JRPS神奈川 会報第94号 テキスト版 【ご連絡】新型コロナウイルスに対する対応につきまして JRPS神奈川会員各位  新型コロナウイルスによる感染拡大状況を踏まえ、3月に予定しておりました以下のイベントは中止といたします。4月以降のイベント開催 状況につきましては、JRPS神奈川ホームページをご覧いただくか、下記連絡先までご照会いただければと存じます。コロナウイルス感染 懸念に加え、まだ寒い日も続くかと思いますので、くれぐれもご無理なさらぬようご自愛ください。  令和2年2月23日                                                        会長  阿部 直之 (中止決定のイベント)  3月 1日(日)「得々講座」マナー講座  3月 7日(土)カラオケ交流会  3月15日(日)ミニ集会  3月21日(土)第3回西湘地区カラオケ愛好会  3月29日(日)第9回西湘地区交流会 (連絡先)   阿部 ***********   溝田 *********** (表紙) 1971年8月7日 第三種郵便物認可(毎月6回 1の日・6の日発行) 2020年2月8日発行 SSKA増刊通巻 第10165号 あぁるぴぃ第94号 KANAGAWA 2020 Spring 私たち自身で治療法の確立と生活の質の向上を目指す JRPS神奈川 (表紙:相模原在住武川さんの版画「雪景色」より) **この会報紙は「NHK歳末たすけあい」の配分金により作成しています。** (表紙終わり) 第94号 目次 ■巻頭言   2 中村善晄さん(初代神奈川支部長)を偲んで ■JRPS神奈川の活動            3 総合カレンダー 【開催予定】   4 総会・医療講演会のお知らせ   4 『得々講座』マナー講座のお知らせ【中止】   6 地区交流会開催のお知らせ【西湘地区中止】   9  春の『つくしの会』のご案内  10  カラオケ交流会のお知らせ【3月中止】  11  西湘地区カラオケ愛好会の報告とお知らせ【中止】   【ご報告】  12 横須賀・三浦地区交流会の報告  13 横浜西区難病講演会の報告  14 「バリアフリーフェスタ神奈川2019」参加報告  16 「川崎アイeyeセンターまつり」参加報告 ■情報コーナー                   18 試してみませんか? 「減災クイズ」(7)  21 サキサキ先生の簡単パソコン活用講座(15)  23 ちょっと話してみませんか?(ピア相談のご案内)  24 読書の薦め ■投稿コーナー               27 みんなの川柳・俳句・短歌  31 ウッチャンの落書きストーリー ■巻頭言 中村善晄さん(初代神奈川支部長)を偲んで                     会長  阿部 直之  JRPS神奈川の初代会長(当時は支部長)であられました中村善晄(よしてる)さんが、昨年のクリスマスの日にご逝去されました。この 場をお借りして改めてご冥福をお祈り申し上げます。  中村さんは、1996年11月に神奈川支部を立ち上げ、今日のJRPS神奈川の礎を築かれました。そして本部理事も歴任され、2000 年に日本で開催された世界大会に参加するなど、JRPSの活動に邁進されました。その後は故郷の鹿児島に帰られ、2008年の世界網膜 の日in鹿児島でも活躍され、最近ではJRPS鹿児島の会長として精力的に動き、個別にアッシャーの会を立ち上げ、鹿児島難病連も携わ っていると聞き、旺盛なバイタリティは健在だなと思っておりました。近いうちに神奈川に戻ってくるとのことでしたので、色々なお話が聞 けると楽しみにしておりましたのに、突然の悲しいお知らせにただただ茫然とし言葉もなく、悔しい気持ちでいっぱいです。  中村さんは周囲を明るくする不思議な魅力が、そして独特の甲高い語り口で人をひきつける力がありました。私は1997年の夏に中村さん と出会い、「会に遊びにおいでよ!」と巧みに誘われ、「孫の代までに治療法を確立しよう!」と熱く語る姿に感銘し、すっかり中村マジッ クにかかってしまいました。その当時はもちろんユースなどはありませんでしたが、30代の中村シンパがたくさんおり、活気づいていまし た。私の他にも中村さんに勇気づけられ、前向きになられたかたは数知れずいらっしゃいました。そして、医療の先生がたや業者のかたがた 、行政等もその巧みな話術で協力を仰ぎ(騙し!?)「神奈川に中村あり」とその存在を轟かせていました。個人的にも結婚式にご出席いただ き、神奈川の同じ病気同士の結婚を涙ながらに祝福していただき、娘が誕生した時は我が事の様に喜んでくださいました。世界網膜の日in 鹿児島では実家に招待していただき、佐々木理事長はじめ有志で押しかけ、ご馳走になった鳥刺のおいしさは今でも忘れません。  豪放磊落で、情に厚く、頼りがいがあって、面倒見が良く、そして酒豪。まさに九州男児を地で行くようなかたでした。誰かが「ミスターJ RPS」と言っていましたが、そう呼ぶに相応しいかたでした。中村さんにもう会えないのかと思うと、あの豪快な中村節がもう聞けないの かと思うと、たまらなく寂しく、涙が止まりません。  中村さんの、治療法確立にかけてきた思い、誰も皆仲間として受け入れ親身になって接してきた姿。神奈川の良き伝統として受け継ぎ、次代 に繋いでいきたいと思います。そして、いつの日か治療法が見つかり、その報告ができることを心から願っております。安らかに、天国で見 守っていてください。 ■JRPS神奈川の活動                     <総合カレンダー> ◆3月予定  ★3月開催予定の下記イベントは、全て中止いたします。  3月 1日(日)※「得々講座」マナー講座            神奈川県ライトセンター 2階講習室 12時〜15時  3月 7日(土) ※カラオケ交流会 上大岡 12時〜16時  3月15日(日) ミニ集会 県民センター710 12時〜  3月21日(土) ※第3回西湘地区カラオケ愛好会 小田原 12時〜  3月29日(日) ※第9回西湘地区交流会10時〜            おだわら市民交流センターUMECO(ウメコ)1階 ◆4月予定  ★新型コロナウイルスの感染拡大が治まらない場合は、下記イベントも中止になることもあります。その場合、当会ホームページでお知らせ  いたします。  4月12日(日) ミニ集会 県民センター710 12時〜  4月25日(土)※第8回県央地区交流会 11時30分〜16時30分          ユニコムプラザさがみはら  ミーティングルーム4  4月27日(月)※春の「つくしの会」のご案内          横浜三渓園ツアー JR根岸駅 9時40分集合 ◆5月予定  5月10日(日) ミニ集会 県民センター709 12時〜   5月24日(日) 会報発送作業 県民センター 10時〜(印刷は9時〜) ◆6月予定  6月 6日(土) ※カラオケ交流会 上大岡 12時〜16時  6月20日(土) ※定期総会・医療講演会           県民センター301会議室 10時30分〜   ※この印の項目は、記事が掲載されています。 ●ミニ集会及び会報発送作業の会場  ミニ集会及び会報発送作業は、通常かながわ県民センター  (TEL:045−312−1121)で開催します。   横浜駅西口からヨドバシカメラのビルに向かって進み、その手前の横断歩道を渡ったら、右に曲がります。100m程進んで、高速道路の先  の信号のある交差点の左角の建物です。点字ブロックが駅から敷設されています。 ※かながわ県民活動サポートセンターは、かながわ県民センター内にあります。 ■総会・医療講演会のお知らせ                     会長  阿部 直之  来年度(今年の6月)の総会・医療講演会の日程が決まりましたのでお知らせいたします。場所はミニ集会でもおなじみの県民センターで開 催します。