●音響信号機ってなあに?


 歩行者用信号機が青色になったときに音が出て、信号の色が見えなくても、青に変わったことを音で知らせる装置が付いている信号機のことです。現在、「メロディー式 (通りゃんせ、故郷の人々など)」や「擬音式(カッコー、ピヨピヨ)」が、主に使われています。

 2003年度に警察庁より「擬音式」に統一するようにと通達が出されて、現在では擬音式が大多数を占めるようになりました。

 この音響式信号機が設置されているところでも、いつでも音がなるわけではありません。「騒音」とされ、夜8時や9時ごろから音がならない仕組みになっているところがほとんどです。そうすると、見えない人は視覚以外で周囲から得られる情報で信号が変わったことを判断しなければならないのですが、その判断材料となる車や人が夜は少なくなってしまい、安全に 横断することがとても難しいのが現状です。 また、音響式信号機もその絶対数・割合共に少しずつ増えてはいるものの、音響化率は信号機総数の一割にも満たないのが現状です。

◆音響信号機ってどのくらいあるの?
……歩行者用信号機全体に対する音響式信号機の設置割合は?

●全国の歩行者信号機の総数
  平成15年3月末現在、 184973基
  平成25年3月末現在、約204700基

●全国の音響式信号機の総数
  平成15年3月末現在、 12012基(メロディー式2209基 擬音式9790基 その他13基)
 平成25年3月末現在、約18100基(メロディ式約780基 擬音式約17300基)
   他、歩行者青信号の開始時のみチャイムが鳴るもの 約3200基

●音響化率
  平成15年3月末現在、6.494%
  平成25年3月末現在、8.842%

音響信号機の歴史


■編集履歴

・2015年2月14日更新 ・2006年9月26日 改正
・2006年9月20日 作成