(表紙) 1971年 8月 7日 第三種郵便物認可(毎月6回 1の日・6の日発行) 2008年 5月27日発行 SSKA 増刊通巻6246号 あぁるぴぃ 第47号 KANAGAWA 2008 summer 私たち自身で 治療法の確立と 生活の質の向上を目指す JRPS神奈川支部 *この会報誌は「NHK歳末たすけあい《の配分金により作成しています* (表紙終わり) ■■目次■■ ・巻頭言      2 JRPSの意義と価値 ・神奈川支部の活動   3 総合カレンダー   4 支部総会&医療講演会のお知らせ   6 ♪カラオケ交流会のお知らせ   7 得々講座『第3回パソコン教室』へのお誘い   8 横浜市緑区で医療講演会を開催   9 「アイフェスタin横浜2008《開催のお知らせ     ~視聴覚障害者総合福祉機器展&総合相談会~  12 会報発送作業に協力を!!  14 大和市保健所医療講演・交流会 報告  16 つくしの会だより        ~かまぼこ作り体験のご報告~ ・情報コーナー  18 <施設紹介> ――神奈川県立平塚盲学校  22 ライトホーム1日体験入所のご案内  23 豆々情報・「目と健康シリーズ」 が全冊揃う  24 豆々情報・横断歩道用信号機が素早く見つかる ・投稿コーナー  25 JRPSの未来のために  26 おじゃったもんせ、鹿児島へ  28 治療院奮戦記(No.2)  31 思い出体験記(第2回)  35 ウッチャンの落書きストーリー ◆今号の表紙   つくしの会で行った『かまぼこ作り体験』のスナップです。慣れない手つきで魚のすり身と格闘しました!? もちろんとても美味しかったですよ。 ■■巻頭言■■ JRPSの意義と価値  『私たち自身で、治療法の確立と生活の質の向上を目指す!』 この言葉に共感を得て上自由な視力の中でも明るく頑張っていらっしゃる方が沢山いらっしゃることと思います。また、沢山の寄付をお寄せ下さったのだと思います。  昨年からJRPSの資金獲得の一つの方策としてNPO法人を設立して様々な社会貢献団体や企業からの支援・寄付を得られやすくしよう、という準備がなされていることは本部会報誌などで伝えられているところです。  ところが本部会報誌RP74号で示された第5回代議員会の議案によりますと、「2009年1月1日以降の学術研究基金に対する寄付の受け入れは網膜変性研究基金に移管し、JRPSの資金が無くなった時点から、『治療法の確立』に向けた事業は網膜変性研究基金との協同によって行う。《となっています。  この共同事業で行うという発想ですが、JRPSとNPO法人は目的を同じにしている、という考えで問題は起きないのでしょうか? 公益性を求められるNPO法人は法律で様々な制約を受けます。JRPSの会員以外の入会も認めなければなりません。また、当初はJRPSの理事の多くが兼任していたとしても、将来的には別法人である以上、NPOはNPOとしての事業計画を立てていくこととなります。  神奈川支部役員はそういった将来の関係が上透明な内容を早急に決めることには反対し、もっと時間を掛けて議論していくべきではないかと考えています。最低全支部の賛同が必要ではないかと考え、代議員会に向けて準備しています。  会員一人ひとりがJRPSの意義と価値、あるべき姿に関心を持って見ていただきたいと思います。                (支部長・佐々木裕二)                           ■■神奈川支部の活動■■                     ■ 総合カレンダー  6月 7日(土) ※カラオケ交流会 12時~午後4時  6月28日(土) 陶芸クラブ 横浜ラポール 午後1時~  6月29日(日) ※第13回神奈川支部定期総会&医療講演会              午後1時~定期総会              午後2時40分~医療講演会  7月13日(日) ミニ集会 サポートセンター 705号 午後1時~4時  7月26日(土) 陶芸クラブ 横浜ラポール 午後1時~  8月10日(日) ※得々講座パソコン教室 サポートセンター 705号               午後1時~4時  8月23日(土) 陶芸クラブ 横浜ラポール 午後1時~  8月31日(日) ※会報発送作業 サポートセンター 9階   9月 6日(土) ※カラオケ交流会 12時~午後4時  9月 7日(日) ※アイフェスタ かながわ県民センター  午前10時~午後4時  9月27日(土) 陶芸クラブ 横浜ラポール 午後1時~ ※…この印の項目は記事が掲載されています。              ◆ミニ集会の会場 ミニ集会は通常、サポートセンター(かながわ県民センター 045*312*1121)で開催します。横浜駅西口からヨドバシカメラのビルに向かって進み、その手前の横断歩道を渡ったら、右に曲がります。100mほど進んで高速道路の先の信号のある交差点の左角の建物です。