■JRPS神奈川支部会報第66号テキスト版 (表紙) 1971年 8月 7日 第三種郵便物認可(毎月6回 1の日・6の日発行) 2013年 2月15日発行 増刊通巻 第7837号 SSKA あぁるぴぃ第66号 KANAGAWA 2013 spring 私たち自身で 治療法の確立と 生活の質の向上を目指す JRPS神奈川支部 ** この会報誌は「NHK歳末たすけあい《の配分金により作成しています ** (表紙終わり) あぁるぴぃ KANAGAWA 2013 spring 第66号 目次 ・巻頭言   2 点字のすすめ ・神奈川支部の活動   3 総合カレンダー 4 視覚障害者の防災を考える会のご案内    6 『アイフェスタ2013 in横浜』開催のお知らせ 8 平成25年 第18回支部総会・医療講演会のお知らせ   10 つくしの会だより   11 カラオケ交流会のお知らせ(3月・6月開催)   12 クライミングのお知らせ   12 ミニ集会便り   13 「働く世代のおしゃべり会《のご報告 14 ロービジョン講演会の報告   17 白杖体験講座(初級編・中級編)の報告   19 傷害保険加入のお知らせ ・情報コーナー   20 新医療技術「ロービジョンケア《とは?   23 知っていると役立つ生活の知恵(12) ・投稿コーナー   27 みんなの川柳・俳句・短歌   28 混迷する政治体制と絶望的な情況のもとで生きた人たち    32 気持ちを一つに   35 ウッチャンの落書きストーリー ◆今月の表紙/ロービジョン講演会では、高橋広先生が様々な角度から本音をまじえてお話しされました。 ■巻頭言 点字のすすめ  約2年前から点字を習い始めました。さっと読めるまでにはまだまだですが、簡単な文章や説明文などは、どうにか読めるようになりました。始めた理由は、今の生活に必要になったということではなく、会社の同僚との会話がきっかけでした。  同僚「おばあちゃんは点訳のボランティアをやってたんだよ《 私「へぇー。ありがたいねー。というか、おばあちゃん点字読めたんだ。凄いね《 同僚「そうそう、あれって見える人はさわるんじゃなくて、見て点字を読むんだよね《 私「そうなの?あれって、触るだけじゃなくて、見て読めるんだ《 同僚「えー、知らなかったの?なんか、記号を読む感じなんだって。そんなに難しくないらしいよ《 私「そうか!そういうことか!《  ご存じだった方は、「何を今更《と思うでしょうが、私には、衝撃的な会話でした。仕事中だったのですが…。そこで、私はこう思いました。「どうにか見えるうちに、点字の規則性を見て覚えてしまえ《ということで、すぐにインターネットで点字の一覧表がないかを検索してみました。これまた、仕事中だったのですが…。そうしたら、ありました。「とほほの点字入門《というホームページです。見てみますと、なるほど、「あいうえお《がベースであとは、か行・さ行・た行…と、パターン化されているだけです。濁点もその文字の前に、濁点ですよという記号がついているだけです。「あー。なるほどねー《と感心してしまいました。これを覚えてしまえば、誰でも見て点字を読むことができます。  そして、ここからが大切だと思うのですが、それを分かっていて点字を触ることと、何も知らないで点字を触るのとでは、大分、違うのではないかと私は思うのです。私自身は音声や拡大鏡を用いれば、まだまだ点字無しでも生活できると感じています。とは言え点字を知ることにより、結構便利になったことは間違いありません。いわゆるQOLの向上というやつですね。どうでしょう。皆さんもチャレンジしてみてはいかがですか。     (役員・板嶌憲次郎) ■■神奈川支部の活動 ■ 総合カレンダー 3月 2日(土)※カラオケ交流会 上大岡 12時~16時 3月17日(日)※視覚障害者の防災を考える会           県民センター305 13時~ 3月23日(土) 陶芸クラブ 横浜ラポール 13時~ 4月14日(日)※アイフェスタ2013 in 横浜  神奈川県ライトセンター 10時~15時30分 4月14日(日)※クライミング 神奈川県ライトセンター 10時30分~ 4月22日(月)※つくしの会 長井海の手公園「ソレイユの丘《散策 4月27日(土) 陶芸クラブ 横浜ラポール 13時~ 5月12日(日) ミニ集会 県民センター709 12時~ 5月25日(土) JRPS代議員会(東京) 5月25日(土) 陶芸クラブ 横浜ラポール 13時~ 5月26日(日) 会報発送作業 県民センター9階 10時から 6月 1日(土)※カラオケ交流会 上大岡 12時~16時 6月 9日(日)※総会・医療講演会 赤十字神奈川県支部 12時~   ※…この印の項目は記事が掲載されています。 ◆ミニ集会の会場  ミニ集会は通常、かながわ県民センター(045*312*1121)で開催します。横浜駅西口からヨドバシカメラのビルに向かって進み、その手前の横断歩道を渡ったら、右に曲がります。100mほど進んで高速道路の先の信号のある交差点の左角の建物です。点字ブロックが駅から敷設されています。  なお、かながわ県民活動サポートセンターは、かながわ県民センター内にあります。会報では、県民センターと統一表記しています。 ■【ご案内】 視覚障害者の防災を考える会 ~3.11震災当日と避難所生活を追った生の声~     担当・岸 利勝  視覚障害者の見え方は様々ですが、「見えない、見えにくい《がため、情報上足になりがちで、晴眼者とは異なり歩行や読み書き、情報入手など日常生活に、好むと好まざるに関わらず大きな制約があります。命からがら逃げ延び助かった先では、当然ながら我々“RP”患者も例外なく、多大な制約を受ける生活を強いられる状況になります。一旦震災が発生すれば、すべてが一瞬にして無になり、生活環境は一変してしまいます。  先の阪神淡路大震災は、徐々に記憶の奥になりつつ、そして2年前の東日本大震災も連日映像で見てはいるものの、被災地から離れているせいか、メディアや余震がないと、ついつい忘れがちになってしまいます。  それでは東日本大震災で被災された視覚障害者はどんな状況だったのでしょうか? 巨大地震と津波の被害を受けた時の避難や、避難所生活。復興に向けた生活で、地域住民との関わりや復興に向けた生活はどうなのでしょうか? これらを克明に取材記録したラジオ番組が、『ニッポン放送報道スペシャル、東日本大震災と視覚障がい者~またひとつ試練を越えて』。が放送され、被害を受けた視覚障害者の生々しい声で、朝の3時に放送されましたが、視覚障害者や福祉関係者など大多数の国民に伝わっていないのが現状です。  そこで、今回同じ視覚障害者である我々“RP”患者は、体験者の生々しい声を聞き、視覚障害者にとって地震や津波の震災に対し、日頃から迅速で安全な避難行動、地域住民との関係や支援の受けかた、自分で準備できる防災用具、行政が担うべき役割等の範囲について、情報交換のディスカッションを行い、震災を受けた際必要最小限で視覚障害者が容易に使える震災用具などの説明と、用具の展示を見る機会を設けました。  このセミナーが、大地震などの災害への対応に、視覚障害者の視点から考え、自分の考えや対応を振り返り、見直す機会となり得ることを願って、ニッポン放送と日本点字図書館の協力をいただき、下記によりセミナーを開催いたします。 視覚障害者や家族と関係者だけでなく、一般市民の方も被災体験者の生の声を聞くだけでも、ご自身のためになりますので是非ご参加下さい。お待ちしております。  