は32歳の時にRPと診断され、JRPSに入会した50歳まで視覚障害者向けの各種支援制度を全く知りませんでした。と言いますか、その頃の私は、自分自身が障害者であることを認めたくないという思いでした。
そんな私も44歳の時の運転免許更新ができず、自分の置かれている状況から逃げられないと思うようになりました。それでも白杖はひた隠しで、駅のホームから転落。奇跡的にケガもなく済みましたが、今考えるとぞっとします。
JRPSに入会する前の私は、こんな感じで病気から逃げていました。その頃は多少の視力もありましたが視野は3度程度ですので、とにかく歩くことに苦労を感じていました。また、会社でのPCも画面を大きくする程度でした。
ミニ集会に通うようになり、いろいろな公的支援制度を活用した実体験のお話を聞き、まずは会社で使用するPCについてスクリーンリーダーを利用することとしました。実際に使用を始めると、それまで目を酷使して仕事をしていたことによる眼精疲労から解放され、「もっと早く楽になればよかった」と実感しました。自分自身の障害をやっと自覚できたのかなと感じました。
白杖をなかなかつくことができなかった私も、51歳の時、盲導犬の体験歩行で風を切って歩くような昔の感覚を得て、52歳には盲導犬ノビアと歩くようになりました。
現在、私は厚生労働省所管の「ジョブコーチ制度」を活用して、半年間、実際に自分の職場にジョブコーチ(職場適応援助者)に来ていただき、実際の仕事でのPC上での課題に一緒に取り組んでいただいています(主に、社内イントラ内の各種業務システムでの対応方法)。
今年の世界網膜の日のテーマが「誰ひとり取り残さない切れ目のない支援の輪」です。私がたどった経験が、同じ病気を持つ患者の仲間に届けばと思います。
◆9月予定
9月23日(祝・土)〜24日(日) 世界網膜の日in神奈川
*詳細は本部協会誌163、164号を参照ください。
◆10月予定
10月 8日(日) ミニ集会 13時〜 県民センター710室
10月29日(日) ブラインドワールドサポートDay *本文参照
◆11月予定
11月 4日(土) バリアフリーフェスタ2023 *本文参照
11月12日(日) ミニ集会 13時〜 県民センター710室
11月26日(日) 会報発送
◆12月予定
12月10日(日) ミニ集会 13時〜 県民センター711室
予定は変更される可能性があります。最新情報はホームページをご確認いただくか、下記連絡先まで照会願います。
JRPS神奈川事務局 ********(留守番電話)
https://www.rp-k.com
●ミニ集会および会報発送作業の会場(かながわ県民センター:電話045−312−1121)は、横浜駅西口からヨドバシカメラのビルに向かって進み、その手前の横断歩道を渡ったら、右に曲がります。100メートル程進んで、高速道路の先の信号のある交差点の左角の建物です。点字ブロックが駅から敷設されています。
実行委員 板嶌 憲次郎
早いもので世界網膜の日in神奈川の開催まで、あと1か月弱となりました。今回は案内並びに誘導に関してのご案内です。
案内・誘導は、みなとみらい線日本大通り駅からと、ホテル東横イン横浜スタジアム前2からの2ルートを予定しています。
案内・誘導ボランティアは今までのイベントと同じように、JRPSの黄色いタスキを掛けています。
● 9月23日(土) 夜に開催される懇親会(予約制)の案内・誘導について
懇親会会場:英一番館 (神奈川県民ホール 6階)
17時30分 受付開始
18時 懇親会開始
※事前にお申し込みいただいた方のみ対象です。
※日本大通り駅改札前から懇親会会場への案内ボランティアの配置時間:
17時15分から17時50分まで。
各ポイントで案内ボランティアが県民ホールへの道案内を行います。
※ホテル東横イン横浜スタジアム前2から懇親会会場までの誘導:
17時15分までにホテル フロント前に集合
誘導ボランティアと集まった皆さん全員で懇親会会場まで移動します(約10分程度)。
■お帰りに関して
日本大通り駅並びにホテル東横イン横浜スタジアム前2に向けて、何組かに分けて皆さんで懇親会会場から移動します。
● 9月24日(日) イベント当日の案内・誘導について
会場:神奈川県民ホール
10時 受付開始
10時30分 イベント開始
※日本大通り駅改札前から県民ホールへの案内ボランティアの配置時間
1.9時30分から10時45分まで
2.12時から14時まで
3.15時45分から17時まで
各ポイントで案内ボランティアが県民ホールへの道案内を行います。
(案内ボランティア体調管理のため3つの時間帯に分けてご案内を行います。ご理解のほどよろしくお願いします。)
※ホテル東横イン横浜スタジアム前2から県民ホールまでの誘導
9時45分までにホテル フロント前に集合
誘導ボランティアと集まった皆さん全員で県民ホールまで移動します。
(約10分程度)
24日の本イベント終了後はホテルまでの誘導はございませんのでご注意ください。
