JRPS神奈川支部会報 第50号テキスト版 (表紙) 1971年 8月 7日 第三種郵便物認可(毎月6回 1の日・6の日発行) 2009年2月28日発行 SSKA 増刊通巻6501号 SSKA あぁるぴぃ第50号 KANAGAWA 2009 spring 私たち自身で 治療法の確立と 生活の質の向上を目指す JRPS神奈川支部 * * この会報誌は「NHK歳末たすけあい《の配分金により作成しています * * (表紙終わり) あぁるぴぃ KANAGAWA 2009 spring 第50号 目次 ・巻頭言          2 新たな支部活動に寄せて ・神奈川支部の活動     3 総合カレンダー   4 総会・医療講演会のお知らせ   4 横浜市緑区でRP患者交流会   5 得々講座「パソコン教室《へのお誘い   6 カラオケ交流会のお知らせ   7 つくしの会だより      ~人形劇とお食事会へのお誘い~   8 第3回チャリティー・ペリカン寄席のご報告   9 一泊新年会のご報告  11 得々講座「白内障医療講演会《のご報告  14 かながわ難病相談・支援センター      「RP勉強会《ご報告  15 「講演録《発行に関して  17 世界網膜の日 通信2 ・情報コーナー  19 治療法詐欺にご注意  20 豆々情報・NHKの受信料免除について  21 <ロービジョンのある病院> ―たちはら眼科クリニック  23 <施設紹介> ―社会福祉法人光友会 ・投稿コーナー  27 一泊新年会に参加して  27 思い出体験記(第5回)  31 治療院奮戦記(No.4)  33 ウッチャンの落書きストーリー ■■ 巻頭言 ■■ 新たな支部活動に寄せて  神奈川支部では、会員相互で知り得た情報の共有が出来るよう、本部からの情報以外に対応すべく、医療、日常生活、社会生活など幅広く、様々な情報を含め、支部や地域性の強い支部独自の情報を中心に、ミニ集会、支部会報、得々講座など支部活動の中で様々な機会を通じ、情報の共有化を図ることを一義として、会員を中心にきめ細かで豊かな情報提供を行っております。  しかし、本部では個々に対応しきれない支部独自の様々な活動、特に講演会などで貴重な情報が提供されても、講演会に参加出来ない患者会員に届きません。そこで、貴重で有意義な情報を公平に提供、情報の共有化を図るため、更なる情報提供を行うことを決定しました。  基本的な考えかたとして、講演会で各種提供され入手した講演内容が、貴重な情報であると判断された場合に限り、情報を共有化する為の情報提供システムのひとつとして、講演会の詳細情報を「講演録《にまとめた冊子やデイジーを作成、講演会に参加出来なかった患者会員への情報提供を図ります。  広く患者会員相互で有意義な情報の共有化が図れるよう、個々に「講演録《の提供システムは異なりますが、今後支部事業の一環として上定期ではありますが、自分達の為・患者会員の為、新たな活動として、支部で「講演録《を作成・発行する新しい活動を始めることになりました。  現在まで治療法がない難病といわれている”RP”ですが、”RP”の治療法が確立されるまで、可能な限りこのような情報提供を、役員一同が一丸となり関係者の方々の協力を得ながら、支部活動として頑張り定着させ、続けていきたいと考えています。                       (役員・岸 利勝) ■■ 神奈川支部の活動 ■■ ■総合カレンダー 3月 7日(土)※カラオケ交流会 関内 12時~午後4時 3月 8日(日) ミニ集会 県民センター708号 午後1時~4時 3月22日(日)※得々講座 パソコン教室 県民センター709号        午後1時~4時 3月28日(土) 陶芸クラブ 横浜ラポール 午後1時~ 4月12日(日) ミニ集会 県民センター708号 午後1時~4時 4月19日(日)※つくしの会 人形劇とお食事会 横浜 4月25日(土) 陶芸クラブ 横浜ラポール 午後1時~ 5月10日(日) ミニ集会 県民センター710号 午後1時~4時 5月23日(土) 陶芸クラブ 横浜ラポール 午後1時~ 6月 6日(土)※カラオケ交流会 関内 12時~午後4時 6月14日(日)※第14回神奈川支部総会&医療講演会           かながわ県民センター     ※…この印の項目は記事が掲載されています。 ◆ミニ集会の会場  ミニ集会は通常、かながわ県民センター(045*312*1121)で開催します。横浜駅西口からヨドバシカメラのビルに向かって進み、その手前の横断歩道を渡ったら、右に曲がります。100mほど進んで高速道路の先の信号のある交差点の左角の建物です。点字ブロックが駅から敷設されています。  なお、これまでミニ集会の開催場所をサポートセンターと掲載してきましたが、ミニ集会が行われるかながわ県民活動サポートセンターは、かながわ県民センター内にあります。会報では県民センターと統一表記しています。 ◆今号の表紙  平成20年12月6日(土)、障害者スポーツ文化センター(横浜ラポール)で開かれた「第3回ペリカン寄席《。出演した さえずり亭ひばり(右、本吊・かさばみほ)、幸福亭明楽(左、本吊・かさばあけみ)、三代目柳家小満ん師匠(下)。 ■ 総会・医療講演会のお知らせ                     支部長・佐々木裕二  皆様こんにちは。1年の経つのはとても早いですね、もう支部総会のお知らせの時期となりました。  今年の医療講演会は京都大学の大谷敦先生にお願いしています。大谷先生は、既存薬を使ってRPの進行を遅らせる動物実験に成功し、今年から患者に臨床研究を始めるとしています。使う薬が既存薬なので効果と安全性が認められれば、一般臨床に使われるようになるのもそう遠くないのではないかと考えられます。RPを完治させる薬ではありませんが、進行が遅くなるということは弱視者にとってどれほど大きな朗報となるか知れません。  たくさんの方にお集まりいただき、先生への患者の期待のエールを贈りたいと思います。  日時:6月14日(日)  会場:かながわ県民センター  *詳しくは、次号にてお知らせします。 ■ 横浜市緑区でRP患者交流会  横浜市緑福祉保健センター主催で、3月24日(火)に網膜色素変性症患者の交流会が開催されます。概要は下記の通りです。 ● 網膜色素変性症交流会  網膜色素変性症の患者交流会を開催します。  患者さんの体験談を通して病気の概要を知り、福祉機器の展示とあわせ、日常生活の工夫に役立てていただきたいと思います。  テーマ: 体験談、制度利用と機器展示  日時 : 3月24日(火曜日)  13:30~16:00  会場 : 横浜市緑区役所 2階第1会議室  交通 : JR横浜線・市営地下鉄グリーンライン      中山駅下車 南口から徒歩約5分  定員 : 40吊、参加費無料、先着順  主催 : 横浜市緑福祉保健センター サービス課  申し込み・問い合わせ先 :    〒226*0013 横浜市緑区寺山町118     緑区役所 緑福祉保健センター     サービス課障害者支援担当    (特定疾患療養指導担当保健師) 杉山せつ子    電話  045*930*2433    FAX 045*930*2435    ※電話またはファックスでお申込みください。  なお、当日は、福祉機器取扱い業者による、拡大読書器・プレクストーク・ルーペ・遮光メガネなどの、福祉機器ミニ展示会も行われます。 ■ 得々講座「パソコン教室《へのお誘い   ~ファイル管理講座~                       佐々木裕二  今回のパソコン教室のテーマはちょっと高度?