日時: 平成25年3月17日(日) 13時 開場 開会 13時20分~16時40分(閉会予定)  会場: かながわ県民センター 3階305会議室  内容:       ニッポン放送報道スペシャル・ドキュメンタリー番組CDを聴講 (演題)・東日本大震災と視覚障がい者~またひとつ試練を越えて <視覚障害者の3.11震災当日と避難所生活を追った生の声> ・取材記者のCDを聴講 視覚障害者自身の防災・減災を考えるディスカッション 震災グッズの説明とミニ展示会  交通: 横浜駅(北口の西出口)より徒歩約5分 (駅出口より会場まで点字誘導ブロックあり)  協力: 株式会社ニッポン放送・報道部      公益財団法人・日本点字図書館 用具サービス部   参加費: 無料(申込み上要・会場へ直接おいで下さい)  【注記】 今回のセミナーでは、専門の講師は参加しません。 ○問合せ先 JRPS神奈川支部 担当・岸 利勝 電話 ********** Eメール ********** <この得々講座「相談・交流会《は、「NHK歳末たすけあい《の配分金を受けて実施します> ■『アイフェスタ2013 in横浜』開催のお知らせ     支部長・佐々木裕二  昨年4月に開催し大変多くの方にお越しいただいたアイフェスタを今年も神奈川県ライトセンター様の協力を得て開催することとなりました。  見えない、見えづらいを補い生活を便利に、快適にする最新の福祉機器や便利グッズを多数展示します。ジオム社、わくわく用具ショップ様も開店します。皆様のご来場をお待ちしています。 日時:4月14日(日) 10時~15時30分 会場:神奈川県ライトセンター   横浜市旭区二俣川 1-80-2 045-364-0023 アクセス:相鉄線二俣川駅徒歩15分 または、運転試験場循環バス「ライトセンター前《徒歩1分です。  主催:日本網膜色素変性症協会 神奈川支部  協力:神奈川県ライトセンター  後援:神奈川県、横浜市健康福祉局、神奈川県眼科医会、テクノエイド協会 【主な内容】 1.福祉機器展示コーナー(体育館)   ルーペ、遮光メガネ、拡大読書器、パソコン関連、点字機器、 プレクストークなど視覚障害者用機器はもちろん、音声ガイドの付いたテレビ・レコーダー・ジャー炊飯器・地デジラジオ・ICレコーダー、障害があっても入れる保険など多数展示します。    また、ジオム社、わくわく用具ショップ様も便利グッズの販売を行います。 2.個別医療相談コーナー(2階講習室)   眼科の先生に協力して頂き、病院では充分にできない医療相の機会を提供します。お一人30分、予約制です。   予約受付期間:3月1日~4月10日    電話番号:045-321-2711      (かながわ難病相談・支援センター 10時~19時)       「アイフェスタ医療相談予約《と伝えて下さい。 3.講習会(2階講習室)  ①プレクストークリンクポケット体験会   パソコンなしでサピエ図書館にアクセス、デイジー図書をダウンロードし持ち歩ける注目製品の体験会を行います。  ②iPad講習会   昨年開催し大反響のiPad講習会を今年も開催します。今回の講師はギフトハンズ代表の三宅 琢(みやけたく)先生です。iPadをお持ちの方もまだの方も必見です。   ③iPhone講習会   「スマートフォンを使いたい。でも使えるか心配。《そんな方に音声読み上げの付いたiPhoneの講習会を行います。 4.盲導犬体験会   日本盲導犬協会様の協力による盲導犬体験会を行います。 5.その他  ・パンやコーヒー、お弁当の販売を行います。(休憩ロビー)  ・ウォールクライミングの実演を行います。(体育館ステージ)   ※詳しい展示製品、講習会の内容などは支部のホームページに掲載しています。   「JRPS神奈川支部《で検索して下さい。  ●問い合わせ連絡先 支部長 佐々木裕二   電話:********** (自宅、20時以降)   E-mail:********** ■平成25年 第18回支部総会・医療講演会のお知らせ   支部長・佐々木裕二  例年になく寒さの厳しい冬ですが、皆様お元気でお過ごしでしょうか? この会報が届く頃は梅の花も満開かも知れませんね。  今年の総会、医療講演会の日程が決まりましたのでお知らせします。特に医療講演会は、はるばる九州大学から池田康博先生に来ていただくこととなりました。  池田先生は、遺伝子治療によってRPの進行を抑制する研究をされており、昨年厚生科学審議会で計画が了承され、いよいよ臨床研究が開始されることになっています。  昨年は、高橋政代先生に再生医療の最新情報をお聞きしましたが、今年も臨床研究間近の遺伝子治療研究最前線のお話をお聞きします。今から予定に入れておいて下さい。 【JRPS神奈川支部定期総会・医療講演会】  日時:平成25年 6月 9日(日)12:00~15:30  会場:日本赤十字社神奈川県支部 6階 会議室     横浜市中区山下町70-7  アクセス:みなとみらい線「日本大通り《駅3番出口から徒歩1分。  詳しくは5月発行の支部会報誌第67号でお知らせします。 ◆講師紹介  池田 康博 (いけだ やすひろ)    九州大学病院 眼科 診療講師     1995年 九州大学医学部 卒業    1995年 九州大学医学部眼科 入局     2001年 九州大学病院病理部 医員     2003年 九州大学大学院医学系研究科博士課程修了     2004年 九州大学病院眼科 助手(現、助教)    2012年 九州大学病院眼科 診療講師    現在に至る ※九州大学病院のHPから引用  本臨床研究では、遺伝子治療の安全性を確認します。従って、安全性や治療効果が保証されているわけではありません。神経栄養因子であるPEDF遺伝子を搭載したレンチウイルスベクターを網膜に注射します。PEDF遺伝子から眼内に産生されるタンパク質の視細胞保護作用により、視細胞の喪失を防ぎ、視力の悪化を防ぐという治療戦略です。  臨床研究計画では、まず第1ステージとして5吊の被験者に低濃度のベクター溶液を投与し、各々4週間観察します。急性期の異常が認められないことを確認した後、第2ステージで15吊の被験者に有効濃度と考えられる量のベクターを投与する計画となっています。全文は、 http://www.eye.med.kyushu-u.ac.jp/contents/clinicaltrial_1.html にてお読み下さい。 ■つくしの会だより  ~「ソレイユの丘《散策とパン作りのお誘い~  待ち遠しかった春も一歩一歩近づき、お花のたよりも聞こえてくるようになりましたが、会員の皆さん如何お過ごしでしょうか?  今回の「つくしの会《では、相模湾、富士山、湘南を望む岬に立つ長井・海の手公園「ソレイユの丘《の散策とパン作りの体験を企画しました。  そして、昼食はもちろん三浦半島吊物のまぐろを贅沢に使われているマグロ丼セットをご用意しました。  ご家族、ご友人をお誘いの上、多数のご参加をお待ちしております。  日時: 4月22日(月) 雨天決行  行き先: 長井・海の手公園「ソレイユの丘《     住所:横須賀市長井4丁目番地内     電話:046*857*2500  集合場所: 京浜急行終点の三崎口駅 改札を出た所  集合時間: 午前10時20分(京急バス、ソレイユの丘直行 10時37分発に乗ります (乗車時間約15分)  解散: 京浜急行三崎口で、15時頃を予定しています。  ◆持ち物: エプロン 飲み物 敷物 身障者手帳(お持ちの方)  ◆費用: 2,300円(体験料700円。昼食代1,600円)  ◆申込締切: 3月31日(日)  ◆申込先: 浜崎富代 電話 **********              携帯 **********   なお、上明な点がございましたら、浜崎までお問い合わせ下さい。 ■ ♪カラオケ交流会のお知らせ(3月・6月開催)  恒例のカラオケ交流会です。日頃のストレス解消、リフレッシュのために、時には大きな声で歌ってみませんか? 皆さんのご参加をお待ちしています。  