現在、実行委員会をはじめ多くのスタッフ皆一丸となって準備を進めております。当日、皆様とお会いできることを楽しみにお待ち申し上げております。
役員 佐々木 裕二
横浜市が開催する難病講演会のお知らせです。ロービジョンケアに熱心な翁長先生が講演されます。また、JRPS神奈川は患者会として、30分間のお時間をいただいています。
【開催要項】
日時:2023年10月4日(水)午後2時〜4時
場所:港南区役所6階603会議室
講師:おながファミリー眼科 院長 翁長正樹 先生
対象:横浜市内在住の患者様本人・家族
定員:30名(先着順)
お申し込み:参加希望の方はお住いの区から送付される案内
(希望者のみ送付)をご覧ください。
案内を希望されていない方はお住まいの区の高齢・障害支援課にお問い合わせください。
役員 神田 信
昨年に続き今年も「ワールドブラインドサポートデイ」にJRPS神奈川としてブースを出します。
記
日時:2023年10月29日 日曜日 10時から14時
場所:逗子文化プラザ市民交流センター
(逗子市逗子4-2-11、JR逗子駅または京急逗子・葉山駅から徒歩5分)
内容:
1.かなエール (機器展示と個別相談)
2.視覚障害初心者に役立つ講座
3.当事者のグループと交流
4.視覚障害関連情報展示
5.ボランティアグループの紹介
主催:ワールドブラインドサポートデイ実行委員会
事務局:すこやかいきいき協議会
原稿執筆時では詳細がまだ具体的に公開されていませんが、様々な視覚補助具の体験や役立つ情報の得られる楽しいイベントになると思います。奮ってご参加ください。
役員 阿部 直之
今年も当協会としてバリアフリーフェスタに参加します。要綱は下記の通りです。当協会は、昨年同様、
「知ってほしい視覚障害者の困りごと〜街で困っている視覚障害者をみかけたら〜」をテーマに掲げ、来場者に対して啓発活動を行います。
いろいろな団体が参加されていますので、皆さんもぜひ足を運んでみてはいか
がでしょうか。
【主催】 神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議
【日時】 2023年11月4日(土)11時30分〜17時
【会場】 そごう横浜店9階
(センタープラザ 新都市ホール 新都市ホールホワイエ)
【全体テーマ】
「だれひとり取り残さない、ともに生きる社会に向けて〜バリアフリーとSDGs〜」
【JRPS神奈川の内容】
「知ってほしい視覚障害者の困りごと〜街で困っている視覚障害者をみかけたら〜」をテーマに掲げ、みなさまの「お手伝いしましょうか?」の一言を待っていることを訴える。
役員 伊藤 つえみ
今年もJRPSオリジナルのユニバーサルカレンダーが発売されます。
黒字に白文字のとても見やすい大判のカレンダーです。
メモ欄も付いています。購入ご希望の方は、忘れずにお申し込みください。
●JRPSオリジナルカレンダー
【サイズ】約縦55センチ×横38センチ、12枚綴り
【価格】1部1,000円(郵送の場合は1,610円)
【注文締め切り】2023年9月24日(日)
【注文先】
メール:********
電話:********(JRPS神奈川事務局)
※留守電に、お名前とご用件を吹き込んでください。
後日こちらからお電話いたします。
【お渡し日程】
10月以降の当会の会場開催イベントで、代金引換にて手渡し(要事前連絡)。
郵送は、11月末を予定しております。
会長 今村 伸也
去る6月25日午前、晴天の中、かながわ県民センターにて定期総会を開催しました。今回はハガキによる事前議決は行わず、2019年以来4年ぶりに会場での決議と致しました。議長には石井史子さん、副議長は横瀬正英さん、議事録署名人は光法学さんに担って頂き、以下の通り全ての議案が可決承認されました。ご参加いただいた会員の皆様、誠に有難うございました。
今後も引き続き、活力あふれるJRPS神奈川を創っていきますので、ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
【審議結果】
議決行使者(会場出席会員)数 16名(過半数9)
第一号議案 2022年度事業報告 賛成15、棄権1
第二号議案 2022年度収支決算報告 監査報告 賛成16
第三号議案 2023年度事業計画(案) 賛成15、棄権1
第四号議案 2023年度収支予算(案) 賛成16
なお、第四号議案について下記の通り訂正申し上げます。
<2023年度収支予算>
収入の部 2023年度予算
前年度繰越金(誤) 461,215(正) 461,077
収入合計 (誤)2,621,215(正)2,621,077
支出の部 2023年度予算
次年度繰越金(誤) 416,215(正) 416,077
支出合計 (誤)2,621,215(正)2,621,077
また同日午後は、昨年に引き続き本部主催のミニコンサートと医療講演の視聴でした。
前半のミニコンサートは、ピアニストでシンガーの前川裕美さん!