詳しくは次号(95号会報誌)でお知らせいたします。総会は、我々の活動内容を審議する重要な場であり、皆さまのご意見を  聞かせいただく場でもあります。万障お繰り合わせの上、ご出席たまわりますようお願いいたします。  ●日時:令和2年6月20日(土)    総会    10時30分〜(予定)    医療講演会 13時30分〜(予定)  ●会場:かながわ県民センター301会議室  医療講演会は、昨年第23回JRPS研究助成を受賞されました、京都大学眼科の長谷川智子先生にお越しいただきます。受賞された研究テ ーマは「網膜色素変性症の新規進行抑制治療薬としての分岐酸アミノ酸の細胞保護メカニズムの解明」です。2017年6月の医療講演会に て、京都大学の池田華子先生に分岐酸アミノ酸製剤について講演していただきましたが、その池田先生と同じグループで長谷川先生も研究さ れております。網膜色素変性症に対する分岐酸アミノ酸製剤の進行抑制効果を検討する医師主導治験が昨年の3月から開始されており、今回 はその経過についてもお話が聞けるかと思いますので、是非ともご参加ください。よろしくお願いいたします。  (長谷川先生のプロフィール、メッセージは次号でご紹介いたします) **この講演会は「NHK歳末たすけあいの配分金」により開催いたします** ■【中止】『得々講座』 マナー講座参加申込みのご案内                      役員  神田 信  前号(93号会報誌)でご案内致しました通り、来週3月1日に、下記の通り「マナー講座」を開催します。開催期日が迫っているため、申 し込み期間にご注意ください。    ●開催日時: 令和2年3月1日(日) 12時〜15時  ●会場:神奈川県ライトセンター 2階講習室      (住所)横浜市旭区二俣川1−80−2       相鉄線二俣川駅下車徒歩10分程度  ●講師:奥秋 曜子(おくあき ようこ)先生      視覚障害者のマナー講座も行う料理家、洋菓子研究家  ●講座の内容   1.食べにくいものの上手な食べ方     先生のお話を聞きながら、実際に食事をして、上手な食べ方を学びます。    【メニュー】     ・煮魚・・・骨の取り方など。     ・豆腐・・・難しいですよね。     ・サラダ・・・大き目のレタスなどは口に運ぶとき鼻や頬に当たってしまうことがあります。     ・ご飯・・・希望者はフォークとナイフで。     ・味噌汁・・・お椀にワカメなど残さないテクニック。     ・ショートケーキ・・・セロハンの取り方、上手な食べ方。   2.冠婚葬祭のマナー     冠婚葬祭のうち、お悔やみのマナーを中心に、視覚障害をカバーする方法を教えていただきます。  ●参加費(材料費等) 会員1000円 非会員1500円  ●申し込み方法   1.申し込み期間2月25日から27日15時まで。   2.●申し込み先(次の神田宛になるべくメールでお願いします)     Eメール:**********     携帯電話:*********** 【お願い】  3時間以内に必ず返信をしますので、返信がない場合は恐れいりますが、再度メールをお願いします。  電話出られない場合があります。こちらも3時間以内に返信がない場合は再度電話をお願いします。  ●申し込み事項   1.お名前   2.会員、非会員の種別   3.同行のガイドヘルパーさん等の食事の有無(参加費が別途必要)    ※数に余裕がない場合はお断りすることがあります。   4.二俣川駅からの誘導希望の有無   5.携帯電話番号 【ご注意】  参加人数に限りがあるため、お早めにお申し込みください。申し込み期間内であってもお断りする場合があります。  また、お申込み後、27日15時までに連絡なく当日欠席される場合は、キャンセル料を請求させていただく場合があります。  以上、皆さまのお申込みをお待ちしております。   **この講座は「NHK歳末たすけあいの配分金」により開催いたします** ■地区交流会開催のお知らせ 【西湘地区は中止・県央地区は開催予定】            JRPS神奈川は、県内にお住いの患者さんやご家族に当会の活動をご紹介するとともに、患者さん同士の交流の場の提供を目的に県内各地 区へ役員を派遣しています。開催内容は以下の各地区交流会開催のお知らせをご覧ください。  なお、患者交流会のため、眼科医による医療講演会ではありませんので、ご承知おきいただいてご参加ください。 ■【中止】〜第9回西湘地区交流会開催のお知らせ〜                          小田原市  井手 章  令和2年の新春を迎えました。RPの仲間たちと一層の交流を深め、会って話せるチャンスです。前回ご参加された方は勿論、初めての方も 是非ご参加ください。なお、昼食をとりながらおしゃべりしますので、お弁当をお持ちください。  また今回は、HOYA(株)様の「暗所視支援眼鏡」の体験会および日本盲導犬協会様の体験会の開催、さらに恒例になった、小田原城「お花 見散策会」を企画しています。ご家族の皆さま、他地区の皆さまもお誘い合せの上、ご参加をお待ち致します。  開催日:令和2年3月29日(日)  ●会場:おだわら市民交流センターUMECO(ウメコ)1階      小田原市栄町1丁目1番27号      小田原駅東口駐車場1階(小田原駅東口を右折100m先)      電話:0465−24−6611  http://umeco.info/  ●集合場所:JR小田原駅東口の改札口前に9時40分集合       (お世話役:田上、井手がお待ちいたします。)  ※直接、会場へ行かれるかたは、9時50分までにご入場ください。  ●交流会の内容     第1部:10時00分〜14時00分(会議室6)   ・挨拶、自己紹介、近況報告、昼食、ミーティング、など   ・医療関連、活動内容報告、行事予定、トピックスなど   ・(11時30分〜12時30分)   ・HOYA(株)様の「暗所視支援眼鏡」の体験会   ・(12時50分〜13時50分)   ・日本盲導犬協会様の盲導犬体験会   第2部:14時00分〜15時30分   ・小田原城「お花見散策会」のご案内    NPO法人小田原市ガイド協会様   ●連絡先:井手 章    TEL:**********    E−MAIL:********** ■〜第8回県央地区交流会開催のお知らせ〜                     相模原市  武川 宏  同じ病気の仲間と気兼ねなく気楽におしゃべりしたり情報交換したりしませんか。  今回は光学堂様ならびにHOYA(株)様のご協力をいただき、交流会に合わせて今注目の暗所視支援眼鏡(通称:暗所眼鏡)の体験会を実施し ます。暗いところを歩くのに不安を感じているかたやご関心のあるかたはぜひご参加ください。  また、今回は開催日が土曜日となりますので、お間違いのないようにお願いいたします。  ●開催日時:令和2年4月25日(土)        11時30分〜16時30分      ●会場 :ユニコムプラザさがみはら ミーティングルーム4       相模原市南区相模大野3−3−2        電話:042−701−4370  ●参加費:無料   ※昼食をとりながらおしゃべりしますので、各自お好きな食べ物をご持参ください。会場のあるボーノ相模大野の入り口左側にコンビニも   あります。   ※会場整理の都合がありますので、参加希望のかたは下記までお申し込みください。    武川 宏(相模原市)    電話:**********    Eメール:***********  ※会場までの説明   会場は小田急線相模大野駅中央改札口を出て、駅構内をまっすぐ進み、突き当りにある小田急OXの前を右折して、広場に出たら左折して  誘導ブロックに沿って100mほど進んだところにある「ボーノ相模大野」の中の、ほぼ中央左側にあるエスカレーターで3階に上がった  ところにあります。  ※会場がわからないかたは当日の午前11時までに小田急線相模大野駅中央改札口の前にある切符販売機付近にお集まりください。スタッフ  がお待ちしております。  ●当日のスケジュール   11時20分 受付開始   11時30〜13時00分 暗所視支援眼鏡体験会   13時00〜13時30分 休憩・昼食   13時30〜16時30分 交流会 **上記2か所の地区交流会は「NHK歳末たすけあい」の配分金により開催いたします** ■春の『つくしの会』のご案内     会員の皆さま、お世話になります塚本です。  新型コロナやインフル、花粉症と忙しい季節となっておりますが、お元気でお過ごしでしょうか?  このたびの春のつくしの会の企画は、会員の皆さまからのリクエストによる横浜三渓園ツアーです。園内の歴史や30の道、合掌造りなどガ イドさんがわかりやすく、そして歩きやすいコースを案内してくださいます。歴史ロマンあふれる時間をご一緒できたらと思います。ご参加 お待ちしております。よろしくお願いいたします。  ●日時:令和2年4月27日(月)  ●集合場所:京浜東北線(根岸線) JR根岸駅改札(改札は1か所です)  ●集合時間:午前9時40分集合(そこからバスにて移動します。)  ●当日の行動予定   到着後はガイドさんのお話を聞きながら園内を巡り、昼食後、記念館の中を案内していただいた後、午後2時ごろの解散予定です。   館内には、生抹茶(お菓子付き500円)があります。解散後は各自でご自由に過ごしていただけたらと思います。  ●参加費:入場は障害者手帳があれば付き添いひとりまで無料     昼食はおひとり900円です。  ●募集人数:24名   ※定員になり次第締め切ります。  ●募集開始日及び申し込み先   3月1日より【塚本携帯】**********に電話かショートメッセージにてお申し込みください。  今回も、皆さまのお力を借りて一緒に楽しい時間を過ごしたいと思っております。ご参加お待ちしております。  どうぞよろしくお願いいたします。 ■♪カラオケ交流会のお知らせ♪(令和2年3月は中止・6月)    恒例カラオケ交流会からのお知らせです。  歌が大好きな皆さんと共に、元気一杯唄って日頃のストレス解消!  楽しいひと時を過ごしませんか? 皆さんのご参加をお待ちしています。  ●日時: 3月7日(土)12時〜16時【中止】      6月6日(土)  同上  ●場所:モコモコ 上大岡店 (電話:045−845−0311)  ●集合場所:横浜市営地下鉄 上大岡駅改札付近 (バスターミナル側)  ●集合時間:11時50分  ●会費:1700円程度(出席者数により調整があります) 【申し込み連絡先】         担当:原 邦夫  携帯電話:**********  Eメール:**********  担当:清水 秀雄  携帯電話:**********  Eメール:********** ■【中止】西湘地区カラオケ愛好会の報告とお知らせ                     小田原市  井手 章  去る、令和元年11月16日第2回愛好会当日は、皆さまのご協力の元に、ゆったりと楽しいひと時が過ごせました。 ガイドさんが不在で心配しましたが、女性会員の皆さんの献身的なお手伝いでスムースな進行となり、アッと言う間の4時間でした。今回は 、全員がシニア・障害者料金扱いとなり、ひとり当たり1000円未満でした。参加者は会員7名(男性3名・女性4名)でした。 <第3回西湘地区カラオケ愛好会のお知らせ>  ◆開催日:令和2年3月21日(土曜)  ◆集合時間・場所:11時50分(JR小田原駅東口改札前)   (昼食をすませてお集まりください。)  ◆カラオケ会場入場時間:12時〜(フリータイム〜18時まで)   第1次閉め 〜16時(4時間)  ◆会費:ひとり1000円(フリードリンク付き)  ◆会場店名:ビッグエコー小田原店   住所 小田原市栄町1丁目2−9   TEL 0465−24−7744  ◆昼食:お弁当持込み禁止  ※追記 <事前準備のお願い>   カラオケの選曲準備の都合上、入場の際、ご本人名、唄いたいカラオケの題名・歌手名を5〜6曲、書き出したメモ用紙を事前にお渡しく   ださい。   なお、参加/不参加を井手宛てに、ご連絡お願いいたします。   携帯電話:**********   Eメール:********** ■第4回横須賀・三浦地区患者交流会の報告                     役員  内田 知     昨年の10月26日(土)に、横須賀市総合福祉会館で、4回目の患者交流会を開催しました。前日の悪天候は早朝には収まり、開催時間の 頃には天気も回復、スタッフ一同胸をなでおろしました。  ●参加者:総勢11名。  ●患者:8名 (内ガイドさん2名、スタッフ3名)  ※少人数でしたが、それを利点にして参加者のかたがたには他の参加者を身近に感じてもらえるように、ロの字型机配置をコンパクトにして 、アットホームな雰囲気づくりに努めました。  これによって、参加者全員から活発なお話が飛び交い楽しい交流会ができたのではと思います。出席者の自己紹介・近況などをお話しして  いただいた後、溝田さんから最新の治療法研究の状況を話していただきました。  昼食をとりながらの会話の中で、白杖を思い切って使い始めたかたから、杖を使い感じた事についてお話がありました。変わったところでは 、盲導犬と介助犬の違いは? などの質問があり、災害の多い年だった事から話題の中心は、災害時の行動に移っていきました。その中で、 ご近所さんたちに助けられた話を内田さんがしました。  日頃のご近所さん達とのつながりを大事にしていた事で、皆さんに親切にしてもらえたとの事。「やはり、人と人とのつながりは大切にしな いと……」の発言に、出席者の皆さんから賛同の声をいただきました。  交流会の目的は、障害による不自由さや、不安や悩みを話していただいてできうる限りのアドバイスや意見交換をする場であると思います。 ただ、それがマンネリ化してしまい、参加してもこの間と同じようなものだろう、と参加を見送るかたも少なくないのは事実です。  しかし、日々の生活の中で、自分の思いを声に出せる機会は多くありません。心の中の思いを言葉にする事で、気持ちは楽になると思います 。まして、同じ病気の仲間に話を聞いてもらえる。交流会が終わって、にこやかに笑顔を交わしあって会議室を出ていかれるかたがたの声を 聞きながら、話をしたり聞いたりするマンネリも必要なんだと感じました。 **この交流会は「NHK歳末たすけあい」の配分金により開催いたしました。** ■横浜市西区難病講演会の報告                     役員  石井 史子  2019年12月11日(水)10時から12時まで、横浜市西区役所3階会議室において、難病講演会が開催されました。出席者は、参加 者申込者28名、西区スタッフ5名、JRPS神奈川5名、福祉機器業者2社2名(光学堂、システムギアビジョン)、計40名でした。  はじめに西区高齢・障害支援課、山田課長のごあいさつがあり、保健士の柴田さんの司会のもと、講師の横浜市立大学眼科・翁長正樹先生の 話で進められました。  第一部は、翁長先生が網膜色素変性症の病態、検査の種類、遺伝、今できる薬物療法・遺伝子治療・再生治療・人工網膜について、はじめて 聞くかたにもわかりやすくお話をしてくださいました。  休憩後の第二部は、引き続き翁長先生からロービジョン・ケアについて、白杖・拡大鏡・スタンプルーペからオーカム・暗所支援眼鏡などの 補助具についての説明や、ロービジョン外来についてお話していただきました。    最後に当会から患者会の紹介と、福祉機器の展示・体験の時間がありました。講演後、参加者のかたから、点眼薬についての質問がありまし た。