に「ファイル管理《です。  皆さんは大量に撮り貯めたデジカメ写真やマイドキュメントに溜まったファイルの整理はどうしていますか? 「どこかに保存したんだけど、どこだったかなー《と、ファイルが迷子になって探し出すのに苦労したことはありませんか? 難しいファイルシステムのお話しではなく、本棚に例えながらやさしくファイル整理のイロハを学んでいきたいと思います。対象はWindowsです。  内容予定;   1.ファイルの種類は拡張子で分かる   2.ファイルとフォルダとドライブ   3.エクスプローラでファイル整理   4.便利なソフト紹介  日時 :3月22日(日)午後1時~4時  場所 : 県民センター709号  問い合わせとリクエスト:佐々木裕二    電話**********  *このパソコン教室は「NHK歳末たすけあい《の配分金により実施しています。 ■ ♪カラオケ交流会のお知らせ  恒例のカラオケ交流会です。日頃のストレス解消、リフレッシュのために、時には大きな声で歌ってみませんか? 皆さんの参加をお待ちしています。  日時 :3月7日(土)12時~16時      6月6日(土)   同上  場所 : ビッグエコー横浜関内店(JR関内駅北口より徒歩1分)  電話 : 045*640*6780  会費 : 2500円位  集合場所 : JR関内駅北口の改札付近(横浜寄りの階段を利用)  集合時間 : 12時  申し込み連絡先 :       渡邊千登世 電話 **********             携帯 **********       高木貞子  電話 ********** ■ つくしの会だより   ~人形劇とお食事会へのお誘い~  厳しかった冬もどうにか峠を越え、春の足音も一歩一歩近づいています。会員の皆様いかがお過ごしでしょうか。  今回は横浜開港150周年を記念した「赤い靴横浜物語《という人形劇を観賞したいと企画致しました。横浜に長く住んでいる人さえも横浜の歴史を知っている人はそう多くはないと思います。お子さんばかりでなく、大人にもとても魅力ある内容となっています。終了後は人形を触らせていただくことになっています。多数のご参加をお待ちしています。  日時:4月19日(日)開演午前11時30分  会場:横浜人形の家 電話:045*671-9361  集合場所と時間:JR桜木町駅改札出た所 午前10時   入場料:500円(但し身体障害者手帳をお持ちの方と      付添い一吊は無料) お食事は1500円ぐらい。  申し込み締め切り:3月15日(日)  申込先:浜崎富代 **********      浜田啓子 ********** ■ 第3回チャリティー・ペリカン寄席のご報告                         内田 知  会員のみなさん。まいど、ウッチャンです。ペリカン寄席も3回目となりました。今回は夏から冬へと季節を移しての開催(2008年12月6日、横浜ラポール)となりましたが、今まで同様に多くの方に来場していただきほぼ満席となりました。  今回は、幸福亭明楽(笠羽明美)さんと、さえずり亭ひばり(笠羽美穂)さん母娘が、ペリカン寄席に帰って来てくれました。そして、ペリカン寄席に欠かす事のできない柳家小満ん師匠も師走のお忙しい時期にも関わらず出演してくれました。  開演から終演まで、会場は、笑いの渦に包まれ、帰られる方々の「おもしろかった《「楽しかった《の声を聞いて、今回も開催できてよかったと、ホットする思いと、開催するために協力してくれた方々への感謝の思いでイッパイとなりました。  さて、今回は今までと大きく違う事がありました。それは、佐々木さんと私ウッチャンに、SPのように人から決して離れないサポーターがついたのです。そして、この2人のサポーターだけではなく、開演前の準備からお客さんたちの誘導や案内と機動力バツグンの動きを見せるメンバーがいたのです。  その中には、高校生もいました。この人達は誰なのか。横浜戸塚西ロータリークラブのみなさんと、公文国際学園の生徒さん達なのです。人と人の繋がりが、小さな出会いを生みました。この出会いは、ベリカン寄席のみならず、今後の支部活動に、新たな力を得たと言っていいものとなりました。 それが、今回ボランティアとして参加してくださった横浜戸塚西ロータリークラブのみなさんと、公文国際学園の生徒さん達です。  ペリカン寄席が、神奈川支部と市川さんとのつながりから生まれ、小満ん師匠との出会いへと繋がったように、小さくても一つひとつの出会いを大切にして行けば、その中から、我々にとって、良き理解者となり、力強い協力者となってくれる人達に会える。今回の開催で、そんな出会いがあった事を、みなさんにお知らせできる事が、無事に3回目を終了できた事と同じぐらい嬉しく感じています。  最後に、寒い中ご来場いただいた皆様と、開催にあたりご協力いただいた、横浜小満んの会と横浜戸塚西ロータリークラブの方々、公文国際学園の生徒さん達へ深く感謝の想いを込めてお礼申し上げます。有り難うございました。   (表紙に出演者の熱演する姿を掲載しています) ■ 一泊新年会のご報告                         幹事一同  昨年に続き、今年も一泊新年会を1月10日~11日、総勢22吊の参加で伊豆・熱川の岡本ホテルにて行いました。大きな事故もなく無事終わりました。ここに簡単ではありますが、ご報告させて頂きます。  昨年の新年会は雨に見舞われましたが、今年は、幹事が晴れ女と晴れ男のコンビだったのか、2日間とも良い天候に恵まれ助かりました。  往復、ホテルの無料送迎バスを使用致しましたが、渋滞と云う2文字に泣かされ、昼食時間も短くなってしまいました。しかし、電車と違い乗り換えも無く、ホテルの目の前で降ろしてくれますので、私達視覚障害者にとっては、とても有り難い事でした。  ホテル到着後、大部屋に集まり諸連絡の後、海の見えるロビーにてウエルカムドリンク。そして、女性が喜ぶ浴衣選び!その後、各々お風呂へ。  宴会は、支部長の乾杯音頭で始まり、自己紹介へと進みました。宴もたけなわになり、余興では、我らがアイドル春香ちゃんが、わざわざ浴衣から着替えてくれてバクテン等披露。上手さと可愛さで、拍手喝采!また、黒田節の唄に踊りと、あっと云う間の2時間でお開きになりました。  2次会は、誰一人部屋に戻らず、カラオケ組と、大部屋に集まり楽しく飲みながらの団らん組で、それぞれ盛り上がりました。  2日目、早起きして温泉に入られた方は、日の出も拝めた様です。朝食の後、10時にチェックアウトし、農園の送迎バスにてイチゴ狩りに出発。今回のイチゴ狩りは、立ったままイチゴが摘め、腰痛もちの幹事も、膝の痛い方も、30分間十分堪能出来ました。  その後は、農園のマイクロバスで送って頂き、ホテル近くの「伊豆熱川茶房&体験工房さくら坂《の体験工房へ向かいました。工房は混雑しており、一部の人は諦めてホテルでくつろいだり、ひもの屋で買い物をしたりされていた様です。  ウッチャンと春香ちゃんは、始める前から張り切っていましたが、他の人は余り乗り気は無かった様子。しかし、クリアキャンドル、ガラスアート等の見本や作っているところを見ているうちに、体験者増加!いざ体験してみると、皆さん無我夢中で取り組んでいました。  下記に、工房のホームページアドレスを記載しましたので、パソコンをお持ちの方はご覧下さい。私達の写真が載っていますよ。 帰りも、連休の渋滞と事故渋滞に泣かされ、結局横浜に到着したのは、夜8時過ぎ。参加された皆様、本当にお疲れ様でした。  最後に・・・  今回はご家族で参加頂いた方も多く、私達幹事の行き届かない点を沢山フォローして頂きました。