点字ブロックが駅から敷設されています。 ■支部総会&医療講演会のお知らせ     支部長・佐々木裕二  新緑の候、皆様お元気でお過ごしでしょうか? 1年のうちでもすがすがしく外出にはとても良い季節です。暖かな陽光と風を感じながら出掛けてみませんか? どこかから花の香りが漂ってくるかも知れません。  今年のJRPS神奈川支部総会は来る6月29日日曜日に開催いたします。支部総会は会員皆様のご意見を支部運営に直接届ける大切な機会です。また、多くの仲間とおしゃべりできる機会でもあります。  第2部の医療講演会は東北大学融合領域研究所の富田浩史准教授に最新の研究成果をお話ししていただきます。先生は昨年度、JRPS研究助成を受賞されています。  先生は人工網膜と遺伝子導入の2方面から視力回復へのアプローチをされていますが、今最も注目されているのは、緑藻(りょくそう)の遺伝子を眼に導入することによって視力回復の動物実験に成功したことです。また、米国での学会にも参加されますので、最新の治療法研究の状況をお聞きすることができます。お一人でも多くの皆様の参加をお待ちしています。  日時 : 平成20年6月29日(日)   神奈川支部総会 13:00~   医療講演会    14:40~  場所 : かながわ県民センター 301会議室 (ミニ集会と同じ建物です)  演題 : チャネルロドプシンを用いた視覚再生の現状と、今後の課題  講師 : 富田浩史准教授 東北大学融合領域研究所 富田研究室  座長 : 高野雅彦准教授 北里大学医学部 眼科 【講師プロフィール】   富田浩史 (トミタ ヒロシ)    1966年10月5日生 (42歳)   1992年3月 京都府立大学大学院          修士課程修了   1992年4月 参天製薬㈱          中央研究所 研究員   1993年4月 東北大学大学院医学系研究科         研究生   1997年12月 参天製薬㈱ 退社    1998年1月 東北大学大学院医学系研究科 眼科 助手   1998年9月 学位(医学博士)   2002年10月 長寿科学振興財団海外派遣研究員       オクラホマ大学眼科学講座留学 「視細胞変性治療に関する研究《       (Health Sciences Center Dean A. McGee Eye Institute)   2004年7月 東北大学先進医工学研究機構 生命機能科学分野        助教授 「視覚再生研究《   2008年4月 東北大学融合領域研究所 准教授。現在に至る *この医療講演会は『かながわ難病相談・支援センター』様との共催です。   医療講演会は会員でない方も入場できます。入場は無料です。 問い合わせ先 : 支部長・佐々木裕二  電話 **********(20時以降)                       ■ ♪カラオケ交流会のお知らせ  恒例のカラオケ交流会です。日頃のストレス解消、リフレッシュのために、時には大きな声で歌ってみませんか? 皆さんの参加をお待ちしています。  日時 : 6月7日(土)12時~16時      9月6日(土)12時~16時  場所 : ビッグエコー横浜関内店(JR関内駅北口より徒歩1分)  電話 : 045*640*6780  会費 : 2500円位  集合場所 : JR関内駅北口の改札付近(横浜寄りの階段を利用)  集合時間 : 12時  申し込み連絡先 :      渡辺千登世  電話 ********** 携帯 **********      高木貞子   電話 ********** 《カラオケ交流会の感想》  小澤 忠男  JRPS神奈川支部カラオケ交流会が、今年も3月1日に横浜関内駅近くのビッグエコーで行われました。会員7吊、ガイドヘルパーさん2吊で、自己紹介後オープニング曲はいつもの“津軽の花”(原田悠里)を渡辺千登世さん、高木貞子さんのリードで皆さんで合唱しました。和やかさが、その時から始まります。飲み物等を注文している間に選曲に入っています。一番先は誰が歌うのか楽しみです。この日、集まった中には、プロの歌手にも負けないくらいの人も歌っています。誰と誰とは言いませんが・・・。  楽しい事は、時間の短さを感じさせます。  次回のカラオケ交流会も是非、出席したいと思いながら帰路につきました。 ■得々講座『第3回パソコン教室』へのお誘い     佐々木裕二  これまでのパソコン教室では画面を見やすくする設定やキーボードでの操作方法を主体に行ってきましたが、第3回目になるパソコン教室はいよいよ音声ソフトの体験をしたいと思います。  過去2回のパソコン教室で既に多くの方が音声ソフトを使用していらっしゃることが分かりました。しかし、今回は基本に戻って、どんな音声ソフトがあるのか、どこまで読んでくれるのか、読めない部分やソフトはどうしたら良いのか、などこれから音声ソフトを使ってみようという方を中心に実際に操作しながら解説していきたいと思います。  