透き通るようなハイトーンボイスで、オリジナルの楽曲をたっぷりと披露されました。
そして後半の医療講演は、京都大学の中山健夫先生で、演題は「健康・医療情報のチェックポイント」。日常溢れ出ている多種多様な情報の中で、信頼できる(エビデンスの有る)情報をどのように選別するか、という興味深いお話でした。
この講演は、JRPS本部HPの会員ページで公開されております。
役員 萩原 徹
4月にリリースされたばかりの視覚障害者向け歩行ナビゲーションシステム「Eye Navi(以下、アイナビ)」の利用方法をテーマとして、5月10日(水)の20時から、オンラインシステムzoomを使用し、開催しました。
当日は、開発会社である株式会社コンピューター・サイエンス研究所の高田さまから、直接アイナビの使用方法や設定のポイント、使用上の留意点などについてご説明いただきました。
また、今回のセミナーの参加者の多くが実際にアイナビを使用したうえで参加をされておりましたので、事前にいただいた質問が30を超え、セミナーも予定時間を30分延長しました。
私自身もそうですが、視覚障害者の外出や移動について、「目的地まで」よりも「安全に迷わずたどり着きたい」という欲求がアイナビなど視覚障害者のモビリティをサポートする開発の後押しになっていると感じました。
オンラインとはいえ、平日夜の時間帯に大変多くのご参加をいただきました。
今回はオンラインの特性を活かすため、JRPS神奈川の会員のほか、関東近県のJRPS会員や私が所属する盲導犬関連団体の会員、総勢49名の皆さまにご参加いただきました。
講師の高田さまにセミナー終了後お礼のお電話をさせていただいた際に、事前質問の多さや、当日の積極的な意見発信、また全国各地からの参加に大変驚いたという感想をいただきました。
アイナビはまだまだリリースされたばかりのアプリで、改善点も多いのが実情です。我々当事者が継続的に使用し、意見を発信し続けることが本当に使用できるナビゲーションツールとなるものと実感しました。
横浜市 塚本 理恵子
横浜市の塚本です。残暑お見舞い申し上げます。今年の夏は、いかがお過ごしだったでしょうか?新緑の季節に行われました、つくしの会大船フラワーセンターツアーのご報告です。
春にしてはちょっと熱い晴天の中、昨年の雨天中止のリベンジを果たすべく大船フラワーセンターに行って参りました。今回は、センターの方に考えていただいたコースをガイド付きで案内していただきました。
まずは、ハーブガーデンの様々なハーブを香りで楽しませてもらいながら植物たちは香りだったり、色だったり様々な工夫をして生き延びているのだという話をして貰いました。
続いて珍しいアーモンドの木!これがあの、おいしいアーモンドになるのかなあと興味津々で触らせてもらえました。
センターの方は、本当に多くの植物の知識に精通しておられ熱心に目を輝かせながらお話されていたのが印象的でした。
中でも一番熱心だったのがレンコンのお話でした。直径50センチほどの入れ物には、なぜかそれぞれ1つずつしか蓮が入っておらず、不思議に思っていたら、わざとなんですと説明されてびっくり。生命力が強く、どんどん茎を伸ばして絡んでいてしまうので、こうやって分けているそうです。そして特別に水からあげて見せてくださり、レンコンを触らせていただきました。
温室では食虫植物にドキドキしながら、指を入れる会長さんの姿が……。
指は無事だったのでしょうか? (笑)
普段はどんなお花が咲いているのか、それがどんな植物なのかもよくわからないまま、あまり楽しめず帰ることが多いのですが、センターの方々のご尽力のおかげで、植物ってこんなに面白いのだなぁと満喫して帰って参りました。視覚障害の私たちに、どうやったら楽しんでもらえるかを試行錯誤しながら考えてくださったそうです。
全員で集合写真を撮ったバラ園は、まさに満開の見頃で、様々な色や形の花が咲き乱れていました。
お昼は木陰で天然クーラーに癒されながら、おしゃべりにも花が咲き乱れて賑やかな時間となりました。
ツアーでは、センターの方はもちろん、赤十字奉仕団のお二人のガイドさんにも大変お世話になりました。おかげで無事終了することができてほっとしております。暑い中、参加していただいた皆様、お手伝いいただいた皆様、本当にありがとうございました。
また次回、皆様に楽しい企画を考えていきたいと思います。
引き続きどうぞよろしくお願いします。
(写真説明:大船フラワーセンターにて)
役員 神田 信
前号会報でお伝え致しました横浜市都筑区が主催する難病講演会が6月27日に都筑区役所で行われました。
定員が30名であったことと、都筑区での開催が初めてで、周辺エリアでも久々のこともあり、会報到着の1週間前に始まった募集開始はすぐに満席になってしまいました。
申し込みをされても参加できなかった方には、お詫び申し上げます。
当日は、JRPS神奈川の顧問をしていただいている、つくし野眼科院長・青木茂先生の講演とJRPSの紹介、そして参加者との交流の時間がありました。
青木先生の講演は、網膜色素変性症の病気の基礎知識、日常生活の留意点、最新医療等について、遺伝の話も含め、今わかっていることをお話いただきました。
JRPSの紹介に続き、希望者で行われた交流会では、青木先生も参加されていたので医療的な質問や、困りごとから趣味の話まで参加者がそれぞれにお話をされました。
JRPS主催の催しもそうですが、こういった機会を通じて、うまく病気と付き合っていくきっかけや、網膜色素変性症とともに生活している人は、自分だけではないと再認識し共に元気を出して歩んでいけると良いと思いました。
会長 今村 伸也
本年も戸塚西ロータリークラブ様(会長:阿部孝紀様)より当会に寄付を頂きました。本年は4月12日に例年の金50,000円に加え、世界網膜の日に向けた特別活動資金として、7月19日に金300,000円を寄付頂きました。当ロータリークラブは長年に亘り、本会に厚くご支援いただいており、本紙面をお借りして御礼を申し上げます。
上記はいずれも、戸塚西ロータリークラブ様の定例会に出席して授与頂きましたが、特に7月は伊藤副会長と今村で、世界網膜の日の成功に向けての決意をお話しさせて頂きました。
そして、戸塚西ロータリークラブ様の益々のご発展を祈念する旨、お伝えいたしました。
役員 佐々木 裕二
今回はパソコンから離れて、便利グッズの紹介です。たくさんあるポイントカードや診察券、キャッシュカードなどのカード類、音楽CD、お薬の名前と飲み方、缶詰の種類、冷凍庫のフリーザーバッグの中身…。同じ形の物や手触りでは分からない物を皆さんはどうやって区別していますか?毎回OCRソフトで読ませるのは面倒ですよね?