わからないことを先生に尋ねることができる良い機会になったと思います。  患者さんや御家族のかたが、講演会で網膜色素変性症という病気の知識を深め、また先生に直接質問できる場として、これからも各地で講演 会を開催できたらよいと、改めて感じました。   師走としては暖かく、雲の間から陽の射す1日でした。年末に向かう忙しい時期に参加していただいた皆さま、いつも福祉機器を展示してくだ さる業者のかたがた、西区スタッフの皆さま、そして講演してくださった翁長先生、ありがとうございました。 ■「バリアフリーフェスタ神奈川2019」参加報告                      役員  萩原 徹  JRPS神奈川は、神奈川県バリアフリー街づくり推進県民会議が主催する「バリアフリーフェスタかながわ2019」に、昨年度に引き続 き、視覚障害体験ができるコーナーを出展しました。 視覚障害の体験を通じて、ロービジョンへの理解を深めることを目的に参加したものです。   具体的には、  1、視野狭窄眼鏡をかけ、白杖を使用し、擬似点字ブロックを歩行する体験コーナー  2、視覚障害者の読書について、カセットテープからデイジー図書への進化とPCでのデイジー図書を聞く方法のデモンストレーションを提   供しました。  開場一番に、黒岩神奈川県知事が当会の体験コーナーにお越しになり、視野狭窄眼鏡と白杖を使用し点字ブロックを体験歩行され、何かを感 じとっていただけたと思いました。(右の写真2枚)  体験参加者は総勢32名で、子供さんと一緒の家族連れのかたがた、視覚障害のあるかたやそのご家族、また、会員の皆さんも参加いただき ました。 私の相棒の盲導犬ノビアも集客に貢献(?)しました。 こういった催しへの参加を通じて、ロービジョンへの理解が進み、街中で視覚障害者を見かけたときに見守りやお声をかけていただける場面 が増えることを切に願います。   <ご参考>  神奈川県では、障害者や高齢者等が安心して生活し、自らの意思で自由に移動し、社会に参加できる、バリアフ  リーの街づくりに向けて、「神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例」が制定されています。  この催しは、バリアフリーの街づくりを体感し、バリアフリーへの理解を深めることを目的に開催されました。    ●日時・場所   令和元年11月2日(土曜日) 11時30分〜17時   横浜新都市ビル(そごう横浜店)9階センタープラザ  ●全体の内容   県民会議構成団体を含む20団体が16コーナーを企画し・運営しました。  〔主なコーナー〕   車いすの介助や乗車体験ができるコーナー   パラスポーツ「ボッチャ」の体験ができるコーナー   コーナークイズで色のバリアフリーについて知るコーナー   手話について学べるコーナー   知的障害、発達障害の疑似体験ができるコーナー    音楽コンサート など ■「川崎アイeyeセンターまつり」参加報告                     役員  萩原 徹  「川崎アイeyeセンターまつり」にJRPS神奈川(役員4名派遣)として相談ブースを出展しましたので報告します。  <開催概要>  【主催】:川崎市視覚障害者情報文化センター  【日時】:令和元年12月14日(土) 10時〜16時  【会場】:ふれあいプラザかわさき 2階 ホール  JRPS神奈川の相談ブースは、2階ホールの正面に向かって左側に配置。2階ホールの両側には、音訳ボランティア、川崎市の福祉担当、 視覚障害者による編み物のクラブがブースを出展していました。  JRPS神奈川では、8名のかたがたの相談などを受け付けました。患者会員、非会員のかた、他の視覚障害のかた、他の視覚障害者団体の かた、盲導犬の貸与を検討されているかたがたでした。皆さまに会報誌をお配りし当会の案内とともに、同じRPのかたがたには、横浜西口 の県民サポートセンターで開催するミニ集会のご案内もあわせて行いました。  川崎アイeyeセンターまつりでは、2階のホールで、午前中は朗読ボランティアによる朗読ライブ(演劇)、午後は落語会が開催されまし た。  ホール以外では、マッサージ体験、パソコンやiPadの体験、サピエ図書館の体験、三菱電機による調理器具の体験、HOYAの暗所視眼 鏡とオーカムマイアイの体験、音声解説付きDVDの映画視聴、セブン銀行によるATM使用体験、盲導犬体験歩行、白杖のデコレーション などがありました。また、CSRの一環としてスターバックスコーヒーが「クリスマス・ブレンド」の無料提供を行い、参加したかたがたは 大変よろこんでいる様子でした。  主催者によると、当日の参加者は300名程度、8割は川崎在住の視覚障害者だったそうです。川崎在住以外のかたも参加は可能ですので、 次回は参加してみてはいかがでしょうか? <情報コーナー> ■試してみませんか?「減災クイズ」第7回  〜あなたのいのちを守るクイズです〜                     支援会員  白崎 正彦  今回は3択から、「言葉」での回答にレベルアップしました。チャレンジしてみてください。質問の後に解答を続けて書きますので、問題を 読み(聞き)終えたらまずは質問に答えて、答え終わったら解答を読んでください。  質問1:  地震が発生する原因は通常3つがあげられます。ひとつ目は、火山噴火によって起こる「火山性地震」。ふたつ目は、日本列島を載せている 大陸側のプレートの下に、海側のプレートが潜り込もうとして、プレート同士の境界での歪みが限界に達し、跳ね返って巨大な地震を引き起 こす「海溝型地震」。では、阪神・淡路大震災や熊本地震のような震源が浅めの地震は何と呼ばれていますか?  解答1:  「直下型地震」または「内陸型地震」です。  大陸側のプレート内部に蓄積された歪み(活断層)がずれると、比較的震源の浅い地震が発生します。  質問2:  地震の特徴ですが、小さな縦揺れのあと、ゆっくり大きな揺れが長く続くのは「プレート型地震」「直下型地震」「火山噴火型地震」のどれ に当てはまりますか  解答2:  「プレート型地震」です。「直下型地震」は下から突き上げる大きな縦揺れで、長くても1分程度でおさまります。  質問3:  火山噴火による「火山性地震」は揺れによる被害よりも更に大きな被害をもたらすものが少なくありません。そこで、被害の原因となるもの を3つ以上挙げてください。  解答3:  「噴石」「火山灰」「火砕流」「溶岩流」「火山性ガス」「融雪型火山泥流」など。他にも噴煙が広範囲・高高度に広がると、飛行機が飛べ なくなるなどが挙げられますが、「融雪型火山泥流」は雪なし県では想像できない被害ですね。  質問4:  突然の災害に備えて、普段から持ち歩くと良いものを3つ挙げてください。  解答4:  「笛(ホイッスル)」「携帯ラジオ」「白杖」「障害者手帳」「携帯電話」「保険証(コピー)」など  ひとつでもふたつでも普段持ち歩く習慣をつけることで、絶えず災害が起きたときの心構えになります。この他にも服用中の薬や、公衆電話 用の小銭を含めた現金(停電になるとカードが使えない)など、個々に必要な物もあります。  ※外出先で災害に遭ったとき、視覚に障害のあるかたは周りの状況を確認して行動するのは困難です。支援者を確保するために、笛と白杖は 必須です。  質問5:  震度5強の地震が起きて、食器棚や本棚の上の物が複数落下しました。揺れはおさまりましたが、停電のようです。ラジオもテレビも消えた ので状況を把握し、場合によっては避難所へ行くことも考え、一時避難場所へ行くことにしました。避難時の注意と、持って行く物を答えて ください。  解答5:  避難時の注意  * 避難時に物資を持ち出す時は、安全のためリュックなどで両手を空ける。  * 身軽に避難できるように最低限のものだけを持ち出す。  * 電気の分電盤の漏電ブレーカーを切り、使用中のガス栓を閉める。  * 自動車の使用はできるだけ避ける。  * 道路の亀裂や、マンホールの蓋がずれている恐れがあるので注意する。  * 身の安全を確保しながら避難所に行く。  * 「災害伝言ダイヤル」などで、家族にメッセージを残す。  * 戸締まりも忘れずに。  また、災害が起きる前に注意しておきたいこともあります。  * 情報収集用のラジオや携帯電話、懐中電灯、非常食、軍手などを定期的に点検し、すぐ持ち出せるようにする。  * 避難所の場所や危険箇所は、ハザードマップなどで確認し、下見しておく。  避難時の持ち出し物資   * 飲料水(ひとり1.5リットル程度)  * 非常食(乾パン、缶詰、栄養補助食品など、そのままで食べられるもの)  * ヘルメット(頭を保護できるもの)  * 手袋(革製など丈夫な素材のもの)  * 運動靴  * 万能ナイフ(はさみ、ナイフ、缶切りなどが使えるもの)  * 懐中電灯(発電や充電できるものが良い)  * 携帯ラジオ  * 現金(公衆電話用に10円や100円玉)  * 救急用品セット(消毒薬、絆創膏、ガーゼ、毛抜きなど)  * 雨具(ブラインドのかたは、ズボンとポンチョの組み合わせをお勧めします) その他:  連絡メモ、身分証明書(もしくはコピー)、筆記用具、油性マジック、常備薬、マスク、ウェットティッシュ、使い捨てカイロ、タオル、ポ リ袋、ビニールシート、ライター、布ガムテープなど  ※質問5は本部発行のRP143号の「防災教室」を基にしています。 ■サキサキ先生の簡単パソコン活用講座(15) 〜パソコンで墨字文書を読み上げる〜                      役員  佐々木 裕二  拡大読書機を使っても文字を読むことがなかなか困難であったり、長文で目が疲れてしまったりするときなどに、パソコンとスキャナーで書 類を読み込み、音声ソフトで読み上げさせると、とても楽になります。このように紙の文書からテキストデータを抽出することをOCR(光学的 文字認識)といいます。 コピー機能のあるプリンタ複合機やスキャナーをお持ちのかたは、OCR機能が付属していますので、別途ソフトを購入する必要はありません。 また、スマホ用OCRアプリも数多く公開されています。  ●活用例、キャノン製複合機やスキャナーの場合   キャノンの製品には「IJ Scan Utility」というスキャナー操作のソフトが付属しています。(他のメーカーの複合機もほとんどOCR機能ソ  フトが付属しています。)   ユーティリティーを起動し「文書」ボタンを押すと、スキャナーにセットした原稿を読み取り、文字検索可能なPDFファイルとしてドキュメ  ントフォルダーに保存されます。このPDFファイルはテキストがついているので、音声ソフトで読みあげることができます。また、文字列を  全選択→コピーしてWordなどに貼り付けると、誤認識部分を修正して利用することができます。  認識精度が低い場合は、スキャン設定から原稿の種類やカラー、解像度を変更すると精度が向上する場合があります。特に名刺など、文字  が小さい場合は解像度を上げると認識できるようになることがあります。しかし、OCRソフトは万能ではありません。特に1行の中に長い空  白部分があったり、記号や罫線、イラストなどがあると文章の構成を正しく判断できずに順番が狂ったり、文字化けしてしまうこともあり  ます。また、認識できるのは主に活字です。手書き文書はほぼ無理です。  ●専用ソフトを使う   複合機やスキャナーに付属の機能は細かな設定ができなかったり、認識精度が十分でなかったりします。よく使用するなら専用のOCRソフト  の導入も検討しましょう。個人向けOCRソフトには「e.Typist」「読取革命」「本格読み取り」などがあります。また、名刺管理に特化した  ソフトもあります。   「本格読み取り」の使用例   1.スキャナーに原稿をセットします。   2.「本格読み取り」を起動します。   3.[ファイル]→[入門ウィザード]を起動します。   3−1.画像の入力方法を選んで[次へ]のボタンを押します。スキャナーからの場合は、[TWAINデバイスから]を選択します。初回は[TWAIN   デバイスの設定]ボタンを押して、接続されているスキャナーを選択します。   3−2.画像の補正方法を選択し、[次へ]のボタンを押します。通常は変更の必要はありません。   3−3.認識結果の保存方法を選択します。[認識結果を転送する]のチェックボックスをONにし、転送先アプリケーションを選択します。   転送先には、Word、Excel、テキストなどがあります。   3−4.[認識実行]ボタンを押します。   4.スキャナードライバーのスキャンギアが起動するのでスキャン設定を行います。通常は基本モードのままでOKです。文字が小さくて認   識率が低い場合は拡張モードに切り替えて解像度を上げると、認識率が良くなることがあります。   4−1.原稿の種類を写真、雑誌、文書などから選択します。   4−2.用途を[OCR]にします。   4−3.[スキャン]ボタンを押します。   5.スキャンと認識が終了すると、選択したアプリケーションが起動し認識結果が表示されます。  ●iPadやiPhoneで墨字を読み上げる   OCRアプリは多数ありますが、ここではマイクロソフトの「Seeing AI」ををご紹介します。Seeing AI は無料アプリです。App Storeから  インストールしてください。  ◆どんなアプリ?   「Seeing AI」を起動するとカメラモードになり、選択しているチャンネルに従って解析を行い、結果を返します。ボイスオーバーに対応し  ています。チャンネルの切り替えは画面下部のチャンネルバーを選択し、上下にスワイプすることで行い   ます。  ◆チャンネルの種類と内容   1.短いテキスト:カメラの前にテキストが表示されると、すぐに読み上げます。   2.ドキュメント:書類が画面に入っているかをガイドし、書類全体がフレームに入ると自動的にシャッターが切れます。通信でOCRし、文   書を表示します。   3.製品: バーコードをスキャンして製品を識別します。残念ながら現時点では日本製品には対応していません。   4.人物: 顔を認識して表情を案内します。   5.通貨: 紙幣の種別を案内します。   6.シーン(風景): 撮影した写真の内容を案内します。まだ実験的な機能とのことです。   7.色: 写っている色を読み上げます。   8.ライト: 明るさを音の高さで案内します。    今まで複数のアプリで行っていたものをひとつのアプリで実現しています。出先でも簡単に使用できるのでとても便利です。 ■ちょっと話してみませんか?(ピア相談のご案内)                      心理相談員  板嶌 憲次郎  「実はこのお知らせは、ずっと前から見ていたんですけど……」という相談者のかたが結構いらっしゃいます。きっとそのかたがたにとって 、お電話いただいたときが「ちょっと話してみようかな……」と思えたタイミングだったのでしょう。  私はJRPS神奈川の中ではだいぶ見えない部類の人間だと思いますが、見えないながらも日々の生活を心から楽しんで送ることができてい ます。それは私自身、みなさんといろいろな事を話すことで多くの気づきを得ることができているからだと感じています。皆さんも「ちょっ と話して」物事の見方を変化させてみませんか。周りの環境は変わらなくても見える景色は違って見えてくるかもしれません。  ●対象 RP患者とその家族  ●聴き手 プロフィール  板嶌 憲次郎(イタジマ ケンジロウ)  1970年(昭和45年生まれ) 49歳  約29年前(20歳頃)にRPと診断される。  約19年前(30歳頃)障害者枠で転職。金融系の会社にて事務を担当。  現在は盲導犬フレアと一緒にセーリング、ゴルフ、クライミング、ヨガなど楽しんでいます。  ●連絡先  携帯電話:*********** 22時まで  Eメール:**********  特定非営利活動法人 神奈川県難病団体連絡協議会でも相談を受け付けています。  ●電話相談  【日時】 月〜金曜日 11時〜16時  【電話】 神奈川県難病団体連絡協議会 電話:045−651−0258  ●面談(要予約)  【日時】 毎月第3土曜日 13時〜16時  【場所】 かながわ県民センター15F 第一相談室  【申込】 神奈川県難病団体連絡協議会 電話:045−651−0258  ※第3土曜日申込後に当日取り消しの場合は、下記までご連絡をお願いします。   かながわ県民センター 045−312−1121   15F第1相談室・神奈川県難病団体連絡協議会とお伝えください。   ※ご相談の内容・個人情報については「守秘義務」を厳守いたします。      ■読書の薦め                     横須賀市  内田 知 ●『もぐら新章 血脈(もぐらシリーズ8)』 矢月 秀作(やづき しゅうさく) 著  著者を一躍人気作家に伸し上げたもぐらシリーズが帰ってきた。元刑事で、裏社会では「もぐら」と呼ばれるトラブルシューターとなった主 人公が、時には警察も手に余る悪党どもを粉砕していくハードアクション小説。シリーズ7作目で、主人公は国家を守るため、愛する者たち を守るために巨悪と戦い、壮絶な死を遂げる。主人公が死亡したため、シリーズは完結したと思われた。ヒーローは死んでしまっている。そ れでは、復活したシリーズの主人公は誰なのか?  舞台は沖縄、そこに父を知らずに育った少年がいた。その少年こそ、もぐらと呼ばれたトラブルシューターだった男の血を受け継いだ少年だ った。彼は普通の高校生活を過ごしていた。そして、不審な火災事故の調査のために警視庁からやってきた刑事と再会する。再会? そう、 刑事は少年の父とともに悪と戦った男だったのだ。こうして、少年は少しずつ事件に巻き込まれていく。少年の父とともに悪と戦った男たち 、関わった者たちが少年の父との思い出を語り、その実像を浮かび上がらせるシーンも多い。そんなシーンを読んだらもぐらシリーズ1作目 から読みたくなる。もちろん、本書の主人公の活躍を読んでから1作目を読んでも遅くはない。  シリーズはすべてサピエにあります。本書は、ウッチャンの地元の横須賀市点字図書館がウッチャンの願いに応えてデイジーにしてくれた一 冊です。是非、一読されたし。 ●『緋色のマドンナ 陶芸家・神山清子物語』 那須田 淳(なすだ じゅん) 著  お人好しでバクチ好きの父。お嬢様育ちで世間知らず、その上酒好きの母。そんな両親の元に生まれた少女。父親のバクチのせいで少女と母 親は身売り寸前に。家族は町を脱走し、脱走先で少女は陶芸に出会う。こうして少女は、陶芸の世界へ。しかし、弟子入りを志願して窯元を まわっても「女には無理や」と断られてばかり。それでも果敢に挑戦を続ける。苦労も失敗も朗らかに乗り越えて新たな道を切りひらき、海 外からも評価される陶芸家となった女性の笑いと涙の物語。そして、本書は彼女の物語だけでは終わらない。後半に物語は急展開。主人公が 、骨髄バンク設立の礎となる活動をする。なぜ、そんな展開になるのか。読んで確かめられたし。  なお、主人公は実在の人物。現在放映中で、最終回間近の朝のNHKの連ドラ「スカーレット」は、本書の主人公がモデルになっているらしい  。   ●『読む喜びをすべての人に 日本点字図書館を創った本間一夫』  金治 直美(かなじ なおみ) 著  本書の作品名を読めば、解説は不要だろう。児童文学の作家が、子供たちに向けて綴った本間一夫氏の人生。読書を楽しんでいる我々も読  んでおくべき一冊。本間一夫氏はRPだったといわれている。 ●『緋の河』 桜木 紫乃(さくらぎ しの) 著  男として生まれた。でも、きれいな女の人になりたいな。ニューハーフ、カルーセル・麻紀の幼少期から現在を実話とフィクションで描く。 著者は直木賞作家。よくあるゴーストライターが書いた有名人の自叙伝とは、ひと味もふた味も違う。どこが実話で、どこがフィクションな のか? 笑えて泣ける、カルーセル・麻紀の人生を描いたエンターテーメント小説。書く人が書くと、ここまでおもしろくなるのかと実感し た一冊。 ●『キャバレー』 ビートたけし 著  不遇時代をともに生きた盟友、ビートたけしがキャバレーで悪戦苦闘していた売れない芸人・綾小路きみまろを描いたエンターテーメント小 説。新宿のキャバレーで司会を務めるきみまろ。雇われ支配人やキャバレーの用心棒のやくざに励まされ、いつか売れてやる、とステージに 立つ日々。そんなきみまろが、芸人だから遭遇するありえない出来事の数々。笑わせるだけじゃない。芸の世界で生きる者たちの人情がたま らなく哀愁を呼ぶ一冊。 ●『不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲』 石田 衣良(いしだ いら) 著  戦時下の日本。そして東京は下町。そこに、父をアメリカ人、母は日本人の日系2世の少年が暮らしていた。外見は日本人に見られない。差 別と偏見をわが身に背負いながらも日本人として少年は明るく生きていた。そんな少年に、あの大空襲が襲う。14歳の少年が、母とその家 族を率いて炎そのものとなった街を駆ける。少年は、愛する者たちの命を守り抜けるのか。新たな反戦小説の傑作誕生。 ●『38口径の告発』 『闇の争覇』 今野 敏(こんの びん) 著  歌舞伎町近くで、診療所を開業する外科医を主人公にしたシリーズ。  『38口径の告発』では、大学病院の権力争いに巻き込まれ多忙な日々を送る中、主人公は妻をがんで亡くす。さらに大学病院のしがらみに嫌 気がさし、エリート外科医の道を捨てた。そして歌舞伎町近くで診療所を開き、一人息子と暮らしていた。ある夜、銃に撃たれた瀕死の男が 中国人たちによって運び込まれる。「犯人は警官。」中国人のこの言葉が、主人公の運命を大きく変えてゆく。中盤から後半にかけて、物語 の舞台はハワイへと移る。なぜ、歌舞伎町からハワイなのか? 読んで確かめられたし。  『闇の争覇』では、主人公が外国人の大男を治療したことから、外国人マフィアの抗争に巻き込まれてしまう。そんな中、息子はあるきっか けで、元プロ格闘家と知り合う。その男が物語の中心へと絡んだとき、もうひとつのハードボイルドな展開が生まれる。リングで戦った相手 は裏の世界の殺し屋に。自分は引退してしがないトレーナーに。新宿の街は、ふたりに生死を賭けた闘いの場を与えた。それぞれのプライド を賭けた男たちの戦いが今始まる。 <投稿コーナー> ■みんなの川柳・俳句・短歌                                神奈川MLのみなさん ●川 柳  【藤沢市】 馬酔木(あしび)  < 自嘲 >  1 悪党は 名前を変えて 生き残る  2 いつからか 総括できぬ 国となる  3 我もまた 片棒担ぎ 恥を知る  4 近年は 紅白見ずに 年を越し  5 楽しみは 山の桜と 濁り酒  【横浜市】 渡邉 千登世  1 お正月 頭を打って 脳しんとう  解説:新年早々のアクシデント。大事に至らずホッとする。  2 初雪は 目覚めてすぐに 溶け出した  解説:なーんだ夢か……でも現実も真っ白世界に変わりない。  3 同じおかず 当分続く お弁当  解説:夫のお弁当、今年もせっせと作ります。  4 ご馳走様 朝の食卓 平和なり  解説:危うい世界情勢の昨今だけど人の営みは変わらない。  5 透かし絵の 和紙の便箋 宝物  解説:和紙は生前の叔母のコレクション。たまに引き出しから出して思い出にふける。  【横浜市】 清水 秀雄  1 のこぎり刃 気まぐれ気温 暮れの日々  解説:温度差は10度以上。ダウンを着たり脱いだり。  2 三段重 お屠蘇と雑煮 美人酌  解説:シルバー夫婦の正月、お重は嫁のお手製、美人は幻でした。  