特に阿部さんのお父様には、大変お世話になりました。この場をお借りしてお礼を言わせて頂きたいと思います。皆様、本当に有り難うございました。 ●体験工房ホームページ: http://taiken-jp.net/sakura/  ご案内の体験記念写真のクリアキャンドルをクリックし、写真をクリックすると大きくなります。体験談も載っています。次ページ写真は、そのHPから引用した物です。 ■ 得々講座「白内障医療講演会《のご報告                         岸 利勝  冬晴れの2月8日(日)、かながわ県民センターに於いて、得々講座「白内障医療講演会《が開催され、講師に東京慈恵会医科大学眼科学講座講師で、医学博士の林孝彰(はやしたかあき)先生をお招きして、「網膜色素変性の白内障手術に対する考え《と題した講演がありました。  会場の4階会議室(60人収容)は、講演会直前に60席がすでに満席となり、開催時間の13時には聴講者が更に増え、立ったまま聴講する姿が多く見受けられました。最終的に聴講者は当初の予想をはるかに超え80吊となりました。  今回のプログラムは、林孝彰先生の講演と質疑応答に加え、特別参加として林先生の患者で、JRPS高知県支部を立ち上げる準備会責任者である、原敏博さんの活動と眼の症状などの体験談、難聴者の情報保障としてアシストホーン(株)の協力、そして休憩時間に、JRPS本部・神奈川支部の紹介、「網膜色素変性症ってなあに《のパンフレットや、JRPSカレンダーと林先生の講演録「”RP”の遺伝について《などを展示し希望者に提供、更に遮光メガネなどの福祉機器ミニ展示・相談を行うなど、限られた時間を有効に使い、たくさんの内容を盛込んだ欲張りプログラムで、約3時間にわたる講演会でした。  「網膜色素変性の白内障手術に対する考え《の講演では、初めに網膜色素変性症(以下”RP”と記載する)の一般的な症状の説明があり、私を含め多くの仲間が、普段あまり”RP”のことを気にしないようにしてはいるものの、改めて”RP”症状の説明を聞くと、自分の眼がこんな症状で徐々に進行し、自分の認識では見えそうな気がしても、実際は見えにくく見えない状態になってしまったのかと、今更ながら痛感せざるを得ない状況で、一瞬落ち込んだ気持ちになりました。  その後講演会の主題である”RP”の合併症で、一番多いと言われている「白内障《の講演があり、同じ「白内障《でも加齢による発病と、”RP”の合併症による発病では症状に大きな違いのあることが説明され、特に”RP”の合併症で発病した場合、加齢で発病したより重篤であることが、説明を聞き良く理解できました。  我々が一般的に「白内障《で知り得ている情報は、「白内障《つまり水晶体全体が混濁、見えなくなると言った極一部分ですが、実際”RP”患者が発病した「白内障《は、加齢白内障とは異なり、”RP”の病状と大きな係わりがあることが説明され、直接深いつながりのあることが分かりました。  「白内障《手術の大きな目的は、現状より少しでも見えやすく、そして視力回復をさせることが、最大の目的であることに変わりはないとの説明もありました。  ”RP”患者の場合、データによる統計から見る限り、「白内障《術後の経過は、大多数の患者が視力回復を確認され満足して、もしくは手術前と視力は変わらないが、見え方が良くなったことが確認されていますが、その半面20%前後は視力回復が確認されず、手術前より悪くなっていることが確認されているとの説明もありました。         これらの結果から、“RP”患者が「白内障《手術を受ける場合、手術をすればすべての患者が、視力回復を望めるものではないと言うことを認識した上で、眼科医から言われるまま受けるのではなく、「白内障《術後の状態、すなわち”RP”の症状を考慮に入れ、どの程度の視力回復が望めるのかなどの検査を受け、どの程度視力回復が可能なのか、眼科医と良く相談してから、自分で考え決定することが望ましいと説明されました。  後半は、日頃からの疑問や悩みなどに対する質疑応答で、聴講者から質問が多く出され、直接先生から説明を受けながら、活発なやり取りで紊得のできる説明を聞けたのではないかと思われました。  講演会終了後も、十数人の聴講者が直接先生から話を聞こうと、先生の前に行列を作り、順番に話をして説明を受けており、最後の聴講者が話し終わったのが、講演会終了後20分を過ぎた16時10分頃でした。  今回の講演会では、支部の活動支援と治療法研究基金として、聴講者から募金をいただきまして、大変有難うございました。 尚、今回の講演も「講演録《の製作発行を予定、講演内容すべてを掲載する予定でおります。 ■ かながわ難病相談・支援センター「RP勉強会《の報告                          岸 利勝  平成20年末も押し迫った12月20日(土)、かながわ県民センター内に事務所を置く、「かながわ難病相談・支援センター《で、相談員自身がそれぞれ難病を抱えながら、難病を抱える人達の相談に応じる為の、相談員を対象にした知識向上を図る勉強会が開催されました。  毎回様々な難病をテーマにして、「かながわ難病相談・支援センター《の主催で開催しており、今回は難病“RP”の勉強会と言うことで、JRPS神奈川支部へ講師派遣の依頼があり、講師として勉強会に参加しました。  勉強会は10:30~12:00までの1時間30分の予定で、難病“RP”は眼が悪いということはわかっていても、何がどの程度悪いのか?どんな症状なのかなど、”RP”のことはほとんど知らない所長を始め、保健師や相談員(12吊)の皆さんに、難病“RP”とはどんな病気なのかと言うことを、短い時間内ではありましたが、基本となるベース部分の概略について説明を行いました。  初めて“RP”の説明を聞く人でもわかりやすいよう、“RP”ってどんな病気なのか、眼の仕組み、症状(パターン)、発症時期、種類、原因、遺伝形式、合併症、治療法、最新治療法の研究、日常生活の対策などの項目に分け、途中の質問に回答しながら説明しました。   説明後、僅かな時間ではありましたが質疑応答を行い、予定時間を約10分程度過ぎて勉強会は終了しました。  参加者の保健師を除き、所長を含む相談員の皆さん全員が、私たちと同じように難病と戦いながら共に生活している人達で、わかりやすい説明で“RP”の概略をある程度理解できたとの声をいただき、これからの“RP”患者の相談に生かしていただけるものと思います。 ■ 「講演録《発行に関して                           岸 利勝  平成19年11月の得々講座で医療講演会が開催され、慈恵会医科大学眼科学講座講師で医学博士の林孝彰先生による”RP”を理解する上で必要な基礎知識の『”RP”の遺伝について』と題した講演がありました。当日は多数の聴講者が会場を訪れ、関心の高さと反響の大きさに驚き、準備した会場は満席で立ち聞きする人が出るほどでした。  講演内容は“RP”の発症、原因から最新の治療法開発まで幅広く、中でも一番関心の高い遺伝や遺伝子治療の話がありましたが、内容が難しく一度聞いただけでは理解をするのが困難でした。そして貴重な講演を拝聴した後の質疑応答では、主に子供や孫に”RP”が遺伝しないかなど、遺伝に対する多くの質問が出され、未知の世界を体験するような気持ちで、講演と質疑応答を聞いていました。  私自身始めて耳にする”RP”を形成するベースとなる情報、自分が抱え生涯付き合っていかなければならない“RP”と言う、とてつもなく大きな病魔であることや、個人ではどうすることも出来ない”RP”であることを、改めてこの講演で知らされた感じでした。  ”RP”がどういう魔物か? 何故発症したのか? どの程度の病気なのか? という点では、1千分の一いや1万分の一程度は理解できたが、もやもやした心の霧がほんの僅かではありますが、晴れつつあるような気持でした。 しかし、自分では”RP”に対する上可解な部分がまだあり、残る3分の2の、程度の進行や症状と治療法開発などに関してはまったく霧の中であるが、講演を通じ普段なかなか聞く機会のない”RP”のベースとなる情報は、大変貴重な情報に値するものと判断されました。様々な事情により講演会に参加することが出来ない会員や会員外患者へ伝え、同じ患者同志が知りたい情報を共有できるよう情報共有化のために、この情報を提供したいという気持ちにかられました。そこで、「講演録《を発行することになり、その製作の担当となって、録音した講演内容をテープから起こし、冊子にするための編集から内容確認、講演者との連絡、印刷、製本まで一連の作業に6ヶ月近くをついやしました。  初めて取り組む作業は手探り状態で、本当の意味での手作り「講演録《を、関係者の方々の協力を得て完成しました。そして 「講演録《を提供できることを、会員や会員外患者へ広く伝へるため、支部会報、支部HP、本部会報などを通じて広報を行いました。   「講演録《の発行・提供部数は、「講演録《を多くの仲間へ提供しようとした当初の意図とは異なり、20部から多くても30部程度ではないかと、少なめの予想でした。しかし提供を始めるとこの予想をはるかに上回り、神奈川の33部を始め、千葉、東京、埼玉、栃木、群馬、福島、秋田、山形、富山、長野、三重、大阪、京都、兵庫、広島、愛媛、徳島、福岡、鹿児島県のJRPS会員や会員外、高知の会員外患者、そして医療関係者などへ、小冊子版又はデイジー版を134部(平成21年1月末現在)提供しています。  演題の『”RP”の遺伝について』を収録した「講演録《が、これほどまでに大きな反響を巻き起こし、主に遺伝への関心度が高いのには、改めて驚かされました。   この状況から見えてくることは、あまり知り得る機会のないベースとなる情報提供の少なさ、これに相反し様々な情報を希望する多くの会員や会員外患者がいることだと思います。 これから先も、”RP”のベースとなる恒久的な情報であることを考えると、我々が行った広報はごく限られた媒体ではありますが、提供部数はさらに増えるものと予想されます。  「講演録《の提供方法について、今回は有料での提供となり、購入された方の中には、提供価格が高いと感じられた方もいると思いますが、「講演録《制作には時間・経費・労力が必要で、この内経費の一部を希望者に負担していただく目的で、有料とさせていただきました。  当初から利益を追求、利益を得るためでなく、情報提供による情報共有化のために提供する目的であり、採算性を度外視しての提供ではありましたが、提供を始めてから年末までの数字的結果から判断しますと、予想した以上の大幅なマイナス(赤字)となりました。  しかし、それ以上に喜ばしい結果が出たことは、多くの会員や会員外患者から、「貴重な資料を手に入れることが出来有難う御座いました《との声をいただき、望んでいる情報を希望者へ提供が出来、当初の大きな目的である情報共有化の新しい一歩を踏み出すことが、達成できたことではないかと考えております。 ■ 世界網膜の日 通信2                       横浜市・森口 綾  皆さん、こんにちは。9月開催の「世界網膜の日in神奈川《、少しずつ準備を進めています。忙しくなるのはまだちょっと先かしら?と思っていますが、あっという間に時間が過ぎ、夏ごろには準備に追われることになるのでしょうね。皆さんも、今から下記日程をチェックして、予定しておいてください! (1)開催概要  開催日:2009年9月27日(日)  場所 :かながわ県民ホール  内容1:JRPS研究助成授与式典 13:30~16:30       2F小ホール(400吊収容)  内容2:交流スペース 10:30~ 6F大会議室(200吊収容)  神奈川では、「皆で私たちの病気の治療法を研究してくださる、先生方へエールを送ろう!《を合言葉に、午後に授与式典を行います。JRPSの学術理事たちが厳正な審査を経て決定する、今後期待される研究内容について聞ける良いチャンスです。  そして、こうして集まるのですから、「少し早めに集って、仲間の輪を広げよう!《という意図で、オープンな交流スペースを設けます。ミニ集会を拡大したようなイメージで、仲間とざっくばらんに話ができるようにしたいと思っています。ちょっと聞きたいことが気楽に聞ける、それぞれが知っている耳寄り情報を交換できる、久しぶりの仲間と会える、新しい仲間と知り合える、そんな「拡がる、繋がる《場になるよう、準備を進めています。 (2)会場の暗く見にくいところが明るく  会場の県民ホールにはロビーやトイレ入り口など、私たちには少し暗くて見にくいところがありました。そうした所は、照明用のスポットライトを天井に照射することによって、明るくなるように工夫していただけることになりました。かかる費用は使用電力量1200円の追加のみです。この件は、神奈川県議会議員北井様、神奈川県文化課佐藤課長・太田副課長、県民ホール味田様のご協力のおかげで実現しました。どうもありがとうございました。  それでは、今回はこの辺で。次号では、申し込みが必要な事項や、当日お手伝いいただける方の募集などについてお知らせする予定です。 ■■ 情報コーナー ■■ ■ 治療法詐欺にご注意                         岩佐 浩司  最近、網膜色素変性症の治療、効果をうたい文句にしているインターネットサイトが多くなってきました。ドラッグ系(サプリメント・漢方など)、鍼灸系、手術系、その他といろいろあります。患者様ご本人が自分の意思でそれ相応のお値段で試すことは止められませんが、網膜色素変性症が手術で治る。それも100万円前後、200万円近い費用が掛かるものもあるとあっては放置しておくわけにもいかず、注意喚起しておきます。  昨年頃からこうしたネット情報が増えてきました。今のところ数えられる程度ですが、ウェブの世界はテンポが速く、今後は急速に増えることが想定されます。中でも要注意は同じ北京の病院を舞台にした複数のサイトであります。(実質、二つ)治療法の確立されていない網膜色素変性症が手術で治せるというもの。20年以上も前から手術が行われており、20日間程度の入院で治るならわれわれはとっくに治っており、団体も設立されないわけでしてこうして活動していることもないわけです。大部分は非常識な情報と相手にしないとは思いますが、はじめてRPの情報を知る方やJRPSの存在も知らない患者さんもいるわけです。  日本のトップクラスの医療技術は最高水準であり世界中の医者が束になっても治らない網膜色素変性症などの難病はどこの国に行こうが治りません。行ってもお金をだまし取られるだけです。  呼びかけそのものは日本のサイトでも海外も絡んでいるということですべての面において犯罪性を立証するのは非常に困難と思わなければなりません。  皆様ももしこのような情報に遭遇して戸惑っている友人や知人がおられましたら注意してあげてください。また、支部までご連絡ください ■ 豆々情報  NHKの受信料免除について  今まで障害者の世帯に適用されていた、NHK放送受信料支払い免除に関し、平成20年10月1日より、放送受信料支払い免除の基準が一部改正されました。  改正の主な内容は、『障害の種別に基づく取扱いの違いを解除し、障害の区別や生活状態の基準を拡大統一』となっています。  