今回は、シールを貼ってそのシールに紐付けた音声や情報を読み取ることで物を区別したり情報を記録しておく二つの方法をご紹介します。
●タッチボイス(システムギアビジョン)
https://www.sgv.co.jp/prd/voice/touch_voice.html
ペンの形をしたボイスレコーダーです。
@ 情報を記録したいものに専用シールを貼ります。
A 録音ボタンを押してシールにタッチします。
B チャイムが鳴るので必要な情報を声で録音します。
C 録音ボタンを離すと録音した内容が再生されます。何度でも録音し直すことができます。
D 情報を知りたいときは、ペン先をシールにタッチすると録音した内容が再生されます。
タッパーやフリーザーバッグにシールを貼っておくと、中身を入れ替えて録音し直すことで何度も使うことができます。
また、洗濯用耐水チップは衣服に縫い付けておくことで衣服の情報を知ることができます。
価格は、タッチボイス39,900円、タッチボイス・プラス59,800円(非課税)と高価ですが、日常生活用具として申請出来る可能性があります。
●ものタグ
http://www.lighthouse.or.jp/iccb/items/monotag/
iPhoneアプリ「ものタグアプリ」で使用できるNFCタグです。
@ 情報を記録したいものにタグ(円形のシール)を貼ります。
A アプリを起動しタグを読み込んで声で情報を録音します。あるいは文字で入力することもできます。
B アプリを起動してiPhoneの上部を近づけると記録した情報が再生されます。
タグの価格は直径2.5センチのシールタイプが10枚で370円、クリーニングにも出せるランドリータグが10枚900円です。その他にも穴の空いたプラスチック製の物や、極薄く半透明の物など5種類が準備されています。アプリは appstoreから無料でインストールでき、ボイスオーバーの読み上げに対応しています。
●私の使い方
私が最初に使ったのはタッチボイスで、外見からでは分からないSDカードやUSBメモリに貼って内容を録音しました。次にたくさんあるプリンター用紙(宛名ラベルや名刺用紙)の外袋に貼りました。
今重宝しているのは、プリンターのインクタンクです。形が同じタンクが5色ありますが、購入した時点でタグを貼ったジッパー付きの袋に入れておくことで、迷わずに必要な色のタンクを交換することができるようになりました。
カード類はポケットがたくさんついた手帳型の入れ物に入れていますが、NFCタグならポケットから出さなくても読み取ってくれます。診察券だけでなく印鑑登録カードやマイナンバーカード、キャッシュカードなど自分で取り出せるのでとても便利です。
台所でも穴の空いたタグにゴムをつけたり、大きめのフリーザーバッグに貼って中身に応じて記録し直すことで、工夫次第で便利に使えると思います。
iPhoneをお使いの方は「ものタグ」を、お使いでない方は「タッチボイス」をお使いください。
心理相談員 石井 史子・板嶌 憲次郎
ピア相談とは、病気などの悩みを同じ境遇の人が話を聴き、お互い前を向いていきましょうというものです。
同じ患者同士、共感し合えることは多々あるはずです。なかなか周りの人に理解してもらえず困っている…。そんな気持ちをちょっと話して心を軽くしてみませんか。
形式として、電話でのご相談を基本とし、40?50分程度を目安としてお話をお聞かせいただきます。ご相談の内容・個人情報については「守秘義務」を厳守いたしますのでご安心ください。
・対象
JRPS神奈川会員の患者本人とその家族
・申し込み方法
お申し込み窓口は電話、ホームページのお問い合わせフォーム、代表メールの3つとなります。
●電話番号
080-6268-2994 (基本留守番電話状態)
●JRPS神奈川お問い合わせフォームURL
https://www.rp-k.com/postmail/postmail.html
●代表メールアドレス
********
上記番号の電話は留守番電話となっております。ご相談を希望される方は、留守番電話に「お名前 折り返しの電話番号」を録音して下さい。
また、お問い合わせフォーム、代表メールからのお申し込みの場合も同様に、「お名前 折り返しの電話番号」のご入力をお願いします。
後ほど、こちらから折り返しさせていただきます。
横須賀市 内田 知
●『散り花』 中上 竜志(なかがみ りゅうし)著
第14回日経小説大賞受賞作。本書が著者のデビュー作。
八百長・やらせと言われつづけて、今や総合格闘技に押され観客数も減少してしまったプロレス。プロレスの世界は虚構だった。
台本があるからこそ成せる虚構。その大いなる虚構の中に夢があった。技を受けとめる肉体を作り、本気で技を仕掛けたら相手の腕を折り、あばらを折り、失神させてしまうテクニックを身体に覚えさせる。
虚構の世界であっても、自分の力を出し切った試合をしていない男が、タイトル挑戦権のかかった試合で、スター候補の若手に負けることを求められた。だが、男は今までくすぶっていた思いを爆発させてしまい相手を倒してしまう。そこから、男のプロレスラーとしての新たな戦いが始まる。虚構の世界であっても、最強を目指す。
かつての輝きが薄れてしまっても、リング上で身体を張って闘い続ける男たちの生きざまを、ハードボイルドに描き切ったプロレス小説。
●『号外!幕末かわら版』 土橋 章宏(どばし あきひろ)著
物語の冒頭、心中をためらう男女の前に一人の男が現れ、ためらわず川へ飛び込んで死ねと言う。このとんでもない男が主人公。男は、妖怪伝説やゴシップネタなどを追う、低俗なかわら版を売るかわら版屋だった。そんな男が相棒の絵師とともに、浦賀に来た黒船を見に行き、勢いで黒船に乗り込んだことがきっかけで人生が変わる。