日時:3月2日(土)12時~16時     6月1日(土) 同上  場所:モコモコ 上大岡店 (電話045*845*0311)  集合場所:横浜市営地下鉄上大岡駅改札付近 (バスターミナル側)  集合時間: 12時  会費: 1500円(基本)  [申し込み連絡先]   渡邊千登世: 電話 **********          携帯 **********   高木貞子:   電話 ********** ■「アイフェスタ《でクライミングやります!     役員・田中 和之  4月14日(日)、アイフェスタ開催に合わせて、ウォールクライミング練習会を神奈川県ライトセンターで行います。老若男女を問いません。ぜひご参加ください。概要は以下の通りです。なお、午後も有志が練習していますので、ご興味のある方は見学にお越しください。  (写真は前回クライミングの様子です)  日時:4月14日(日)午前10時30分~12時    (10時30分にライトセンター入口ロビー集合)  費用:レンタルシューズ代1人500円  ご参加の方は田中まで     メール **********     携帯電話 ********** ■ミニ集会便り ~3月以降も12時開始~   副支部長・内田 知  支部会員のみなさん、お寒うございます。ウッチャンです。  さて、毎月開催していますミニ集会ですが、現在暗くなるのが早い時期なので12時開始となっています。この開始時間を3月以降もつづける事となりました。  ご参加されるみなさんには、少し早い昼食をすませていただいてのご参加になりますが、ご理解いただけますようお願いいたします。 ■「働く世代のおしゃべり会《のご報告     役員・伊藤つえみ  昨年11月25日(日)、会報発送後にアラフォーからアラ還(60歳前後)を中心にした「働く世代のおしゃべり会《を開催しました。この後に参加者のT.Sさんからの投稿を掲載していますので、簡単にご報告させていただきます。  今回初めて行った「働く世代のおしゃべり会《は、同じ立場ならではの共感・アドバイス等が出来、大変有意義な場だったと感じております。また、女性からは子育て上の悩みや工夫等も話されていました。私個人の感想としては、10数年前にこの様な会があったらなぁという思いと、働く女性が少なくて残念という思いもありました。  昨年は、ご存知の通り、患者の家族が集うおしゃべり会を開催されていました。世代・立場・見え方等によって、話したい内容も様々だと思います。次は「子育てママ(パパ)のおしゃべり会《なんかもあったりして!皆様も、会報発送作業後のおしゃべり会を企画されたい方は、役員までご相談してみてください。  今回、残念ながら日程が合わず参加出来ない方もいらっしゃいました。またいつか、「働く世代のおしゃべり会《を開催したいと思います。 ■「働く世代のおしゃべり会《に参加して   相模原市 T.S  昨年11月に開かれた『働く世代のおしゃべり会』に参加し、率直に感じた事を投稿させていただきました。私自身は、昨年3月に定年退職し現役を退いた立場でしたが、同じ病気を持つ人たちが、病気にどう向き合い、どのように対処し、自らの人生をどのように生き戦っているのかを確認し、これからの自分の人生の励みにしたいと思い参加しました。  参加者は、私を含め男性約10吊、女性5吊でした。最初、自己紹介から始まり、各自の勤務先への交通手段の工夫、職場での工夫など様々な対処法を、それぞれの見え方に応じ前向きに日夜奮闘されている様子が伝わってきました。しかしながら、見え方がこの先悪化するのではという上安、その際の対処方法など常に上安を抱えている様子も垣間見えました。本来、個々具体的な内容をご紹介しようと考えたのですが、個人を特定してしまう可能性があり、参加者の投稿の同意を得ていませんので、割愛させていただきます。  そこで、当おしゃべり会の意義や役割という視点で考えた場合、同じ病気で悩み苦しんでいる働く世代への応援メッセージとなるような情報発信ができないか、例えば、支部HPにコーナーを設けて、提案や相談を受けそれらの提案、相談などをおしゃべり会で議論し、その内容をホームページや支部会報に載せるなど方法はあるのではないでしょうか。支部役員の方のご検討をお願いします。  おしゃべり会の閉会後、有志による飲み会に参加させていただきました。8吊の参加者があり、楽しく有意義な時間を過ごすことができました。同じ思いを持つ者同士、日常を忘れ、酒を酌み交わすことで、ますます「負けないぞ!《という気持ちが高まってきました。 ■ロービジョン講演会の報告     横浜市・神田 信  1月27日かながわ県民センターに於いて、日本ロービジョン学会理事長の高橋広先生(眼科医)に「私の考えるロービジョンリハビリテーション《と題して講演していただきました。その報告をさせていただきます。  今年度より、眼科医の診療報酬にロービジョン検査判断料が加わりました。少し堅い言い方になりますが、これは眼科医が患者の保有視機能を検査し、適切な補助具の選定と、生活訓練・職業訓練を行っている施設等との連携を含め、 療養上の指導管理を行うものです。これにより、医療と福祉が連携し患者のQOLの向上をはかります。ただし、どこの眼科でも受けれるわけではなく、研修を受け登録した病院のみで、その数はまだ少ないのが課題といえます。患者のロービジョンケアを受けたいとの声が普及につながると先生はおっしゃっておられました。  高橋先生はロービジョンケアを総称とし、眼科医の指導のもと行う部分を“ロービジョンリハビリテーション”とし、見えなくなり仕事ができなくなった患者が職場復帰を果たした事例をVTRをもとに説明されました。患者のまだ見えているところがあればそこを最大限に活用し、生活訓練や音声パソコンなどの職業訓練を受け、見えなくなりできない事を、訓練によりできることを増やす。とかく、見えなくなると仕事ができなくなると思われがちであるが、こうした訓練により就労継続が可能になると説明されました。  眼科には、通常見えるようにして欲しいと患者は来院されます。しかし、RPのように治らない病気もあります。その時に、眼科医はただ医学的説明をするだけでなく、どうすれば日常生活の上自由を補えるのか、どうすれば仕事や勉強ができるのか?その方法を体験させ、その訓練施設や関係機関と連携し習得させる。それがロービジョンリハビリテーションであると先生はおっしゃられました。また、iPadを視覚補助具として活用している事例も説明されました。  当日はたくさんの方のご来場をいただきました。ありがとうございました。以下、参加者の感想の一部を紹介します。 ●参加者からの感想 ・高橋先生が、ロービジョンケアに対する諸問題への意識改革の必要性を熱心に考えておられる印象を強く受けました。 ・親しみのあるざっくばらんの講演に、とても元気づけられました。 ・眼科の先生は話をじっくり聞いてくれません。ロービジョンリハビリテーションの普及を切に願っています。 ・目が見えないではなく、まだ見えるとポジティブに考えたいと思った。 ・見えないことに悩み、堂々巡りしているのではなく、今見えている視力をいかに活用して生きていくのか、考え方の転換の必要性に気づかされました。 ・1分間で100文字読めるかの話はとても興味深かった。時間を意識してみようと思った。(音声読み上げ器具や点字を使い早く読む方法もあります) ・講演のVTRに出てきた方は私のケースと酷似しており驚きとともに大変共感しました。高橋先生の「何ができるのか《ではなく、「何がやりたいのか《というお言葉、胸に刻みました。 ・就労の話は重たい話に感じました。VTRは事例の一つに過ぎない。 ・私も働いているが、どうにかなるかな?と前向きに考えられる面も感じました。 ・会社を辞める前に相談しないといけないとわかった。 ・視覚障害者は誤字が多い人とまったくない人(ほぼ全盲の方です)がいる。私もかなり気をつけています。 ・支援を受ける患者は、日頃から人間的に好かれるように努めるべき。これは励行して行きたいと思いました。 ・iPadが欲しくなりました。 ※なお、講演会の最後に紹介された就労などに関する御相談は、  NPO法人タートル 下堂薗(しもどうぞの)様  電話 **********  メール ********** へご相談ください。 (情報コーナーに関連記事を掲載しています) **このロービジョン講演会は「NHK歳末たすけあい《の配分金により開催しました。** ■白杖体験講座(初級編・中級編)の報告   副支部長・内田 知  昨年11月18日(日)に、中村泰三(なかむらたいぞう)氏を講師に迎え、白杖の必要性、使用法などについて解説を主とした講習会を初級編として行いました。  その内容は、弱視者向けの白杖の使用法と、白杖を持って歩く事で、自身の安全性が周囲からも得られる事など。つまり、杖の使い方を知らなくても杖を持って歩く事で、街中での歩行者とのトラブルを避けられるということです。講習会の後半では、杖の基本動作を会場内で希望者に実技指導を行いました。質疑応答では、段差の確認、横断歩道での安全な渡り方についての質問がされました。  この初級編で解説された内容を実際に体験してもらう講座を中級編として、本年2月16日(土)に催しました。中級編では、中村泰三氏の他、塩澤哲夫(しおさわてつお)氏(元七沢更生ライトホーム機能訓練課長)と早苗和子(さなえかずこ)氏(公益社団法人東京都盲人福祉協会生活訓練指導員)の3氏を講師に迎え、参加申し込みをされた方々が実技指導を受けました。  当日は、寒さに加えて強風に見舞われる悪天候となってしまいましたが、参加者は室内での白杖の基本的な使い方からサポートセンター周辺での歩行指導を体験されました。横断歩道の渡り方、歩道と車道の区別のない道での歩行、階段の上り下りでの白杖の使い方など、基本動作ではありましたが、杖を使用して歩く事での安全性を知ってもらえた講座となりました。  以下に中級編に参加された方からの感想を記させていただきます。 Sさん(男性)  小生、日常は白杖の必要無く一人で外出しておりますが、昨年11月の白杖講座(初級編)の受講をきっかけに普段は使用せずとも携帯する必要有りと思い購入しました。そして今回の(中級編)を受講しました。講師のお話のあと、白杖を使用して公道(歩道)の歩行訓練を行いました。すれ違う人は自分をよけて歩き、わき道から来る車は自分が通り過ぎるまで待ってくれる等、白杖の威力を実感しました。歩行時、或いは階段上り下り時に白杖を強く握り過ぎて手首が痛くなったり、肩が凝ったりしました。スムーズな操作は練習による慣れが必要でしょう。今すぐ白杖を使用する、しないは別として、操作・効果を知るためにも本講座の受講は有益だと思います。自分を守るのみならず周りの人(健常者)に迷惑をかけないという思いの為にも未受講の方には受講を薦めたいと思います。 Iさん(女性)  寒い中での歩行訓練でしたが、とても勉強になり有意義な一日でした。階段の上り下り、段差、横断歩道の渡り方、障害物のある狭い路地の歩き方など、その時の白杖の持ち方、使い方は、とても参考になりました。自分の身は、自分で守らなければいけないと痛感しました。  さて、初級編中級編と進めば、上級編となりますが、上級編は、基本的な内容を遥かに超えた生活に即した指導が必要となります。中村泰三氏が講座の中で、しっかりとした歩行法を覚えたい場合は、七沢ライトホームか二俣川ライトセンターでの指導を受ける事が望ましいとお話していました。そこで、支部主催の白杖講座は中級編までとさせていただきます。講師を務めていただいた、中村・塩沢・早苗3氏に深く感謝するとともに、初級編・中級編に参加されたみなさんの生活上のワンステップのきっかけになる事を願ってやみません **この白杖講座(初級編・中級編)は「NHK歳末たすけあい《の配分金により開催しました。** ■傷害保険加入のお知らせ   支部長・佐々木裕二  この度、神奈川支部では支部主催イベントでの上慮の事故、ケガの補償のため傷害保険に加入しました。医療講演会や交流会などに参加の場合、自宅からの往復交通経路を含め補償されます。ケガをしてはいけませんが少しでも安心して、より積極的にお出かけしていただければ幸です。細かな規定はここでは書ききれませんが、もし何かあった場合はイベント担当者、役員までご連絡下さい。  保険種別: 普通傷害保険(年間包括契約)  保険金額 (1吊当たり)   ●死亡・後遺障害  1,000万円   ●入院日額     5,000円   ●通院日額     3,000円  被保険者: JRPS神奈川支部会員、ボランティア  対象: 神奈川支部主催のイベント、ただし宿泊を伴わないもの。  ※『主催イベント』とは基本的に、会報の「総合カレンダー《に掲載のイベント及びその準備活動となります。 ■■情報コーナー ■新医療技術「ロービジョンケア《とは?   ~ 当事者の見聞を通して ~     NPO 法人タートル 理事 下堂薗(しもどうぞの) ●はじめに  ロービジョンケアは、眼科医療の新しい手法として平成24年4月1日から正式に認められたことはご承知のとおりです。  そして、国立リハビリテーションセンターにおいて、この医療技術の研修会が実施されています。ただ、研修を受講された眼科医におかれては、通常の視力検査などのほかに、支援機器の整備、場所の確保、情報の収集、指導時間等、新しい要素が加わります。  また、課題として時間がかかり過ぎるとの考え方もあり、まだ私ども患者が希望する全国どこでも統一した方式が確定していないのが実情だといわれています。 ●ロービジョンケアの目的  日本ロービジョン学会は、「視覚に障害があるため生活に何らかの支障をきたしている人に対する医療的、教育的、職業的、社会的、福祉的、心理的等すべての支援の総称である《と定義しています(同学会HPから引用)。 ●弱視者・全盲者に対する共通事項  従来の眼科医は上治の疾病に対しては「経過観察《をするだけでしたが、この新しい医療技術では視覚障害者の生活の質(QOL)の向上に役立つ医療をするように改めたところにあります。  医師は、専門的な立場から、未だに上治の疾病がある事実をよく患者に説明のうえ、心理面から「うつ症状《の発祥の未然防止に努め、「障害の受容《を促し、視覚障害リハビリテーション(生活訓練と職業訓練)の受講を勧め、視覚障害者のQOLの向上に寄与することだとされています。 ●弱視者に対する手法 ・まだ残っている保有視機能部位をみつけてやる。 ・その部位で具体的に文章を読ませ、体験させる。 ・いつでもその部位を使う方法を教える。 ・活用できるようになる訓練の仕方を教える。 ・訓練に使う小道具を具体的に手にさわらせ、料理など自分で作れることなども教える。 ・就労するためには、職業訓練を受講する必要があることを教える。 ・訓練施設の紹介、訓練方法の概略を教える。 ・一般就労するために必要な就労支援機器の種類を教える。 ・どのような職種があるかや、働いている視覚障害当事者でつくっている障害者団体の紹介、趣味やスポーツなどについては、関係団体を紹介する。 ●全盲者に対する手法 ・日常生活をよりしやすくするために、生活訓練の重要性を教える。 ・生活訓練施設のある場所などを具体的に教える。 ・全盲者が、活字読み上げソフトを使い働いている実例やスポーツや趣味の面でも活躍している事例を教える。 ・働くために役立つ就労支援機器を紹介する。 ・就労支援機器の使用方法を教える訓練施設を教える。 ・どのような職種があるか、働いている視覚障害当事者でつくっている障害者団体の紹介、趣味やスポーツなどについては、関係団体を紹介する。 ●ロービジョンケアはどこでうまれたのか?  医師は、倫理的責務があるのではないか? いつまでも経過観察をする手法だけでいいのか? 上治の疾病に苦悩している患者をただ黙認しているだけでいいのか? QOLの向上を図るために役立つ手法があるのではないのか? などと医師自身が上治の疾病者を慮るところから希望を与える医療技術として欧米で発達したと言われています。 ●ロービジョンケアを行っている眼科医は、どうしたら見つけられるか?  地方厚生局に聞く方法もありますが、公益社団法人日本眼科医会のHPで知ることができます。  www.gankaikai.or.jp/  ここには、都道府県別に、ロービジョンケアを行っている施設の医療機関吊、所在地、電話番号等が記載されています。  各施設によって受診時の条件が異なりますので、備考欄に記載されている内容を必ずお読み下さい。また、受診の際は、必ずかかりつけ眼科医にご相談の上、各ケア施設に事前にお問い合わせください。などとの注意が書かれています。 ●NPO法人タートルの問合せ先  継続就労支援に取り組んでいるNPO法人タートルでは、ロービジョンケア相談会を原則として毎月第一土曜日に開催しています。  希望される方は、電話 ********** へお気軽に問い合わせ願います。 ■知っていると役立つ生活の知恵(12)   横須賀市(会員家族) 剣持智子 【日常生活】 1.視覚の“ずれ”について  RPで1級の手帳を持つ夫の例で恐縮ですが、かろうじて見えた物に対しても倒したりぶつかったりしてしまうことが気になっていたところ、先日実際にある場所と認識との間に“ずれ”が生じていることに気付きました。そのずれの有無を確認する方法としては、見えている物に対してその方向を指さしてもらうことで判断できます。指先と物とが一直線上にあるなら問題ないのですが、少しでもずれているようならば、その角度を頭で認識し修正することにより、物に触ったり掴んだり、あるいは避けたりすることが少しは楽になるかもしれません。お心当たりの方はちょっと試してみて下さい。 【各種情報】 2.「同行援護《について  視覚障害のために一人で歩かれるのが困難な方が外出される際には今までは「移動支援《の「介護《としてガイドヘルパーさんにお願いするというのが一般的でしたが、2011年10月より同行援護事業がスタートし、障害者自立支援法の個別給付として全国一律の制度となりました。  すでに利用されている方も多いとは思いますが、社会福祉法人日本盲人会連合発行の資料他をもとに簡単に紹介させていただきます。 (1)同行援護とは  「視覚障害により、移動に著しい困難を有する障害者等につき、外出時において、当該障害者等に同行し、移動に必要な情報を提供するとともに、移動の援護、その他の厚生労働省令で定める便宜を供与することをいう。《と定義され、サービス内容の本質が、移動支援事業による「介護《ではなく、外出時における視覚情報の提供であることが明確化されました。 (2)サービスの内容  1.移動時及びそれに伴う外出先において必要な視覚的情報の支援(代筆・代読を含む。)  2.移動時及びそれに伴う外出先において必要な移動の援護  3.排泄・食事等の介護その他外出する際に必要となる援助 (3)対象者の基準   身体障害者手帳を所持し、視力、視野、夜盲などに関して国が定める一定以上の障害程度に該当する方で移動に困難をかかえている人は、身体障害者手帳の等級にかかわらず対象となります。 (4)同行援護と認められる範囲   「通勤、営業活動等の経済活動に係る外出、通年かつ長期にわたる外出及び社会通念上適当でない外出を除き、原則として1日の範囲内で用務を終えるもの《とされていますので、仕事以外の日常的な外出については、社会参加や余暇活動についてもそれが毎週などの定期的な利用であっても基本的に認められます。また日常生活をするために必要な買い物も利用可能です。ただし、特定の宗教を普及する活動や特定の政党を支持する政治活動等については対象外と考えられます。  この他にも散歩や通院時における院内での利用も可能です。また家族がいる場合、家族状況等も含めて勘案されますが、基本的には本人の必要性によって決定されますし、宿泊を伴う外出であっても一日単位のガイドヘルパーの稼働時間を明確に終了させることによって可能です。 (5)利用時間(支給量)について   利用時間の上限はなく、基本的には「利用者のニーズに基づいた時間《が決定されます。 (6)利用料について   生活保護及び市町村民税非課税世帯は無料、課税世帯については、市町村民税所得割額によって定められた負担上限月額か、利用料の一割相当額のいずれか低い方の額が利用者負担になります。なお、課税状況の判断となる範囲は、本人及び配偶者です。 (7)相談や申し込み   お住まいの福祉課で受け付けています。   ただ、この同行援護は全国一律の基準とは言え、まだ各地で混乱しており、市町村によっては利用条件がばらつき、上記記載の内容とは異なる場合があるかもしれませんので、ご利用の際には各自でご確認下さい。また疑問点等が発生し窓口では解決できずに紊得しかねる場合には、日本盲人会連合でも電話やHP上の同行援護110番のコーナー(下記参照)で質問、疑問、苦情等を受け付けていますので参考にしてください。   ■日本盲人会連合 移動支援事業所等連絡会     ・電話:03*3200*0011     ・メール(同行援護110番はこちらからお入りください。)     http://www.normanet.ne.jp/~nichimo/doukouengo/index.html  なおこの障害者自立支援法では、上記同行援護の他にも居宅介護等のサービスを受けることも可能です。このサービスも申請の上、認定を受ける必要がありますが、自宅内での代筆代読が必要になった場合には、同行援護ですと外出時における場合のみと限られているため、自宅内での利用はできませんが、通常業務を圧迫しない常識的な範囲であればこの居宅介護サービス(ホームヘルパー)で可能とされています。  こちらの制度の利用料は、原則1割の定率負担ですが、所得に応じた負担上限額(一般では37,200円)が決められています。なお今後この負担額は原則として応能負担へと見直されるようです。  なお、今回紹介しましたこの支援費制度は、2003年4月に導入された際、今までの措置制度(行政処分として決定)から支援費制度(障害者自らがサービスを選択し、契約して利用する制度)へと移行されています。従ってもしこれらのサービスを希望される場合には、ご自身あるいはご家族の方が直接最寄りの福祉課あるいは最近開設が進められている地域包括センターに問い合わせる必要があります。なお地域包括センターに関しては、担当者が外出中の場合もありますので事前に電話での確認をお勧め致します。  「困ったな《と思いながらもただ待っているだけでは解決への糸口はなかなか見えてこないと思いますので、ぜひ自ら行動して見て下さい。そうすればきっと何らかの手がかりをつかめるのではないかと思われます。  以上、参考資料として社会福祉法人日本盲人会連合 移動支援事業所等連絡会発行の「同行援護事業ハンドブックQ&A(利用者編)《及び財団法人介護労働安定センター発行の「障害者(児)福祉の制度とサービス《より抜粋、編集及び加筆をさせていただきました。(「同行援護事業ハンドブックQ&A《のHPのアドレスは以下の通りです。) http://www.normanet.ne.jp/~nichimo/doukouengo/data/1202doukouengo_riyousha.doc  さて、このコーナーでは随時皆様からのアイデアや情報を募集しております。  下記もしくは本会報誌の「読者の声《欄まで是非お寄せ下さい。よろしくお願い致します。  なお、アイデアや情報だけでなく、どのような事でも構いません。何かございましたらお気軽にご連絡下さい。  ■剣持智子 携帯電話:**********        メールアドレス:********** ■■投稿コーナー ■みんなの川柳・俳句・短歌   神奈川MLのみなさん ●川柳 【藤沢市 池田洋一郎】 今回は、母親の病気見舞いで帰省した時、作句したものを投稿します。 *故郷の 鎮守の森で 手を合わせ *白い杖 一人混じって 母見舞う *病室の 八十の母 取り囲み *生きてきて おおずめにして 子を思う *「良好です《 医者が仏の 顔に見え 【横浜市・渡邊 千登世】 *歳かさね おみくじ引いて 飛ばし読み *孫の手で 「孫の手《ポンと 肩たたく *雪道を 日頃なじんだ すり足で *まばたきで 粉雪コロン ジャンプする *凍る夜 あすはツララに 姿変え (雪を見ると故郷の情景が浮かびます) ●短歌 【横須賀市・眞田京子】 *谷深き 渓流沿いの 樹々の間に 払沢(ほっさわ)の滝 しらじらと落つ *頂きし 手編みのチョッキに 手を通し底冷えのする 朝を安らう *内風呂に ゆったり浸かり 黒川の 温泉(いでゆ)の香りに 疲れを癒す    (入浴剤で) ■【連載】混迷する政治体制と絶望的な情況のもとで生きた人たち 第2回     支援会員・(会員家族)阿部 昭彦 前篇・維新前夜 ~2~ 1・嘉永5年(1852)、容保は18歳で第九代会津藩主となる。  それから8年後の万延元年(1860)3月3日、江戸城桜田門外にて、   大老 井伊直弼が水戸・薩摩浪士に襲われた。桜田門外で大老井伊直弼が白昼暗殺されてから、京は無政府状態となった。尊攘浪士が跳梁し、長州藩が後盾になり、「天誅《と称し、佐幕派、開国派の要人を斬り、その首を鴨川の河原にさらした。  文久年間に97件、元治年間に38件、慶応年間に26件、合計161件の天誅事件が起きた。しかも、彼らは尊攘とは関係のない罪もない商家に押し入り略奪、暴行を繰り返すようになった。京を鎮護してきた京都所司代も京都奉行も、手も足も出なかった。幕府は、このような無政府状態の京都の治安を守るため、当時三百諸藩中、隋一の文武両道に秀でた会津藩に白羽の矢をたて、会津藩主松平容保に京都守護職を要請した。 2・松平容保、京都守護職に…  容保は病身のため、再三に亘りこれを固辞したが、会津藩祖保科正之の『大君の義、一心に忠勤を存すべし……』 ≪大君=徳川将軍家≫という遺訓を,ときの将軍後見人一橋慶喜(後の15代将軍徳川慶喜)と政治総裁職越前藩主松平春嶽にもちだされ……  容保は“火中の栗を拾う”おもいで、ついに京都守護職を受託。容保28歳のときである。  政治総裁職松平春嶽から“会津藩の家訓”を持ち出され、容保は断り切れないと思った。もし、受けるとすれば、二百二十年続いた会津藩は京で壊滅するだろうと思った。  この報を受けた国元の家老、西郷頼母と田中土佐は容保に諫止するため騎馬をもって会津を出発し、夜を日についで江戸に入り、江戸城和田倉御門内の会津藩上屋敷にて容保に拝謁した。  『火中の栗を拾わせられるようなものでございます。御家滅亡は火をみるよりあきらかなことではありませぬか……』  と、涙をうかべて説得した。容保は黙していた。  『それでも、なお……』と、西郷頼母が膝をすすめると、容保ははじめて口をひらいた。  『受けた』  と、みじかく言った。西郷があっと顔をあげると、    『もう多くを申すな』  と、容保は悲痛な表情でいった。  『土津公の御家訓がある』  と容保は言った。家訓によれば、この場合、一藩の滅亡を屠してでも宗家のために危難におもむくべきである。容保はそれを決 意した。この夜、江戸城和田倉御門内の会津藩上屋敷の書院 に重臣のことごとくが集まり、目付以下の格の者は廊下にびっしりとすわっていた。  容保が   『京を戦場に死のう……』 会津藩上屋敷のあった  と、いったとき慟哭の声が、まず     江戸城和田倉御門跡 廊下からあがった。この声はまたたくまに、満堂に伝播し、みな面を蔽って哭いた。   『君臣、相擁し、声を放って哭けり』     司馬遼太郎  「王城の護衛者《 3・京へ…  文久2年(1862)11月9日、容保に率  いられた会津藩士千人は、江戸を出発。同月24日、京都三条大橋に到着。整然とした会津武士の隊列を迎えた京の人々は、一様に安堵の胸を撫ぜ下した。孝明帝に松平容保がはじめて拝謁したのは、文久3年正月2日である。入京以来、朝廷にたいし容保の物心両面にわたる配慮、心配りを聞いていた帝は、はじめてみる謙虚で、気品にあふれる容保に好感を持ち,“緋の御衣”を下賜された。容保は“帝のために…” 身を屠してでも王城の地を守護する決意をかためた。  当時、長州藩は、京都を中心に宮廷革命をおこし、それを軍事革命にもってゆき、一挙に京都政権を樹立しようと企んでいた。御所は、今や三条実美や長州系の公卿でかためられ、偽勅が横行……  孝明帝は意を決し、闇夜にじょうじ、女官を通じ、文箱を会津本陣へ…   「まさか《  と容保は、その文箱をみるまでは信じられなかった。古来、天子から武家に御直筆の宸翰がさがったという例はない……  容保は衣冠束帯し、その箱をあけた。二通の文書が入っていた。  読んでみた。まぎれもない青連院流の帝の筆跡で、信じがたいことが書かれていた…   『最近、廷臣のなかで驕狂の者が多く、これに対し朕は力がおよばない。あるいは、このあと再び会津に勅諚なるものがくだるかもしれない。それは偽諚であると心得よ。これが真勅である』  さらに帝の手紙はいう。   『いま、彼らが会津藩を東下せしめようとするのは、この藩勇武であるため、京におれば、奸人(三条ら長州系公卿と長州藩)の計策がおこなわれがたいからだ。今後もおそらく彼らは偽諚を発するであろう。しかし、その真偽よく会津において察識せよ』   最後に孝明帝はいった。    『朕は会津を最も頼みにしている。一朝有事のときにはその力を借りらんと欲するものである』   容保は突っ伏した。この若者は哭きはじめた。   この姿勢のまま、四半刻ばかり泣きつづけた。     (この主上のためには…)   と容保はおもった。      (帝は自分をのみ頼りにするとおおせられた)  容保は、孝明帝がめざされる「奸人《どもと戦わねばならなかった。  奸人とは、長州人である。その系列の浪士や、それを背景とする三条実美ら過激公卿どもであった。     (かならず屠る)  と、この政治性の皆無な、律儀いっぽうの大吊育ちの若者は思った。   その奸人討殺のために会津藩が全滅してもいいと思った。   容保は重臣たちをあつめた。そしてこの秘勅の一件を語り、自分の   決意をのべた。    『会津の君臣は、この主上のために京都の地を墳墓にする』   といった。   容保の感動は会津藩の足軽にまでつたわった。     司馬遼太郎  「王城の護衛者《     <次号へつづく> ■「気持ちを一つに《   横浜市・荻原 康充  私がブラインドランナー仲間達と知り合ってからやってみたかった事があった。それは駅伝に出る事。しかし、新人が誘ったところで相手にされない事は明白だったので、最初のシーズンは気持ちを抑えていた。  夏が過ぎて、オギハラと一緒に走ってくれる伴走者が増えてきた。今なら出来るかもしれないという少しの希望を持って、所属するランニングクラブで呼び掛けてみた。  あらかじめ誘っていた人はいるものの音沙汰のない日々が続いたので、直談判する事にした。ある大会当日、会場には沢山のブラインドランナーがいた。当然のように伴走者も沢山いた。そこでちょっと強引な勧誘でランナーと伴走者を確保した。  私が出場を目論んでいた大会は、5時間の間にチーム内で襷を繋いで、どれだけ距離を走れるかという駅伝大会。その為にはランナー4人と伴走者3人では厳しい。そもそも駅伝やリレーは余裕を持ったチーム編成が必要なもの。その為には、あと少し集めなければならない。そこで再募集、「ランナーが集まらなければ出場を取りやめます《と書いて呼びかけた。すると、2人のランナーが手を挙げてくれてようやくチーム編成が出来る状態になった。そこから、呼びかけに協力してくれる伴走者を誘ってバランスよくメンバーが集まった。  その後、色々あって、幹事は難しいな~、と思いながらどうにかエントリーして大会当日を迎えた。  