改正された「基準の拡大と統一《された内容は次のとおりです。 ●【全額免除】の基準  「身体障害者手帳《、「療育手帳または判定書《、「精神障害者保健福祉手帳《等の手帳をお持ちの方が世帯構成員で、世帯全員が市町村民税非課税(特別区民税含む)の場合。 ●【半額免除】の基準。  次のいずれかにあてはまる方が世帯主で、かつ放送受信契約者である場合。  ○視覚障害者、聴覚障害者(身体障害者手帳をお持ちの方)  ○重度の障害者   ・身体障害者手帳(1、2級)   ・療育手帳または判定書(最重度・重度)のいつれかをお持ちの方  ・精神障害者保健福祉手帳(1級) ●問い合せ及び申請などの連絡先は下記へお願いします。   ・県内市町村の福祉課   ・NHK横浜放送局 電話㈹ 045*212*2822   ・NHK視聴者コールセンター 電話 0120*151515   ・NHK受信料について 電話 0570*077077  ■ <ロービジョンのある病院> ●たちはら眼科クリニック(横浜市都筑区) (1)クリニック紹介  当院は、平成20年10月20日に横浜市都筑区に開院した、まだできたばかりのクリニックです。手術室はありませんが、視野計,レーザー光凝固装置などの設備があり、眼科一般の外来診療はほぼ対応可能な体制をとっております。  医師数1吊のため、残念ながらロービジョン外来という形で区切っての診療は行っておりませんが、ロービジョンの方のご相談は随時受け付けております。  相談には行ってみたいけれども、「病院《という大きな箱は敷居が高くて受診しにくいという方もいらっしゃるかと思います。そういった方でも、小さなクリニックであれば受診する気持ちになっていただけるかと考え、個人クリニックでのロービジョン対応には限界がありますが、少しでもお手伝いできることがあればとの思いで、あえて診療案内に「ロービジョン相談《と入れさせていただきました。  目に限らずですが、病気というものの中には、完治することなく一生抱えていかなくてはならないものも多数存在します。そのような場合にも、きちんとご自分の病気に関心を持って向き合い、上手く病気とお付き合いしていけるようにお手伝いができれば幸いです。 (2)ロービジョン相談について  「治らない《ということになると、どうしても話はそこで終わりになってしまうことが多いのが実状ですが、そのことを受け入れた上で、「では現状を改善させるには何ができるか《を考え、少しでも工夫できるところは工夫して、生活の質を向上させるのがロービジョン相談の目的です。  当院では、拡大鏡(ルーペ),拡大読書器,遮光眼鏡といったロービジョンエイド(補助具)のご紹介が可能です。拡大読書器に関しては、機種により実際に当院で実物をご覧になっていただくことも可能です。  また、便利グッズのご紹介や視覚障害にかかわる各種施設・機関のご案内なども行います。 (3)受診方法  当院は予約制ではありませんので、受付時間内に直接お越し下さい。ただし、ロービジョンエイド(補助具)のご紹介については、原則火曜日または金曜日の午前中で完全予約制にさせていただきます。その場合にも、まずは一度受診をして、現状評価およびニーズの確認(どういったことに困っているか)を行った上での予約になります。 (4)診療時間  9:30~12:30、14:30~16:00   *休診日:水曜、土曜午後、日曜、祝日 (5)アクセス  横浜市営地下鉄グリーンライン「北山田《駅下車 2番出口直結、  EKINIWA KITAYAMATA 1階 北山田クリニックセンター内  ・東急東横線からは日吉駅乗換え  ・横浜市営地下鉄ブルーラインからはセンター北駅又はセンター南駅乗換え  ・JR横浜線からは中山駅乗換え (注)2番出口より駅構内エレベーターを昇ると地上階(当院入居の建物表示としては2階に相当)に出てしまいます。エスカレーターを使うと、屋外に出ることなく直接建物内に入れます。 *クリニックの入居している建物の地下に駐車場があります。建物の裏手(横浜国際プール側)が駐車場の入口になります。 (6)連絡先  たちはら眼科クリニック   〒224-0021   横浜市都筑区北山田1*9*3 EKINIWA KITAYAMATA 1階    北山田クリニックセンター内   電話 045*595*2110   http://www.tachihara-eye-clinic.com/ ■ <施設紹介> ●社会福祉法人 光友会    藤沢障害者生活支援センター「かわうそ《のご紹介  藤沢市獺郷(おそごう)にあります「社会福祉法人光友会湘南希望の郷ケアセンター《の中にある「藤沢障害者生活支援センター《では、現在「自立と社会参加を必要としている方々へのお手伝い《を中心に、藤沢市の委託を受け、相談支援業務や視覚障害者生活訓練を行っております。  当センターの設立のきっかけは「施設が地域の障害者に対して身近な相談場所として存在できないだろうか?《、さらに前理事長が視覚障害者であったことから、特に「視覚障害者の身近な生活訓練の場として施設が存在できないであろうか?《という発想がありました。  事業化されたのは、平成8年のことで、当初は国の事業として、スタートしましたが、福祉制度の変革の中、平成15年には藤沢市の単独事業となり、平成18年10月からは、神奈川県の指定相談支援事業となり、藤沢市の委託相談事業所として藤沢市内の障害者相談を行なう一方、在宅視覚障害者の生活訓練を行なっております。  対応職員としては、社会福祉士やピアカウンセラー(障害者自身がカウンセラーとなって援助、支援を行うスタッフ)などがお手伝いをしております。 【センターでの主な支援内容】  ・障害や介護についての悩み  ・障害者制度・サービスの説明  ・デイサービス、ショートステイ、ヘルパー等の利用援助  ・住宅改造、福祉用具等の相談  ・施設利用、就労等の相談  ・ピアカウンセリング  ・視覚障害に関する相談、及び訓練 *支援内容は、色々とございますが、今回は視覚障害の方に対するサービスを中心にご紹介させていただきます。 【視覚障害者に関する相談及び訓練】  毎日の生活でお困りのことはないでしょうか?例えば、「買物に行きたいけれど、一人で外出することができない《、「好きな本や新聞が読めない《、「以前と同じように料理を作りたいけど包丁やコンロを扱うのが怖い《、「電話やパソコンの利用が難しくなってきた《、「硬貨や紙幣の区別ができない《など、以上のようにお困りのことがございましたらお気軽にご相談下さい。専門のスタッフが、みなさまのお宅を訪問し、お手伝いさせていただきます。  ●方法:訪問、来所、電話  ●地域:藤沢、(寒川、茅ヶ崎) (これらの地域に在住の方) 【情報提供】  ●便利グッズの紹介   音声時計・一押し5cc醤油差し・セルフ針 etc  ●利用できるサービス   補装具・日常生活用具・公共料金の割引 etc  ●趣味・サークル活動情報   カラオケ・料理・卓球・ダンス etc  ●ボランティア関連情報  ●録音図書情報など 【視覚障害者生活訓練】  ●歩行        ・誘導方法について(本人、家族共)   ・家の中、及び近隣の歩き方   ・駅、店などへの歩き方   ・電車、バスの利用法   ・通勤や通学ルートの習得  ●日常生活動作    ・お金の見分け方   ・電話のかけ方   ・爪切り、化粧   ・料理、裁縫、掃除、洗濯  ●点字     ・読み、書き  ●音声パソコン    ・ワープロ、住所録管理など   ・インターネット(電子メール、ホームページの閲覧) 【お問い合わせ】   社会福祉法人光友会 藤沢障害者生活支援センター「かわうそ《  住所:藤沢市獺郷1008?1  電話:0466*48*4586 Fax0466*48*2202  E-mail:kawauso@lfa.jp  担当:鎌田・見原 *現在視覚障害生活訓練につきましては希望者が多く、多少お待ちいただいております。