勝麟太郎や坂本龍馬、吉田松陰、西郷吉之助など、様々な幕末の英雄と出会い、大地震や大火災、死の疫病をかわら版で報じるうちに、主人公は報道の使命に目覚め、弱き大衆のために立ち上がる。幕末の動乱の中で、真実(たまに嘘)を追い求めるかわら版屋を描いた、痛快時代小説。
●『ロンツーは終わらない』 山田 深夜(やまだ しんや)著
頑固で喧嘩っ早い中年男のライダーは、何の因果かロングツーリング中の青森で東京を目指す若者を拾ってしまう。親の敷いたレールに疑問を持ち、自分の見つけた道に踏み出そうとする若者とともに、男は東北から関東を縦断する。だが、なぜかその行く先々に追手が現れ、二人の東京行きを阻もうとする。
バイク、新幹線、トラック、バス、徒歩と、様々な手段で逃走劇を繰り広げる二人を待ち受けているものとは?笑いあり、涙あり、アクションありの痛快青春ロードノベル。
東京を目指す若者の目的は?若者を追う者は一体何者か?そして、追われる者と、追う者との間に生まれる奇妙な友情。本書は、あの大震災前に執筆された作品。大震災によって失ってしまった北の自然を背景にして書かれている。あとがきに、著者の出版を決めた思いが綴られている。本編と合わせてあとがきも、ぜひ読まれたし。
●『横須賀Dブルース』 山田 深夜(やまだしんや)著
『ロンツーは終わらない』と同じ著者の作品。バイク愛好家で、愛車はホンダ・ワルキューレ(1800CC)。ライダーを主人公にした小説を、バイク雑誌に長く連載している作家である。そんな著者のショートストーリー満載の一冊。
主人公は、ドロップアウトした生き方をしている中年男ライダー。話は落語の人情噺・こっけい話のような展開で、話のラストが落語のオチのように終わるものもあれば、ミステリーの謎解きのように終わる話もある。なんと言ってもRP患者(弱視者)と出会う話がある。
RPがどんな病気で、どのように進行していくのかを簡略化されてはいるが正しく書かれている。何よりも、弱視者という視覚障害者の存在と弱視者にとっての白杖がどんな意味を持って使われているのかを書いている。主人公とRP患者の若者との出会いの話は一読の価値あり。
さて、その話がどこにあるのか本書の最初から読まれたし。この話に辿り着く前に、本書の面白さに引き込まれているかもしれない。
神奈川MLのみなさん
●川柳
【横浜市】 清水 秀雄
1)殿方も 日傘必需に この酷暑
解説:熱中症はごめんです。帽子だけでは防げません。
2)タイタニック 遠来の客 招き入れ
解説:多額の旅費を負担してこの結果は無惨です。合掌
3) 降水帯 年中行事 住みづらく
解説:困ったものです。毎年どこかで線状降水帯という温暖化の落し子の為に、苦しむのでしょうか。
4)二十歳なのに 歯はぬけ見えず 風太くん
解説:あの有名なレッサーパンダ風太くん。人間の年では80才だそうです。
ちなみに、歯は歯槽膿漏、眼は白内障です。
5)声も出ず 車校庭 入り事故
解説:意識的に起こした殺人未遂事件です。学校の校庭も安全な場所ではなくなりました。
【小田原市】 井手 章
<2023年 初秋川柳あれこれ>
1)登山電車 あじさいの雨 口ずさむ
2)見えずとも 皆の笑顔を 耳で見る
3)白い杖 席を譲られ 困惑す
解説:悪い所は目と頭です。足腰はダチョウ並の強さです。座席を譲って頂いた方に「ありがとう」と言って座らせて頂きました。
4)省エネの 画面暗くし 聞くテレビ
解説:テレビリモコンの機能の中に、省エネモードを見つけ、75%電力カット(音声のみモード)を見つけて昼夜とも電灯もテレビも暗くして過ごしています。
5)-1 MVP 次は三冠 ショータイム
5)-2 大谷翔平 三年連続 三十本
解説:日本人初の三年連続、ホームラン30本超え達成。6月だけで15本の快挙。三冠王まで目指してほしい。
【横浜市】 吉川 弘
1)ライトセンター 蔵書に粋な 名人寄席
2)名人の 落語次々 眠らせぬ
解説:ライトセンター制デイジーミュージックのNHK落語名人寄席12か月を見つけました。昭和の名人上手が十八番を一席。懐かしい声が、当時の舞台姿を思い出させてくれます。
3)サンサンと もう太陽だ 大谷サン
4)傑作を 書いたメモの字 読めないよ
解説:読めなくてよかったみたい。
5)また少し 町の看板 見えづらい
【横浜市】 森田 祐吉
1)空高く ひばりさえづる 梅雨晴れ間
2)苦しくも マスクとらずに 散歩する
3)節電と 熱中症 どっち取る
4)傘寿の日 すべて消せるか 一息で
5)ラジオとは 全盲者との よき友よ
【小田原市】 チーちゃん
1)散歩後の アイス楽しみ カワイクネ
2)言いすぎた ごめんねごめん 直らない
3)見捨てずに 連れ添うあなた 偉いわね
【横浜市】 浅井 進
1)迎えは いつ来るのやら ケ・セラ・セラ
2)小さめの 箱を選んで がっかりし
3)AIに ヒントを出して 教えられ
【横浜市】神田 信
1)心地よい 夏の北風 最高だ
解説:北側の窓から入ってくるひんやりとした風が何とも心地よい。
今日は、そんな避暑地にいるような風を感じてそれを満喫しました。
【横浜市】 RP80号
1)曇りだね 妻が笑って 青空よ
2)いま何時 妻が答えた 間に合うわ
解説: 夫婦の会話。1 は夫の目がおかしい。2 は妻の何がおかしいのでしょう。
【小田原市】Edi of Zizii
《2023年初秋 爺々の時事ネタ川柳etc》
1)葬儀中 棺桶たたく ゾンビかな?