3 激走で 元気もたらす 島津君  解説:箱根駅伝、RPランナー、創価大・島津君の激走に感動しました。  4 大吉に はしゃぐ気持ちは もう昔  解説:初詣のおみくじ、ドキドキ感はとっくの昔のことです。  5 プチ美食 年には勝てず 夜は抜き   解説:ちょっと気張ったランチだったので夕食は抜きました。  【横浜市】 原 邦夫  1 見え方で その日の気分 左右する  解説:JRPS会員ならわかるはずと読んだ一句。  2 MLで知り 復路見た人 増えたはず  解説:箱根駅伝でMLの情報により、トップよりもRPランナーを注目した一句。  3 やめるなら 桜見る会 梅に変え  解説:ジジイの時事川柳です。  4 カラオケは いつになっても 昭和です  解説:元号は変わってもカラオケで唄う歌は変わらないことを読んだ一句。  【小田原市】 井手 章  < 2020 令和2年新春のエトセトラ >  1 年末の 紅白もまた 白黒で  解説:紅白を見ながらの年越しも、音声だけのモノクロで……。  2 令和初 テレビで見るよ 初日の出  解説:今年もテレビで見るけど、一味違う初日の出です。  3 冬過ぎて 近づく春に 日が延びて  解説:秋のつるべ落としから、やっと明るくなる春へホッとします。  4 午後のおやつ サプリメントで 腹ごなし  解説:毎日3時のおやつは、9種類30錠のサプリメントです。  5 富士の背に 金星望む 冬の空  解説:今年は小田原から臨む西の空に、はえる富士山と一番星が見えます。  【横浜市】 吉川 弘  (ただいま節酒中です)  1 「禁酒でしょ」 告げる主治医が 嬉しそう  解説:肝障害と診断されるのは2度目でした。  2 禁酒など 出来る筈なく 節酒する  解説:休肝日を増やすか晩酌の量を減らすか、それが問題だ!  3 量減らし 手持ち無沙汰の 長い夜  解説:たった1杯をちびちび飲んでもすぐおしまいです。  4 トイレ起き 寝れず川柳 指を折る  解説:量を減らしてからは、すぐには寝つけないことが多くなりました。ただ、今は真夜中に川柳を作るのは悪くないと思うようになってき ています。  5 間が悪い お正月だよ お神酒だよ  解説:節酒して1か月。久し振りの日本酒でイチコロでした。さあ今日からまた節酒です。  【横浜市】 森田 祐吉  1 保釈金 出国できて 安いもの  解説:保釈金15億円を没収されたゴーン元会長の本音を推察  【横浜市】 佳純目 譲司(かすみめ じょうじ)  1 テロ犠牲 止まぬ現実 じくじたる  解説:アフガン、中村医師犠牲。哀悼の意を表します。  2 同じ曲 各局流す 年の暮れ  解説:今年の話題曲、何度も聞かされます。  3 赤信号 上下を問わず 驕る党  解説:スキャンダル続発、与党の先生方衿を正してください。  4 へり音を 肴にすすむ 祝い酒   解説:箱根駅伝、上空からのご挨拶。平和な正月です。  5 大脱走 マック渋面 迷惑だ  解説:ゴーン氏脱走、S・マックウィーンも肩をすくめる事だろう。 ●俳 句  【横浜市】 浅井 進  1 正坐する ねこの見ている 冬の海  2 ゆずりあい シートは名のみ 冬鴎  3 大根の 太きを貰ひ 鰤を買ふ  【横浜市】 森田 祐吉  1 寒卵 熱き御飯で 半熟に ●短 歌  【横浜市】 森田 祐吉  1 喜寿迎え 昭和を偲び ゆっくりと 応援したい 令和の五輪  【藤沢市】 狩野 幸子  1 お愛想笑い 見えたとて 瞼閉じれば 母笑い顔  2 視ない触れない 愛の花 夢をみさせて もう少しだけ  3 冬の陽を 見つめて逢えば 泣きぼくろ 今宵幸あれ クリスマスイヴ  4 人生は 小出し引き出し 泣き笑い 金じゃ買えない 幸せ見える  5 それも愛 多々目をつぶり 五十年 仮面夫婦に 勝るものなし  【横須賀市】 眞田 京子  1 大空に 瞬く星の 流れゆく 感動を息子(こ)は 我に伝えり  2 ふるさとの 懐かしきこの 干し柿よ 母の温もり 心に沁みる  3 庭先の 上枝(ほつえ)に朱く 熟れし柿 野鳥群がり 啼きつ飛び交う  4 グループで 慣れぬ手付きで そばを打つ 和気あいあいと 仕上がり旨し ■ウッチャンの落書きストーリー【前編】 〜善晄(よしてる)とウッチャンの落書きショートストーリー〜                      横須賀市  内田 知  以下の物語は、実話にチョットだけフィクションを加えたショートストーリーです。 プロローグ(中村善晄さんとの出会い)  晩酌をしながら善晄は、今日のJRPS神奈川支部設立準備会で起きた出来事を思い返していた。支部設立のために、協力を何回も参加者に 求めた。だが、誰も手を挙げなかった。神奈川に支部は作れないのか。と思いながらも善晄は諦められず、準備会終了間際に、これで最後だ 、と決めて支部設立の協力を出席者に求めた。すると、一人の男が発言を求めた。マイクを渡すと  「何回も協力を求める発言をしているが、自分以外に手を挙げている人はいないのか」  と言った。善晄は  「はい」  と答えた。男は、善晄のその言葉に、すぐさま反応した。反応したのはいいのだが、男が発した言葉は、参加者に向けての罵詈雑言だった。 その言葉にあっけにとられて反論する者も出ず、会場はシーンと静まり返った。その静けさに、男は満足げに鼻を膨らませてマイクをテーブ ルに置き、椅子に座った。慌ててその場の雰囲気を変えようと、善晄は社交辞令な言葉を発して、準備会の終了を告げた。  終了後、出席してくれたJRPS関係者に挨拶をして回る善晄に  「あんなこと言われて黙ってはいられない。支部設立の手伝いをさせてもらいますよ」  と何人かの出席者がやってきた。それに  「ありがとうございます」  と答えながら、善晄は暴言を発した男を探したが、会場にその姿はなかった。空になったぐい飲みに、日本酒をつぎながら  「内田とか言ってたかなあ。神輿は、担ぐ人間がいないと動かないんだよ。あんなセリフを言う人間がいるとはなあ」  とにやりと笑って、善晄はぐい飲みの酒を一気に飲み干した。   善晄が晩酌をしていた頃、ライトホームの談話室で内田は入所者たちと世間話をしていた。その中の一人、野村が、内田につき合って出か けた茅ケ崎での出来事を話し始めた。聞き終わった入所者の一人が  「ウッチャンらしいと言えばウッチャンらしいんだけど、支部設立の手伝いなんかできるの?」  「できるワケないじゃん」  と内田は答えた。その言葉に驚いた誰かが  「じゃあ、なんで手を挙げたの?」  「頭にきたんだよ。支部設立の協力を求める事を何回も中村さんって人が言うんだよ。なんでだろうと思って、誘導ボランティアさんに聞い たんだ。そしたら、誰も手を挙げてないからじゃないですかって言うんだよ。面倒な事はみんなしたくないからなと納得したんだ。なにせ俺 も手を挙げてなかったからね。でもさ、医療講演とかいって、どっかの先生が病気のことを話したんだよ。話が終わった途端、質問があると 何人も手を挙げ始めたんだ。資料には、支部設立準備会って書いてある。てことは、今日の集まりの目的は、支部を作るためって事だろう? それなのに、それをそっちのけにして、病気の事になると、手を挙げて質問するヤツがいっぱいいる。こいつら自分の事しか頭にないんだな あ、とむっとしたら、中村さんの必死な訴えが胸に沁みてしまって、何回目かの協力を、の発言に思わず手を挙げてしまっていたんだ。つい でに、言いたいこと言わせてもらおうって感じで、来ていた連中に、あんたたち何のためにここにいるんだ。と言わせてもらっただけだよ」  「ウッチャンのことだから、かなりのこと言ったんだろうね」  「あー、言ったかもしんない」  「言った後、やばいと思ったんじゃないの」  「やばいと思ったさ。だから全部終わった時、部屋を一番先に出たよ。残っていたらどんな目に遭うのか怖かったからね」  「つまり、逃げたってこと?」  