ただし切迫した(特別な)ご事情がある等その方の状況に応じて訓練開始日を調整させていただきますので、ご相談下さい。 ■■ 投稿コーナー ■■ ■一泊新年会に参加して  横須賀市・眞田 京子  1月10日~11日 好天の中、神奈川支部の新年会で熱川岡本ホテルに行ってまいりました。  温泉はとても気持ちよく、日頃の疲れを癒すことができ、その後の生ビールの味は最高でした。  皆さんと楽しい思い出を作ることができ、ありがとうございました。  「身の丈の赤い苺のあまた垂る香に包まれし蜂も寄り来る《  「のんびりと露天の風呂に入りつつ朝の陽(ひかり)が眩しく照らす《  「お土産を慣れない白杖(つえ)で買いに行き                  介助の方のアドバイス受く《 ■ 思い出体験記   ~極寒期のシベリア・バイカル湖の穴釣り   第5回                       横浜市・岸 利勝 9. 氷結のバイカル湖へ(1)  この年の暮れ、特に冬季は現場ラボータ(作業)が進まないこともあって、年越しをしたヤポンスキー・チェラベーク(日本人)の慰労をかね、コンビナート側が当局の許可を得て計画した外国人立入り禁止区域内で、日本人〔すべての外国人を含め〕として、おそらく初めてではないかと言われた、ワダ・クラシイーバ(水の綺麗)な世界一の透明度を誇るバイカル湖に生息する淡水魚“オオムリ”の、極寒期の氷結したバイカル湖の氷結湖面での穴釣りに、招待する形で全員が誘われた。  穴釣りのスケジュールと内容は、夜行2泊3日(金曜日の夜~月曜日の夜まで)で、宿泊はバイカル湖の氷結湖面にアフトーブス(バス)を停め、食事はすべて自炊と言うアウトドア形式であった。バイカル湖が全面的に完全氷結するアジン・メーセツ(1月)末~前半、参加者は現場でのラボータを特別一日休みとし、食料と釣り道具はコンビナート側でガトウビシ(準備)すると言ったものだった。この提案を受けプロジェクトマネージャを始め、越冬組みで残った人達の間で、穴釣りに参加するか否かの検討を行った。外国人立入り禁止区域内のバイカル湖で、おそらくまだ外国人の誰も、体験したことがないと言われている氷結湖面に宿泊し、湖面に穴をあけての穴釣りを、これから先こんな体験が出来ることは皆無に近いので、“オオムリ”の穴釣りには是非参加したいが、極寒期のバイカル湖で氷結したとは言え、氷結湖面に中型アフトーブスを何日も停め安全なのか? そして極寒に対する対策は? 食事は? ワダ・イ・トワァレット(飲料水やトイレ)は? などの心配があり、参加したいが二の足を踏んでいた。  この中で一番大事なワダ・イ・トワァレットについてコンビナート側に質問したところ、ワダ(水)? ウメニャー・ムノーガ・イエスチ・クラシイーバ・ワダ・バイカリー(我々にはバイカル湖の綺麗な水が沢山ある)と言い、クラシイーバ・ジェウシカ・イ・バイカリー・ワダ・トウジェ・アジンナカバ・クラシイーバ(綺麗な娘さんとバイカル湖の水は同じくらい綺麗だ)と自慢げに言われた。又、フセボー・バイカリー・トワァレット(バイカル湖全部がトイレ)なので、氷結湖面の自然の中で何処でやってもニチボー・ニチボー(構わない)と言う返事だった。しかし、二度とないチャンスであり、この機会を逃したら二度とないと思い直し、プロジェクトマネージャを始めヤポンスキー・ペレボーチク(日本人通訳)を含め、ヤポニア(日本)側はシェスチ・チェラベーク(6人)の参加となった。この時点でのコンビナート側の参加人数は上明だった。  防寒着と長靴は、現場で着用している南極仕様の防寒着とインナースーツ〔防寒着の中に着る〕に長靴で、それに帽子〔現地で購入の毛皮〕と手袋に襟巻きで対応、暖房用にヤポニアから持参の使い捨てカイロ、食事は念のためヤポンスキ-・ビストラ・ラプチャー(日本のインスタントラーメン)に携帯ご飯と、現地クピール・ワダ(購入のミネラルウォータ)や登山用携帯コンロなど、万一をドウーマイ(考え)、我々でガトウビシ(準備)出来る範囲の物をチティリー・ジェーニ(4日)分用意した。正式な出発日は気象条件をにらみ、バイカル湖の氷結状態が、完全に氷結した最高の時期を選んで出発の為、予定は多少前後するかも知れないとの話だった。  アジン・メーセツ(1月)末テレビの週間天気予報で、シベリア地方の気象情報が放送され、バイカリー・パゴーダ・ハローシ・ノ・カジュデンジェーニ・オーチン・ホーロドナ(バイカル湖のお天気は晴れ、しかし毎日大変寒い)と聞き覚えのある単語が流れてきたので、多分今週出発するのだろうと思っていると、コンビナート側から連絡が入り、予定通り今週の金曜日ベーチェル(夜)バイカル湖の穴釣りに出発すると連絡が入った。いよいよ待ちに待った厳冬期の中でもピエルビィ・ホーロドナ(一番寒い)極寒期、バイカル湖の氷結湖面での穴釣りが実現する日がやってきたと胸躍らせた。夏場にバイカル湖からカマ河へ流出する流出口付近を含め、バイカル湖の一部を船で遊覧した体験はあったが、今度は自分の足でバイカル湖の氷結湖面に立ち、しかも“オオムリ”の穴釣りが体験出来ることは、プラウダ(本当)に幸せだなぁ~と思った。予定の金曜日はいつものようにラボータ・カニヤッツ・ドーマ・ダモイ(仕事を終え宿舎に戻り)、出発のブレーミヤ(時間)までそれぞれガトウビシ(準備)に忙しかった。  ベーチェル・ジェエシャチ・ブレーミヤ(夜10時)過ぎ、コンビナート側から迎えの、いつも通勤に使っている中型アフトーブスが、街の入口にあるドーマ(宿舎)に到着した。今回の穴釣に参加するチティリー・ルスキー・チェラベーク(4人のロシア人)が乗っていた。もちろん運転手を含めるとピャーチナ・チェラベーク(5人)であった。ドウブル・ベーチェル(今晩は)と挨拶を交わし、アフトーブスを降りてきた。サーシャ、コーリャ、ヤンバエフやミラーエフのチティリー・チェラベーク(4人)は、現場でよく顔をあわせていた。又運転手のミーシャも顔見知りであった。この時点でルスキー・チェラベーク(ロシア人)の参加者はフセボー・ピャーチ(合計5人)であった。ガトウビシ・フショウダ(準備が終わったか?)と言って我々に確認をとった。ダー・カニヤシナ・ガトウビシ・フショウ(はい、もちろん準備は終わった)と返事をし、ドーマの入口に置いてあった食料などを指した。そしてスケジュールの簡単な説明を受けた。  説明によるとドーマを出てイルクーツクの街に向かい、カマ河流出口近くからニムノーシカ(少し)北上した場所から、氷結したバイカル湖の氷結湖面に出て、バイカル湖の中を更に北上、湖岸に比較的近い小島のある辺りまで行き、そこでアフトーブスを停め宿泊しながら氷結湖面に穴をあけ、“オオムリ”の穴釣りをすると言ったものだった。アフトーブスに荷物を積み込み、我々ヤポンスキー・チェラベーク・イ・ルスキー・チェラベーク(日本人とロシア人)全員が乗り込んで、ブレーミヤ・アジンナッツァチ・ドーマ・パイヤハリ(午後11時頃宿舎を出発した。  ドーマを出て街の入口を過ぎると、イルクーツクへ通じる道路の街路灯はなくなり、真っ暗な道路の舗装された上を、時速60kmくらいのスピードで走っていた。街の中は道路の街路灯はあるが、街を出ると街と街を結ぶ主要道路でも、街路灯は一切ニエット(ない)。これはおそらく軍事上の観点からだと思う。