解説:南米のエクアドルで、76歳の女性が、脳卒中で心肺停止で死亡。葬儀中に、息を吹き返した。
2)またしても 虐待死亡 許せない
解説:近所の「おばちゃん助けて!」と6歳の子がテラスで助けを呼んでいるのに警察に通報していないニュースを見て呆れました。
3)チャットAI 成りきりよそい 悪用か
解説:対話式人工知能の安全性や正確性に、倫理的、法的な課題が問われています。
4)-1 発電所 破壊は地球 破滅なる
4)-2 ダム決壊 インフラ破壊 許せない
解説:6月6日ウクライナヘルソン州のドニエプル川のカホフカ水力発電所の取水ダムなど、インフラの自然破壊は決して許されない。
5)再ブーム 宇宙旅行で まずは月
解説:アポロ11号から半世紀、アルテミス計画で月面探索が再びブームに。月の氷が、水とエネルギーに活用できる。
【横浜市】佳純目 譲司
1)熱中症 水飲み予防 すぐトイレ
解説:怖い熱中症、トイレの回数なんか問題外だ。
2)ショータイム 日に何回も でも飽きず
解説:大谷選手の大活躍は連日ニュースで何度も流れます。でも感心しているばかりです。
3) 久し振り 鎌倉散策 外国か
解説: 耳をダンボに、だが意味が分からない周りはアチラ語。
4)鎌倉寺 歴史引き継ぐ 石の段
解説:高かったり低かったり、幅が広かったり狭かったり、視覚障害者には手強い石の階段でした。
5)キーワード 三年ぶりは コロナあと
解説:いろいろな行事再開、旅行等の頭言葉になりました。コロナよ消滅してくれ。もう沢山だ!
●短歌
【横須賀市】 眞田 京子
1)川沿いを 孫の誘導 一時間 息子気になり 探し来るなり
2)霧雨の 花まりふたつ ピンク色 しとど濡れいる 紫陽花の花
3)梅雨晴れの 鳥のさえずり 心地よく
コーヒー飲みつつ 朝(あした)の憩う
4)小雨降る 車の下に 雛一羽 頭上に親鳥 鳴きて見守る
5)今年こそ 初に挑戦 漬物を 南高梅を 梅漬け仕込む
本誌「あぁるぴぃ」の人気コーナーの「みんなの川柳・短歌」では、このほど新しい「力」を募集することになりました。編集経験は問いません。
パソコンメールが使えれば誰でも担当できます。
ご興味のある方は以下へご一報ください。
今村伸也 携帯:********
メール:********
横須賀市 内田 知
ウッチャンが今住んでいる家に引っ越して来て、50年以上になる。ご近所さんも代替わりはしているが、50年変わらず今も住んでいる。だから町内会があって、回覧板なんて今の若い人たちには「なんですかそれ」と聞かれてしまうような物が月に一度は届く。
遠い親戚より、近くの他人なんて言葉があるが、この言葉通りのご近所づき合いなのだ。「お早う、こんにちは、こんばんは」日常の挨拶は当たり前、町内を離れてどこかで会えば「こんにちは。買い物の帰り?」と言葉を交わすのも当たり前。そして、視覚障害者のウッチャンと90を超えたオフクロサンを心配して様子を見に来てくれる優しいご近所さんばかりなのだ。
ウッチャンが子供の頃は、頑固ジジイがイッパイいてよく怒られていた。そんなジジイたちに育てられたお兄ちゃんやお姉ちゃんたちも、今はおじさん・おばさんを通り越して、優しいおじいちゃん・おばあちゃんとなった。そんな人たちがいる町内にウッチャンは暮らしている。
そこへヤマーダがウッチャンのヘルパーとして通ってくるようになる。週に多くて3回はウッチャンちに来るヤマーダ。ご近所さんたちにすれば(誰だろう)と思う。だが、先に記したように回覧板を持ってご近所さんがウッチャンちに来る。聞かれてもいないのにウッチャンのオフクロさんは「お兄ちゃんのヘルパーさん」とヤマーダの事を話す。でもって、ヤマーダの名前まで言ってしまう。こうなると、その日のうちに内田さんとこのお兄ちゃんのヘルパーさんで来ている人で山田さんって言うんだって。と、回覧板に載っている事より早くヤマーダの存在は町内に広まってゆく。町内も高齢化は進んでいて、ホームヘルパーさんやデイサービスを利用してヘルパーさんにお世話になっている家は少なくない。となれば、ヘルパー・ヤマーダは敬意を持って迎えられる。ヤマーダがウッチャンちに来るようになって1か月もしない内に、ヤマーダはご近所さんたちから挨拶を受けることになる。
さすがに、「こんばんは」はないが「おはようございます、こんにちは」と声をかけられる。声をかけられたヤマーダも挨拶を返す。
最初の頃は、ウッチャンちのご近所さんとしかわからなかったヤマーダももう10年以上通っている。誰に挨拶されたかわかる。バスを降りてウッチャンちに来る前に挨拶される。
「バスを降りて、路地に入ったら○○さんとこの奥さんに声をかけてもらいました」
とウッチャンに話す。オフクロサンを訪ねて来たご近所さんがたまたまいた時に、ヤマーダがウッチャンを迎えに来ると
「内田さんのガイドヘルパーをさせてもらっている山田です」
と挨拶をする。された方も思わず
