●白杖の歴史


 第一次大戦中(1914-18)「白い杖を視覚障害者用に」フランス、ジャン・ドラージュが、盲人の白い杖の考案
 フランスに「白いつえ」協会を設立。
 イギリス→→カナダ→→アメリカへ
 ・・・1925年ライオンズクラブ国際大会にて、『ヘレン・ケラー女史』が「ライオンズクラブの皆さん、闇を開く十字軍の騎士になってください。」と呼びかけた。
 これがきっかけで全世界のライオンズクラブの盲人福祉活動が始まり、現在に至っている。

 1930年:イリノイ州ペオリア(米)記録に残る最初の白杖にカンする法令
 1931年:カナダのトロントにて、国際ライオンズクラブ大会が開かれて「国際的に白杖を視覚障害者の歩行補助具に」という決議がされる)

 一方日本国内に目を移してみると、平安時代の絵画に杖を持って耽読歩行している見えない人が描かれている。江戸時代は階級により杖の色が違っていたとの記述もある。

 現在、道路交通法で、全貌の安全を視認しにくい人は白杖を持つことが定められており、見える人はこの杖を持つ人に配慮することになっている。

 かなり昔から、各国の視覚障害者はその形態や色は様々だったようですが、歩行補助具として杖を使っていたようです。白杖として確立されてきたのは、20世紀にはいってからです。