「そう、逃げるが勝ちって感じ」  その言葉に、その場にいた全員が  「それじゃだめじゃん」  と大笑いした。笑いながら誰かが言った。  「ウッチャンは、これからどうするの」  「どうするかってより、どうなるかわかんない」  「中村さんって人から連絡があったらどうすんの」  「あったらやるしかないかなあ。けっこう偉そうなこと言ったからね」  そんな言葉を発した時、当直の職員が  「みなさーん、消灯の時間ですよ。部屋に戻ってくださーい」  の声。その声に、「ハーイ」と答えながら入所者たちはそれぞれの部屋に戻っていった。善晄とウッチャンが初めて出会った日。それぞれの 一日は、こうして過ぎていった。 パート1(ウッチャンお披露目)  JRPS神奈川の支部設立準備会から1か月ほど過ぎたある日曜日、善晄は支部設立の発起人の一人である女性を伴い、ライトホームを訪ね た。目的は、視覚障害者の厚生施設がどんな所か知りたいのと、内田に会うためだった。日曜日の日勤の職員にJRPSのパンフレットを渡 し、活動への協力を求めライトホームの内情を尋ねた善晄は、談話室にいた内田に  「中村です」  と声をかけた。キョトンとする内田に  「JRPSの中村です。茅ケ崎で、助けてもらった中村です」  と言うと、ビックリしたのか目をパチクリさせて  「中村さんって、アントキの中村さんですか?」  「そう、アントキの中村です」  と善晄は笑顔で答えた。すると、サングラスをかけていない内田の目が宙を泳いだ。それを見てとった善晄は(自分が来たことで動揺してや んの)と、心中で苦笑しながら内田の前のソファーに座り  「内田さんのあの一言があったおかげで何人かの人から、支部設立の手伝いをさせてほしい。と言われたんですよ。本当に助かりました。あ りがとうございます」  その言葉に、宙を泳いでいた内田の目が善晄に向けられた。  「どんな人たちが集まったんですか?」  「学校の先生とか、塾の講師とか、驚いたのは出産を控えたお腹の大きい女性もいましたよ。それより、準備会が終わった後の茶話会で、あ そこまで言われて黙っていられない。内田ってのはどこにいるんだ。と言う人がたくさんいて、なだめるのに苦労しましたよ」  と善晄は笑った。その一言に、ソファーに背をもたせかけていた身を起こして内田は言った。  「黙ってられないってか、俺の一言がなかったら黙って帰るつもりでいた連中でしょう。俺がその場にいたら、俺の一言に頭にくる前に、言 われなきゃ動こうとしなかった自分たちは、俺に文句を言えるのか。って言い返してましたよ」  「それじゃあ、約束を守ってもらいますよ」  「約束って?」  「支部設立の手伝いをしてもらいます。内田さんは準備会で、最初に手を挙げてくれましたからね」  すると、今までの勢いはどこへやら  「わかってますよ」  と、内田の目は宙を泳いだ。それを見た善晄は(動揺してやんの、なんとまあわかりやすい性格だなあ)と内田の顔を見つめた。善晄が帰っ た後のライトホームの談話室では、内田と善晄の会話を近くのソファーで座って聞いていた入所者に  「昼間のあれは何、責められるのが怖くて逃げだしたって言ってたじゃん。それが中村さんって人の前じゃツッパって偉そうなこと言っちゃ ってさ。笑うのをこらえるのが大変だったよ」  「うるせえなあ、男にはツッパんなきゃいけない時があるんだよ」  「どっかで聞いた歌の文句みたいなこと言っちゃってさ」  その言葉に、誰かが答えた。  「ツッパリとハッタリ、この2つがあって、ウッチャンだからね」  この言葉に沿えるように、誰かが言った。  「笑えないおやじギャグを入れて3つだよ」  この一言で、談話室にいた者たちは大笑いとなった。 (……次号に続く) ■光学堂 ロービジョンルーム  視覚障害者用福祉機器 / メガネ・特殊メガネ 取扱店  目がご不自由な弱視の方へ  視覚に障害のある方や、見えにくくてお困りの方に  おすすめしたい商品を多数取り揃えております。  一般的にあまり出会う事のない商品を多数展示・販売をしております。  是非、ご相談や情報収集にご来店お待ちしております。  遮光眼鏡(医療用フィルターレンズ)  眩しくて見えにくい方に光の波長をコントロール!  無料で2週間貸出し個別に対応しますご相談実施中  高倍率ルーペ(拡大鏡)  常時、店頭に450種類ご用意 実際に見比べてください。  音声式・触読式時計  時刻を音声でお知らせする音声式腕時計や置時計  指で直接針を触わる事の出来る触読式腕時計  拡大読書器 据置型や携帯型など最新型拡大読書器を店内25台用意  実物のデモ機をご用意!自分の眼に合った見え方、映り方をする使いやすい機種や用途で比べて探して下さい。  プレクストーク(視覚障害者用ポータブルレコーダ)  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会館は、上履きになっています。会館入り口を入ると、左側に下足箱が      あり、1足づつの収納で、それぞれにスリッパが入っています。      スリッパに履き替えて、下足はそこへ入れます。      会館に駐車場は有りませんが、徒歩3分のところに、イオンモール多摩平の森      というショッピングセンターが有ります。駐車場は、約1,000台有ります。      買い物額に関係なく、3時間駐車無料です。   会議室へ、入場、退場は自由です。   情報交換をしながら、活字文書読上げ装置や、音声で読み上げも出来る   拡大読読書器が体験できます。新しい、通帳の読み上げモデルもあります。   お問い合わせは、アイネットワーク宮武(みやたけ)へお願いします。    電話とファックス 042-583-7450 携帯電話 080-8034-1163    メール aivision@js7.so-net.ne.jp KANAGAWA 2020 Spring          ■新しい時代、令和で初めての新年を迎えました。年明け早々から暗いニュースが続いています。そこで少し明るい話題を拾ってみました。ま ずは、正月恒例の箱根大学駅伝で、創価大学の来季シード権獲得に貢献した島津雄大(ゆうだい)選手と、選手では出場しなかった永井大育 (だいすけ)さんです。おふたりはRP(網膜色素変性症)患者でありながら、共に箱根出場を目指し練習に励まれ、私達に勇気と感動を与え てくれました。次は、大阪大学による、iPS細胞を使ったRP患者を対象とした臨床研究が、夏頃を目処に始まる予定とのこと。また、先日 内閣府の有識者委員会では「障害者差別解消法」(2016年施行)で、障害がある人の社会参加を促進するため、負担が過重にならない範 囲で障壁を取り除く「合理的配慮」を企業にも義務付けるよう意見書案が示されました。私たちの社会参加の支援となることを期待したいで すね。(佐藤) ◆JRPS神奈川会報は3形式でお届けしています。   変更を希望されるかたは、下記連絡先までご連絡下さい。   1)墨字版:印刷物、大きめのゴシック体の文字    2)デイジー版:デイジー形式の録音CD   3)メール版:テキストメール ◆神奈川県網膜色素変性症協会(JRPS神奈川)連絡先 ・事務局  溝田 隆之       〒237-0067 横須賀市鷹取***********       TEL・FAX:********** ・会長   阿部 直之          〒213−0011 川崎市高津区久本**********       TEL:**********(携帯18時以降)       E-mail:********** ・編集   JRPS神奈川編集部        E-mail:**********        発行人 特定非営利活動法人障害者団体定期刊行物協会 〒157-0072東京都世田谷区祖師谷3-1-17           ヴェルドゥーラ祖師谷102号室 http://www.rp-k.com 定価 200円 (おわり)