「近所に住んでる○○です」
と答えてしまう。これに、ヤマーダは
「宜しくお願いします」と答える。ウッチャンにしてみれば、ヤマーダがご近所さんに何を宜しくお願いするのかと思う。だが、ヤマーダの丁寧な挨拶は相手に好印象を与えているようで、ご近所さんたちがいつの頃からか「おはようございます・こんにちは」の言葉の後に「ご苦労様・お疲れ様」と、言葉を繋げてヤマーダに挨拶するようになっていた。
そして、なんと久里浜浦賀間の路線バスの運転手さんたちもいつの頃からかバスを降りる時に「ご苦労様・お疲れ様」と声をかけてくる運転手さんが現れたのである。
ウッチャンちの最寄り駅のバス停は、久里浜浦賀駅間の途中にある。
この路線を担当している運転手さんたちは、浦賀駅から観音崎方面に向かうのと、浦賀駅からまた久里浜駅に戻るという2つのパターンになっているらしい。
久里浜浦賀駅間を繰り返すシフトの担当になった運転手さんたちにとっては、ウッチャンを迎えに行くヤマーダ、ウッチャンをガイドしてウッチャンの最寄りのバス停から乗るヤマーダ、浦賀駅か久里浜駅からウッチャンといっしょに乗るヤマーダ。
タイミングが合ってしまうと、1日に3回もヤマーダを乗せて走ることになる。3回の内、2回は視覚障害者のガイドとして乗車、それも同じ視覚障害者を連れている。そしてバスを降りる時は、
「障害者割引で2名でおねがいします」
と言ってICカードを機械にかざす。運転手さんが操作し終わると
「ありがとうございました」
と言う。こんなヤマーダを週に1回か2回も乗せる事があるだけではなく、ヘタをすると1日2回も乗せる事もある。
バスはたくさんの乗客を毎日乗せて走る。よほど印象が残らないと乗客の顔は覚えられないだろう。だが、ヤマーダは何人かの運転手さんたちに覚えられていた。
よって、ヤマーダがバスを降りる時に「ご苦労様・お疲れ様」と言葉をかける運転手さんたちが現れたのだろう。顔を覚えるのはヤマーダも同じで、病院などに行った帰りのバスを降りた時に
「朝、乗った時の運転手さんと同じ人でした」
とウッチャンに話す。こんなことが月に1回あるかないかならウッチャンも「そうなんだ」程度の返事しかしないだろう。だが、月に1回ではなく週に最低1回はあるのだから面白がって
「ヤマーダと運転手さんはもしかしたら赤い糸で結ばれているのかもしれない」
と言ったことがある。これに
「赤い糸には結ばれていません」
とヤマーダは言う。「なんで」とウッチャンが聞く。
「さっきの運転手さんは、薬指に指輪されていましたから既婚者です」
と言う。
(アー、どこまで生真面目なんだ)と自分のジョークが伝わらないことに肩を落とすウッチャンだった。
さて、バスの運転手さんにどれだけヤマーダが印象深く残っているかを証明する出来事が起きた。それは、久里浜から出る別の路線に乗った時の事である。その路線の中にホームセンターの近くで降りられるバス停があった。
ホームセンターならあるかもしれない品物を探すため、その路線バスに乗った。
そして、バスを降りる時にヤマーダはいつものように
「障害者割引で二人でお願いします」
と言った。この言葉を聞いた運転手さんが言った。
「お二人は、この路線に乗る事もあるんですね」と。
これに、ヤマーダは
「ウッチャンが探しているモノがあるかもしれないので、ホームセンターに行くんです」
と答えた。ウッチャンは思わず言った
「俺の名前を出してどうすんだよ」
「アッ、すいません。いつもの癖で…」
とヤマーダは言った。このやりとりを聞いていた運転手さんは
「ハハハ!探しているモノ見つかるといいですね」
と笑いながら機械を操作した。そして、なぜか車内でもクスクス笑いが起きていた。
バスを降りてホームセンターに向かう間、ヤマーダはさっきのやりとりをしきりに謝る。
「『すいません』も『申し訳ありません』も言うな。俺は怒ってない。それより笑っていた人に感謝だね」
この言葉に驚きながら首を傾げるヤマーダ。ウッチャンは言葉を続ける。
「俺たちと運転手さんとのやりとりをそばで聞いていたお客さんがクスクス笑ってたんだよ、俺たちのやりとりがウケていたそれが嬉しかったんだよ」この言葉に、ヤマーダは思う。
「ウッチャンはやっぱりヘンな人だ」と…
そしてウッチャンも思っていた。
「ヤマーダのように、人に好印象を与えるにはどうしたらいいんだろう。いやいや、考えるだけ無駄だろうな」
と考えるのをやめて、ヤマーダの腕に掴まりホームセンターへと歩いた。
視覚障害者用福祉機器 / メガネ・特殊メガネ 取扱店
目がご不自由な弱視の方へ
視覚に障害のある方や、見えにくくてお困りの方におすすめしたい商品を多数取り揃えております。
一般的にあまり出会う事のない商品を多数展示・販売をしております。
是非、ご相談や情報収集にご来店お待ちしております。
遮光眼鏡(医療用フィルターレンズ)
眩しくて見えにくい方に光の波長をコントロール!