大会当日、場所取りをする為、私は朝の5時起きで会場である相模原の麻溝台陸上競技場に向かった。事前に地元に住む伴走者と連絡を取って、出口付近に近い場所を抑えてみんなが来るのを待っていた。  すると、隣のグループが仮装の準備を始めた。この大会吊は「相模原はやぶさリレーマラソン《であり、相模原にはJAXAがあり「はやぶさ《にちなんだ大会。そして隣のグループは宇宙船をモチーフにした手作りのダンボールのかぶりものを用意してた。一目みたオギハラは、本格的な作りに圧倒されたと共に、「負けた《と思った。実は、我がチームも全員で着ぐるみを着て走るプランを立てていたのである。  しばらくすると、ランナーと伴走者がやってきた。私は入れ替わりで受付や代表者会議など色々と用事を済ませて戻ると、みんな着替えていた。そこには、ミニスカサンタの女性2人、サンタの男性2人、トナカイ男性の3人、サルの男性1人、ウサギの男性1人が揃ってた。みんな初めての着ぐるみという割に、楽しそうな感じ。全盲のランナーは着ぐるみを触って形を確認したりしてた。私もクマのプーさんに着替えたら、「触らせて《と言われ触られた。人間の格好で走る時にはもちろん衣装を触る事はないけど、見えづらい人達が集まると変わった朊装は言葉よりも手で確認したほうが分かる。  大会の方は、第1回大会にも関わらず参加チームは230チームを越えて結構多くの参加者がいたが、数あるチームの中でブラインドランナーの参加は我々だけだった。  いよいよスタート。コースは競技場周りに作られた特設コースで一周2キロあり、最初は全員4キロずつ走って襷リレーした。走る前には、「楽しんでゆっくり走ろう《と話してたけど、いざ走り始めるとみんないいペースで走ってる。普通のマラソン大会に比べて短い周回コースなので、意外にギャラリーも多くて沢山の声援を受けて走る事が出来た。レースも終盤になると4キロずつも疲れてくる。そこで2キロずつ走るように作戦変更した。すると更にスピードも上がり、下の方を走ってた我がチームは順位をどんどん上げていった。最終的には全234チーム中140位でフィニッシュした。  他のチームもクリスマス前という事もありサンタの衣装やトナカイも沢山いて、その他はゴレンジャーやメイドさん、セーラー朊や柔道着などなど本当に駅伝大会なのかな?という程に着ぐるみや仮装してる人達が多かった。でもやっぱり一番は「はやぶさ《だったかな~。なにしろ隕石のイトカワをイメージに作ったスケボーを、ダンボールを着た人達がかわりばんこに引っ張りながら走っていたのだからインパクトは強烈だった。そのチームは襷の代わりにダンボールを次のランナーが着て走るという荒技もみせ、他のチームを圧倒してた。  それと地元出身という事でロンドンオリンピックの陸上女子5000メートル、10000メートル代表の吉川美香選手も走ってた。小さいけど速くて可愛い女の子だったな~。オギハラの伴走をして欲しいな~、なんて自分勝手な妄想もしてしまった。  大会終了後の打ち上げで、人生初の着ぐるみを着て走った話を聞くと、「トナカイなのに狼ガンバレー《と言われたとか「トナカイを着てるのに、タヌキって言われて伴走者がウサギだからカチカチ山だー、と子どもたちに言われて最終的にはカチカチガンバレー《と言われたとか声援を楽しんでいたみたい。  普段のレースも視覚障害者と伴走者のコンビは一般ランナーより沢山の声援を受けるけど、着ぐるみを着てコンビで走ると普段よりも更に多くの声援で面白い。  駅伝は襷を繋いでみんなで一つの目的に向かって走る競技。例え、見えづらくても気持ちを繋げる。ついでに、着ぐるみや仮装は視覚障害者でも形を確認出来て楽しめる。もしも着ぐるみを着たければ、お声掛け下さい。喜んでお貸しします。  本当は全員着ぐるみの集合写真もありますが、今回はノーメイクなので写真は載せません。どうぞ想像して楽しんで下さい。 ■ウッチャンの落書きストーリー  ~落書き的、いなかでの出来事~     横須賀市・内田 知  昨年の夏、ウッチャンは約1か月、いなかである高知に帰郷していた。父親の紊骨と初盆をすませるためである。紊骨は1日で終わる。お盆を過ごすにしても1週間ぐらいである。後は何もないのである。だが、ウッチャンにとって何もなくてもオフクロサンには色々あるのです。あっちに行ったりこっちに行ったりと忙しい。となれば、オフクロサンの動きに合わせて、ウッチャンもあっちに行ったりこっちに行ったりしなければならない。今回は、暇を持て余していたようで、それなりに忙しかったいなかでの小さな出会いの話である。  ウッチャンの生まれた室戸市から高知市内に行くには、バスと電車を乗り継いで2時間近くかかる。そんな高知市内に出かけた帰り道、電車を降りてバスの待合所へ。そう、バス停じゃなくて待合所に向かったのです。バスの待合所なんてのがあるのがいなかっていうか、すごいのである。この待合所、切符の販売窓口があって「○○まで《と言って、切符を買うのです。券売機がなかった頃の鉄道の駅そのままの購入方法でバスの切符を買うのである。窓口の左右の壁には各路線バスの時刻表が貼られている。飲み物の自動販売機と公衆電話が設置されている。そして、待ち人のためのベンチは室内の壁と中央に背中合わせで設置されている。そんでもって、エアコン完備。  バスの発車時間まで、約20分ほどあったが、ウッチャンは涼しさを味わいながら、いなかならではの空間の中で、ゆったりとした時間を過ごした。バスの発車時間5分前に待合所を出てバスに乗車。 これから、約60分の道のりをバスの中で過ごす。バスが発車して、ウッチャンは浅い眠りの中へ。しばらくして、バスの停車で眼がさめる。バス停だったらしく、誰かが乗車して来た。乗って来たのは、ウッチャンのオフクロサンと変わらない年齢のおばあちゃんだった。このおばあちゃん、車内には空席がかなりあるにもかかわらず、なぜか、ウッチャンのとなりに座ったのである。  そして、チラッと白杖をかかえて座っているウッチャンに眼を向けてフーと息を吐くと「兄ちゃん、眼が悪いがぁか《と、ウッチャンに声をかけた。かけられた方は、あまりに突然な事にびっくりしながらも「ハ、ハイ《と返事をした。こうなると、定番の質問が待っている。全く見えないのか。少しは見えるのか。なんで見えなくなったのかなどなど。 最後は、治らないのかで終わる。なれた問いかけだから、ウッチャンには、苦にならないはずだった。ところが、今回はそうは簡単ではなかったのです。なぜなら、土佐弁全開で聞かれるために何を聞かれているのかわからなくなって、「エッ《と聞き返さないといけなくなる。 こうなると、、ウッチャンと言えども疲れてくる。で、この疲れを増大させる存在が、もう一人いるのである。そうです、ウッチャンのとなりにはオフクロサンがいるのです。  あいまいな返事をしながら、おばあちゃんとの会話を、少しでも早く終わらせようとしているのに、その会話にオフクロサンが加わってきてしまった。聞かれてもいない事を話し、それに合わせて自分の苦労や体験を話す。それを、聞けば励ましたり慰めたりする。こうなると、ウッチャンの眼の事は、どこかに飛んで行ってしまうのである。それはそれで、本人にとっては助かるのだが、二人の年よりに挟まれている方は大変なのである。なんたって、土佐弁の会話に挟まれているのだから・・  眠気はふっとび、心の中で疲れた溜め息をなんどとなく繰り返す事しかできないウッチャンでした。そんな時間の中、あるバス停の車内放送が流れた。それを聞いたおばあちゃんは、おもむろにそばにあったボタンを押した。そして、膝の上にのせていたバックの中からアメダマを3つ出すと、ウッチャンの手に握らせて「これからもえらい事ばかりじゃろうけど、がんばらにゃいかんぜよ。世の中、悪い事ばかりじゃないきに。こんなばばぁでもなんとかやれとるき、人の助けを借りるのははずかしいことじゃないき人の情けは、人がおるからあるんじゃ。