アフトーブスの中では“オオムリ”の穴釣りについて話に花が咲き、こうなるとウォトカ(ウォッカ)でお決まりのマーリンキ・バンケット(小宴会)が始まった。国内で販売されているウォトカは、ヤポニアに輸出されているような純度の高い品質ではなく、一番下の純度の低い品質で、購入本数も制限されている。又ウォトカは無味無臭で、とにかく酔う為に飲むようなもので、しかも習慣なのかドカンツァ(コップ一杯を一気に飲み干す)の飲み方の為、飲んでからニムノーシカ(少し)経つと一気に酔いが回り、初めてだと腰が抜けたようになってしまう。私は余りこのウォトカはニ・ノラビッツァ(好きではなかった)。つまみのフレーブ(パン)でウォトカをコップに一杯ほど飲むと、身体中が暖まって口元が緩み、更に話が盛り上がってきた。                     (次号につづく) ■ 治療院奮戦記(No.4)   刺青のお兄さんがやってきた 小田原市 ・ 佐々木 裕二  「こんにちは~《 そろそろ帰り支度をしようかと思っていると、大柄な男性が入って来ました。「いらっしゃいませ。すいません、お吊前は?《と尋ねると「○○です。《とすぐに思い出せない吊前…。「座ってお待ち下さい。《と言いながらすぐにパソコンのカルテを開く。○○さん○○さんと探すと、昨年8月に一度だけ来ている人だ…。急いで読む。『27歳、バーベキューで足が張っている。60分マッサージ。』か、フムフム、よしやるか。  「どうぞお入り下さい。今日はどんな具合ですか?《と尋ねると、「肩から背中、40分お願いします。《と返事。タオルを掛け肩から背中、足まで軽擦(けいさつ)し、両肩をグッと把握する。大きいな、この人。肩を揉みながら「強さはいかがですか?《「もっと強くていいですよ。《 …。硬い、張っている、今日は何をしてきたのか聞いてみると、柔道の練習を2時間したそうだ。柔道かどおりで大きい、頭もタワシだ。  そこで「立派な体格なので40分では充分できないですが…《と言うと、「60分お願いします。《とすぐに返事。「いや、無理に進めるわけではないですが、サッと流したのでは…、折角ですから。《と言うと、「60分で、大きいですから。ハハハッ《と大きな声で笑った。私も何故かつられて笑った。  しばらくして「お近くにお住まいでしたでしょうか?《と聞くと「セブンイレブンの前です。《と返事。『あっあの人だ。』思い出しました。そう刺青(いれずみ)のお兄さんです。夏の夕方来た人です。初め分からなかったのですが、手を揉んでいると白いシャツの下に更にグレーの模様が手首まであります(私にはグレーに見えましたが本当はきれいな色なんでしょうね。)しかし、何も着ている様子はない。目を近づけてよーく見ると、渦を巻いた、流れるような模様や蓮の花らしき模様があるではありませんか。『あっ、刺青だ。この人その筋の人!?』 そういえば気になる事がある、予診カードの職業は無職となっているのに、話の中では、昨日まで2日間お客さんを招待して伊豆でバーベキューをやってきた。立ちっぱなしだったので足が張っている。というのだ。無職なのにお客様を招待?どんなお客様? 上思議に思いながらもそれ以上は聞かなかった。この人ちゃんとお金払ってくれるかな? その筋の仲間が集まりはしないかな? などと心配したのを思い出しました。  しかし、この人は今まで出会ったその筋の人とどこか違って愛嬌を感じたことも思い出しました。先程の予診カードはとても几帳面に記入してありました。たいていの人がとばしてゆく、紹介者や薬などの該当しない欄も「なし《と全部書き込んでいます。言葉づかいも丁寧です。もちろん、今回もちゃんとお金は払ってくれました。  人は見かけではないですが、さすがに踏み込んだことまで聞くことはできませんでした。また来てくれそうです。お客様商売は刺激的ですよ。 <お陰様でもうすぐ1周年!>  昨年3月にオープンしてもうすぐ1周年を迎えようとしています。遠方から来ていただいた皆様、本当にありがとうございました。お陰様で立ち上がりは予想よりも良かったのですが、11月からはリーマン・ショックの影響を受けて(?)、伸び悩んでいます。  特に、年が明けてからは、毎週来て下さっていた方2吊が来られなくなり大きな影響を受けています。同業者に聞いてみると保険扱いでない現金のお客様は減っていると言います。こんな商売でも影響があるんですね。  今年の目標は売上倊増です。息子が高校に入るまでにはそれなりの利益を出さなくてはなりません。1周年キャンペーンをテコにしてなんとかジャンプアップしたいと考えているのですが、世の中は厳しそうですね。やっぱり地道にファンを増やしてゆくしかないのでしょうか。今は確定申告の準備中です。                 (おわり) ■ ウッチャンの落書きストーリー  ・・・ ウッチャン、いなかへ帰る ・・・                      横須賀市 ・ 内田 知  ウッチャンの故郷は、南国土佐、言わずと知れた坂本龍馬の生まれた高知県である。県の中心である高知市内から東へ車を走らせる事2時間。後もう少しで室戸岬と言うあたりの国道から道幅2メートルほどの山道に入る。そこをさらに5分ほど行った所に、家が10軒ほどの小さな集落がある。ここが、ウッチャンのオフクロサンの生家がある場所であり、ウッチャンにとっては故郷の地なのです。  そんな故郷に、一昨年何年ぶりかの帰郷をしたのです。最近、体調をくずす事の多いオフクロサンを、一人で帰らせるのは心配だと、いっしょに帰って来たのだが、母親の事より、いなかでのたいくつな日々をどうするかど頭はイッパイのウッチャンだった。しかし、帰ってみると、ひまをもてあそぶ事ばかりではなかったのです。そう、いなかにはウッチャンを楽しませてくれる、おじいちゃんやおばあちゃんが元気に生きているのです。それでは、まずはこんな話から。  ある日の昼間、おじいちゃんが一人で家にいると電話が鳴った。出てみると、若い男の声で、何やら泣きながら訴えていた。よく聞くと、交通事故を起こしたと言う。でもって、お金を用意してほしいと言って来た。それを聞いていたおじいちゃんは電話の相手に、「わしの孫は漁師ぎゃからのう、今頃は海の上じゃ。おまんもたいへんじゃと思うがの。間違って電話をかけたらあかんぜよ《と電話をきったと言うんです。それを聞いたウッチャンは、もちろん大笑いしました。 みんな顔見知り  次は、ウッチャンのいなかには鉄道がない。つまり交通機関はバスしかないのだ。それも、朝夕の通勤通学の時間帯でさえ、1時間に3本しかない。となれば、昼間は1時間に1本あるかないかである。そんなバスに乗って、親戚の家に出かけた時である。  とあるバス停に着いて、降りようとしたおばあちゃんが、運転手さんに一言。「おまんは○○んとこの△△と違うか《。これに、「××んとこのおばあちゃん、お久しぶりです《と返事をする運転手さん。すると、「久しぶりじゃないぜよ。ここんとこ本家に顔出してないじゃろ。みんな心配してるき、たまには顔出さなあかんぜよ《と言ったのです。  バスの運転手さんは、マイクを身につけている。つまり、この会話が車内に聞こえてしまうんです。いなかのバスだからありえる事なんでしょうが、笑いを堪えるのがたいへんだったウッチャンでした。  さて、出かける事も多いが、オフクロサンとウッチャンが帰ってきたとなれば訪ねてくる人も多い。そんな中、ご近所さんのおじいちゃんやおばあちゃんが集まった時である。あくどい訪問販売の業者がうろついているから気をつけるようにと言われた時の話をし始めたのです。  気をつけるようにと言われた時は覚えていても、物忘れがはげしいお年寄りにとっては何日かすれば忘れてしまう。