無料で2週間貸出し個別に対応しますご相談実施中
高倍率ルーペ(拡大鏡)
常時、店頭に450種類ご用意 実際に見比べてください。
音声式・触読式時計
時刻を音声でお知らせする音声式腕時計や置時計
指で直接針を触わる事の出来る触読式腕時計
拡大読書器 据置型や携帯型など最新型拡大読書器を店内25台用意
実物のデモ機をご用意!自分の眼に合った見え方、映り方をする使いやすい機種や用途で比べて探して下さい。
プレクストーク(視覚障害者用ポータブルレコーダ)
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テルミ..(活字読み上げ装置)
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持ち運べる拡大機能がある簡易機で大変便利です。
音声体重計・音声血圧計
音声で誘導して体重などをお知らせ。
音声機器はいろいろ便利にございます。
単眼鏡 弱視眼鏡 など
光学堂ロービジョンルーム
〒220−0051 横浜市西区中央2丁目6−5 めがねの光学堂内
毎週水曜日定休日 営業時間:am10:00〜pm7:00
完全予約制:ご来店の際は必ずお電話でご予約して下さい。
045−290−0048
詳しくは、http://www.kougakudo.jp/
検索 光学堂 横浜市
「アイネットワークでは、交流会などに参加し、見えにくい、見えないという方々の、ご意見、ご要望をお聞きし、他社に無いもので、新しいモデルを開発し、用具を選ぶとき、選択の幅が拡がることを目指しています。」
2022年4月から、非課税で198,000円となった、2つの新モデルを紹介します。
高性能ズーム、オートフォーカス式カメラを内蔵、液晶式本体を採用。日常生活用具で給付を受ける時、所得の有る方は原則1割負担で、19,800円の自己負担、非課税の方は負担を免除されるので無料となります。
◎モデルA 本体が 500グラム、画面は約10インチ[(イ)の写真]、持ち運んで使用できる。家では、前後・左右動ユニットの台に乗せて使用。台[(ロ)の写真]は傾斜できるので見やすい角度で使える。
◎モデルB 本体が100グラム、画面は約4インチ[(ハ)の写真]、携帯していって、光学式ルーペのように使える。家では台[(ニ)の写真]に乗せて使用。家の大画面テレビに接続して、4インチ画面を大画面に拡大して使える。
アイネットワークでは、上記の画面を見て使うモデルの他に、活字文書を音声で読み上げもできる拡大読書器のモデル、アイビジョンデジタルのノート型を納品しています。「見る」と「聞く」を使いたい方にお試しいただきたいモデルです。198,000円で非課税です。負担は上記と同じです。
「活字文書読上げ装置」という「拡大読書器」とは別の項目で給付を受けられる「アイビジョンスピーチオ」というモデルを納品しています。給付の限度額と同じ 99,800円ですから、所得の有る方は原則1割負担で、9,980円の自己負担、非課税の方は無料となります。給付の要件であるSPコードを解読できるだけでなく、新聞、本など、通常の印刷物も音声で読み上げできます。画面は無し。
手帳1級と2級の方が対象の項目です。拡大読書器の給付を受けている方も給付を受けられます。
2023年も、引き続き、各モデルを貸出して体験していただくという方法を基本にします。貸出しの費用は送料、返送料を含め、すべて無料です。給付申請する、しないに関係なく無料です。
JR中央線「豊田駅」北口から徒歩1分の「日野市勤労・青年会館の集会室で、月末の金曜、または木曜の、午前10時〜11時半、2022年新モデルの体験会を、感染症対策をしつつ開催しています。
「豊田駅」近くに知り合いの方がおられましたら、お知らせいただけるとありがたいです。
アイネットワークのモデルには、大きい文字のカタログ、音声で読み上げできるモデルには紹介CDが有ります。これらの資料送付は無料です。電話などでご連絡下さい。担当は みやたけ です。
携帯電話 080 - 8034 - 1163 固定電話・FAX 0 4 2 - 5 8 3 - 7 4 5 0
〒1 9 1 - 0 0 5 5東京都日野市西平山5丁目23の12
メールは2022年10月から miyatake@js7.so-net.ne.jp です。
スピーチオ、SPコードは株式会社廣済堂の、アイビジョンはアイネットワーク(有)の登録商標です。
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1971年 8月 7日 第三種郵便物認可(毎月6回 1の日・6の日発行)
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2023年 8月5日発行 SSKA増刊通巻 第11104号
第108号 KANAGAWA 2023 Summer
JRPSかながわ丸<船長今村の航海日誌>
「島が見えてきたよ〜」
という訳で、準備を進めてきた「世界網膜の日in神奈川」まで1か月を切りました。
読者の皆様、今回のテーマを今一度、覚えておいてくださいね。
「誰ひとり、取り残さない。切れ目のない支援の輪」です。
昨年7月に実行委員会を立ち上げ、ZOOMでのミーティングも20回を超えるほど。様々な準備の過程で、医療・行政の方々に相談やお願いのため、直接出向くこともありました。
そして当日は、JRPS神奈川の乗組員(読者)の皆様が主役です。
全国から集まる仲間の船を、世界網膜の日という名の「島」で出迎え、盛大に交流しようではありませんか。最後にもう一度・・・・
「島が見えてきたよ〜」
◆JRPS神奈川会報は下記の3形式でお届けしています。
変更を希望されるかたは、下記連絡先までご連絡下さい。
1)墨字版:印刷物、大きめの文字
2)デイジー版:デイジー形式の録音CD
3)メール版:テキストメール
・事務局 萩原 徹
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・会長 今村 伸也
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(裏表紙終わり)