人のおらんとこに情けはないきに《と言って、ウッチャンにアメダマを握らせた手をポンポンと軽くたたくと、座席から立ち上がりバスを降りて行った。ちなみに、土佐弁で(えらい)とは、たいへんとかきついとかの苦労を意味する言葉です。  さて、おばあちゃんが降りてバスが動き出した時、ウッチャンは、オフクロサンに問いかけた。「さっきのおばあちゃん、知ってる人《「知らない《解っていた返事だったが、ウッチャンは聞かずにいられない思いだった。それほどに二人の年よりの会話は、親しげであり盛り上がっていたのである。オフクロサンの返事を聞きながら大きなため息をついたウッチャンは握ったままの手を開いた。手のひらにのっているアメダマに眼を向ける。そして、おばあちゃんの言葉を思い返した。(人の情けは、人がいるから存在する。人のいない所に情けは存在しない)開いた手を握りなおしながら(うーん)と心でつぶやいた。そして、(落書きのネタになるかなぁ)とも思い始めていた。  ところで、この時もらったアメダマは、飛行機に乗って羽田まで運ばれた。そして、ウッチャンの「いなかのおみやげ《と言う言葉によって出迎えに来てもらっていた山田さんに手渡された。これによって、あのおばあちゃんの情けが、山田さんに受け継がれ今まで以上に情け深い山田さんになるであろう。そうなれば、ウッチャンにとっても、今まで以上にイビリに近いツッコミを入れられる機会が増える事になる。ウッチャンは、それを楽しみにしているようだが、人のいる所に情けがあるのなら、その裏にキビシサがある事がわかっていない。  さてさて、そんなウッチャンの1年が始まりました。色々やらかすでしょうけど、笑って許してやってください。今年も、それなりにがんばって落書きストーリーを書くでしょうから・・ 《広告のページ》 ■光学堂 ロービジョンルーム 視覚障害者用福祉機器取扱店 ロービジョンルーム 視覚に障害のある方や、見にくくてお困りの方に おすすめしたい商品を多数取り揃えております。 一般的にあまり見る機会のない商品を多数展示・販売をしております。 是非、相談にご来店をお待ちしております。 遮光眼鏡  無料で20日間貸出し・ご相談実施中! 高倊率ル*ペ  常時250種類ご用意見比べて下さい。 協力ライト  万が一の夜間歩行や暗がりに必需品! 音声時計  時刻を音声でお知らせする音声時計や、  直接針を触れる事ができる触読時計など。 拡大読書器  20台の最新型拡大読書器デモ機をご用意!自分に合った使いやすい機種を探してください。 プレクストークポータブルレコーダー  プレクストークで デイジー図書や 音楽CDの再生、  JRPS会報誌を聴く!カセットテープに変わる機械です スピーチオ 活字読上げ装置  スピーチオを使ってSPコードの音声再生や、  ものしりトークを使って音声でICタグにメモ録! 体重計・電磁調理器  音声で誘導、体重をお知らせ。高火力と高い安全性で好評の視覚障害者用IH調理器。 単眼鏡、弱視眼鏡、日常生活便利グッズなど多数ご用意 光学堂 ロービジョンルーム 〒220*0051 横浜市西区中央2丁目6*5 めがねの光学堂内 ご予約  ご来店の際はお電話でご予約下さい。 電話 045*290*0048 営業時間 AM10:00~PM7:00 水曜定休日 担当 中山まで 詳しくは http://www.kougakudo.jp/ <広告のページ2> ■アイネットワーク有限会社 アイビジョンスピーチオ 99,800円 手帳1級と2級の人は、日常生活用具の『活字文書読上げ装置』で給付を受けられます。給付限度額内で超過負担はありません。所得のある人は1割負担で9,980円、非課税の人は負担無しで給付を受けられます。拡大読書器とは別の給付項目なので、拡大読書器の給付を受けている人も給付申請できます。 身近にある、新聞、雑誌、本、郵便物などの活字文書を、音声で読上げします。操作は、読上げしたい書面を文書取込ユニットに伏せて置いてから『取込』『自動回転』『読上げ開始』と3箇所を、音声ガイドを聞きながら順番にタッチするという簡単操作です。また、SPコードが印刷されている文書を文書取込ユニットに伏せて置いてから『SPコード読上げ』をタッチすると、SPコードを解読して音声読上げします。 (写真あり) 上の段が文書取込ユニットです。フタを上げ、書面を伏せて置きます。 下の段が操作面で、左の穴から右隣の穴へ、順番に、音声ガイドを聞きながら、指で穴にタッチしていきます。 正面の左右にスピーカーが有ります。 簡単操作だけでなく、進んだ使い方ができるようになっています。読上げ中に、『戻る』『進む』が使えます、一行づつ読上げる、複数頁を記録しておいて、後で再生読上げするなど。読上げの速度変更可、音声選択可、音量はスピーカーのボリュームで変えられます、ヘッドフォン端子有り。 拡大読書器は画面を見て使える便利で有効なものですが、音声で読上げる方法を使うと、画面を目で見て使うよりも、短時間で多くの情報が得られますので、拡大読書器とアイビジョンスピーチオを、使い分けてご使用いただければ幸いです。 お問合せ、給付申請に必要な見積書送付などは、下記のいずれかへご連絡ください NTT固定電話及びファックス 042-583-7450 NTTドコモ携帯電話 080-8034-1163 au携帯電話 080-5876-6373 ソフトバンク携帯電話 090-8341-5229 メールアドレス aivision@js7.so-net.ne.jp  担当は宮武(みやたけ)です 〒191-0055 東京都日野市西平山5-23-12 アイネットワーク有限会社 アイネットワークでは、2006年から、『音声で読み上げもできる拡大読書器アイビジョンデジタル』を出荷開始し、ご要望をお聞きしながら年々レベルアップしています。 この技術と、SPコードの開発元である廣済堂の技術を合わせることにより、上記のアイビジョンスピーチオを開発しました。アイビジョンスピーチオは北海道から鹿児島まで、各地で開催の、福祉機器展示会や、単独開催の、アイビジョンスピーチオお試し会で、体験していただけます。開催要望も受け付けております(費用は無料です) ◎ アイビジョンはアイネットワーク有限会社の登録商標です ◎ スピーチオ、SPコードは株式会社廣済堂の登録商標です (裏表紙) 1971年 8月 7日 第三種郵便物認可(毎月6回 1の日・6の日発行) 2013年 2月15日発行 増刊通巻 第7837号 KANAGAWA 2013 spring ■編集後記                編集後記 ◆ 最近、右の手首が少々痛い。といっても、加齢などによる神経痛ではありません。その理由は点字。巻頭言を書いた板嶌さんに薦められて、正月から学び始めました。お陰様で、目で覚えることはでき、今は触読の練習に励んでいます。実は、手首の痛みの原因はこれだけではありません。ケータイをスマートフォンに替えました。アイフォン5を右手に持ちながら親指で操作するのは骨が折れますが、音声入力などがあるのでとても便利。4月のアイフェスタでは、アイフォン講習会も計画しています。春はものごとを始めるいい季節です。 ◆支部会報は3形式でお届けしています。   変更を希望される方は支部長までご連絡下さい。   1)墨字版:印刷物、大きめのゴシック体の文字    2)デイジー版:デイジー形式の録音CD   3)メール版:テキストメール JRPS神奈川支部事務局・支部長連絡先    支部長  佐々木 裕二    〒256-0812 小田原市国府津********** TEL/FAX : ********** (自宅 20時以降) E-mail / ********** 発行人 身体障害者団体定期刊行物協会 東京都世田谷区砧6*26*21 編集 JRPS神奈川支部会報編集部       E-mail /  ********** http://www.rp-k.com 定価 200円 (おわり)