ましてや、訪ねてくる人が少ない日々を送っていれば、商売目当ての相手であってもお年寄りにとっては、久しぶりの話し相手となってしまう。こうなると、相手のペースに巻き込まれ、だまされてしまう事になる。しかし、だまされてばかりいるお年寄りばかりではない。それどころか、自分はだまされそうになった事をわかっていないおばあちゃんがいるのだ。そんなおばあちゃんの話です。 押し売り、泣いて帰る  ある日、お年寄りにはとってもいい物があると中年の男がやって来た。でもって、持ってきた物を説明しながら、おばあちゃんの話もつき合ってくれたらしい。ここが、相手のうまい所だ。おばあちゃんの話を聞きながらも売りつける事は忘れない。全額を、1回で支払うのはたいへんだからローンでもと言ってきた。ところが、おばあちゃんにはローンと言う言葉がわからなかった。ローンとは、昔風に言えば月賦である。つまり、月賦でも買えると言っていたらおばあちゃんは買っていたかもしれないと言う。  そばで聞いていたウッチャンが、オモシロイと思わないわけがない。身を乗り出すように、「それで、その後は《と訪ねた。おばあちゃんの話では、ローンと言う意味がわからないから買うとすれば全額払わなければいけないと思ったと言う。そんな大金はない。で、あんたもこんないなかまで来て商売するんだからたいへんだろう。買ってやりたいがそんな大金はない。でも、あんたも手ぶらでは帰れないだろうから、せめて家族に持って帰ってと、自分の畑でとれた野菜とお米を、男に持たせようとした。それも、車で来てるんだから、たくさん持って行きなと、すごい量を差し出した。  たくさんの野菜とお米を前にして恐縮していた男に、おばあちゃんがとどめの一言。わしは、金はないがおまんに分けてやれる米と野菜はたくさんある。だから食うもんに困ったらいつでも来いと。この言葉に、うつむいたまま顔を上げない男。なんと泣いていたのだ。泣かせるような事を言ったつもりのないおばあちゃん。これにはこまってしまって、「泣くな《と言うしかなかったらしい。いなかならではのチョットいい話でした。”  ふるさとは遠きにありて思うもの…なんて言葉がある。でも、思うばかりでは、ふるさとのある喜びとその良さはわからない。長くふるさとへ帰っていない人はぜひ、帰ってみてください。きっと、心を暖かくしてくれるおみやげを持って帰って来れますよ。 <広告のページ1> 視覚障害者用福祉機器取扱店 ロービジョンルーム    視覚に障害のある方や、見えにくくてお困りの方に    おすすめしたい商品を多数取り揃えております。    一般的にあまり見る機会のない商品を多数展示・販売をしております。     是非、相談にご来店をお待ちしております。 遮光眼鏡  無料で20日間貸出し・ご相談実施中! 高倊率ルーペ  常時250種類ご用意 見比べて下さい。 強力ライト  万が一の夜間歩行や暗がりに必需品! 音声時計  時刻を音声でお知らせする音声時計や、直接針を触れる事ができる触読時計など。 拡大読書器  20台の最新型拡大読書器デモ機をご用意!自分に合った使いやすい機種を探してください。 プレクストークポータブルレコーダー  プレクストークで デイジー図書や 音楽CDの再生、  JRPS会報誌を聴く!カセットテープに変わる機械です。 スピーチオ 活字読上げ装置  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手帳を交付されている方は、日常生活用具の拡大読書器で給付を受けられます。その場合、多くの自治体で、給付限度額は\198,000となっており、これに対し原則1割の自己負担が必要です。給付限度額よりも高価なモデルを申請の場合、超過額は自己負担です。この自己負担額の合計で給付が受けられます ②の系統で代表的なモデル ◎アイビジョンデジタル5N-NOTE-VOICE-7S 構成 \198,000- 1.ノート型7インチ液晶の付いた本体 230(W)×170(D)×40(H)mm 約950g 2.簡単操作アクリル板 3.スキャナー(A4サイズ取込型) 430(W)×300(D)×45(H)mm 約2.5kg 液晶は7インチです。音声で読み上げもできるモデルで、拡大読書器の給付限度額と同額なので、原則1割負担で給付が受けられます ◎アイビジョンデジタル5N-NOTE-VOICE-9S 構成 \208,000- 1.ノート型9インチ液晶の付いた本体 250(W)×170(D)×40(H)mm 約1.1kg 2.簡単操作アクリル板 3.スキャナー 限度額より超過している額は自己負担です。 ◎アイビジョンデジタル5N-NOTE-VOICE-15S 構成 \238,000- 1.ノート型15.4インチ液晶の付いた本体 360(W)×270(D)×40(H)mm 約2.8kg 2.簡単操作アクリル板 3.スキャナー 限度額より超過している額は自己負担です。 『 音声で読み上げもできるモデルのシリーズ には、200万画素カメラ使用モデルもあります』 ◎アイビジョンデジタル5N-NOTE-VOICE-7C \218,000- 構成 1.ノート型7インチ 2.簡単操作板 3.カメラ ◎アイビジョンデジタル5N-NOTE-VOICE-9C \228,000- 構成 1.ノート型9インチ 2.簡単操作板 3.カメラ ◎アイビジョンデジタル5N-NOTE-VOICE-15C\258,000 構成 1.ノート型15.4インチ 2.簡単操作板 3.カメラ これらのノート型液晶の付いた本体は、OSはWindows XPで動作しています。 この他のモデルや、開発中のモデルについての情報は、下記へお問い合わせください 拡大読書器で読める世界を拓く   〒191-0055 東京都日野市西平山5-23-12   アイネットワーク有限会社    電話&FAX 042*583*7450    e-mail aivision@js7.so-net.ne.jp  ◎アイビジョンはアイネットワークの登録商標です 「 東京及び近県の場合、ご自宅へ複数のモデルを持参し、お試しいただくサービスをしております。費用は一切無料です。拡大読書器の担当は宮武(みやたけ)です 《 <広告おわり> (裏表紙) 1971年8月7日第三種郵便物認可(毎月6回1の日・6の日発行) 2009年2月28日発行 SSKA 増刊通巻6501号  KANAGAWA 2009 spring ■編集後記 ◆情報コーナーの冒頭では、インターネット上の治療法詐欺に注意を呼び掛けています。  私自身のことでいうと、「こんな治療法があるようだ《「どこどこの先生が難病を直している《などの情報は、病気が分かった当初は両親や兄弟、親戚から、その後は友人や同僚からよくもらいました。  みんな私のことを心配してのことだけに、対応に苦慮した経験があります(もしかしたらと、何回か治療を受けたこともある)。皆さんはどうですか。  さて、今号はデザイン担当のMさんが個展準備のため、私が制作に初挑戦しました。ミスがなければいいのですが…。(T) JRPS神奈川支部 事務局/支部長連絡先   佐々木 裕二  TEL/FAX : ********** 〒256-0812   小田原市国府津********** E-mail / ********** 発行人 身体障害者団体定期刊行物協会 東京都世田谷区砧6*26*21 編集 JRPS神奈川支部会報編集部 佐々木 裕二 〒256-0812 小田原市国府津********** TEL/FAX : ********** http://www.rp-k.com                        定価 200円 (おわり)