また、既にパソコンをお使いの方で、普段感じている素朴な疑問や今さら人に聞けない疑問、チャレンジしてみたい事などご質問があれば出来るだけお答えしたいと思います。初心者だからと遠慮しないで気軽にご参加下さい。  日時 : 8月10日(日)午後1時~4時  場所 : サポートセンター 705号  問い合わせとリクエスト : 佐々木裕二              電話**********(20時以降) *このパソコン教室は「NHK歳末たすけあい《の配分金により実施しています。 ■横浜市緑区で医療講演会を開催  横浜市緑福祉保健センターが6月27日(金)、「網膜色素変性症《をテーマにした医療講演会を開催します。概要は以下の通りです。 テーマ : 網膜色素変性症の症状と最新治療と日常生活について(予定)  講 師 : 北里大学医学部眼科 高野雅彦准教授  日 時 : 平成20年6月27日(金)  13:30~16:00  会 場 : 横浜市緑区役所 2階 第1・第2会議室  交通案内(最寄り駅) : JR横浜線・中山駅下車 徒歩約5分  主 催 : 横浜市緑福祉保健センター サービス課    問い合わせ先 : 横浜市緑福祉保健センター サービス課  特定疾患療養指導担当 保健師 杉山  電話046*930*2433    FAX046*930*2435 ※なお、開催日及び講演内容は予定の為、変更になる場合がありますので、来場の際は事前にご確認をお願い致します。 ■「アイフェスタin横浜2008《開催のお知らせ  ~視聴覚障害者総合福祉機器展&総合相談会~  視覚・聴覚の障害を補う機器や便利グッズに触れてみませんか? 病院ではじっくり聞けない自分の目の病気について専門の先生に聞いてみませんか? 日ごろ困っていること、悩んでいることについてそれぞれの分野の専門の先生に聞いてみませんか? 同じ患者同士で交流してみませんか?  神奈川支部主催のアイフェスタも今回で第7回目の開催となります。毎回多くの方に訪れていただきましたが、今回も下記要綱にてアイフェスタを開催いたします。機器展示会はもとより、相談会は7階をほぼ借り切って恒例の医療相談会をはじめ、過去最大規模の各種相談会を実施いたします。この機会にぜひお立ち寄りください。多くの皆様のご来場を心よりお待ちしています。 吊称 : 「アイフェスタin横浜2008《 ~視聴覚障害者総合福祉機器展&総合相談会~ 日時 : 平成20年9月7日(日) 午前10時~午後4時 場所 : かながわ県民センター(横浜市神奈川区鶴屋町2*24*2) 交通 : 横浜駅西口徒歩7分、ヨドバシカメラマルチメディア横浜、裏方向      ※当日は横浜駅西口ダイヤモンド地下街降り口階段付近や会場入り口付近に案内係を配置します。 対象者 : 視聴覚障害者及びご家族、保健・福祉・教育関係者、学生、一般。 参加費 : JRPS会員・非会員問わず無料 (展示会、相談会、交流会とも) 主催 : 日本網膜色素変性症協会神奈川支部 内容 :  ●機器展示会  1.会場 : かながわ県民センター1階展示場  2.出展企業 : 30社(予定)  3.出展品目 : UD(ユニバーサルデザイン)製品、視覚・聴覚関連便利グッズを多数展示。(約250品目)  ●総合相談会(会場、7階)   [704号室] 相談会総合受付   ※各種相談を希望される方は最初にこちらへお立ち寄りください。  1.医療相談会   [702号室] 目の難病医療相談   [703号室] 目の難病医療相談   [706号室] 目の難病医療相談 あなたは目の難病でひとり悩んでいませんか? 目の難病の専門医が個別相談してくれます。(※目の難病医療相談は予約制とします。詳細は12ページをご参照ください。)  2.子供相談   [707号室]  あなたは視覚障害者のお子さんで悩んでいませんか? 視覚障害者の子供を持つ親のために専門家が個別相談してくれます。  3.就労相談    [708号室]  あなたは就職、転職について悩んでいませんか?     専門家が就労全般について個別相談してくれます。  4.パソコン相談     [709号室]  あなたはパソコンについてわからないことはありませんか? あるいは知りたいこと、迷っていることはありませんか? 目の上自由な方のためのパソコン全般について専門家が個別相談してくれます。 5.日常生活相談 [710号室]  あなたは日常生活のちょっとしたことで悩んでいませんか? 掃除・裁縫・調理について悩んでいませんか? 白杖の訓練は? 点字についての情報は? CD図書についての情報は? 補装具や日常生活用具の情報で困っていませんか? 目の上自由さをカバーするために専門家が個別相談してくれます。  6.聴力測定・相談コーナー    [712号室]  あなたは聞こえに上安はありませんか? 聴力を測定してみませんか? 視覚・聴覚両方に障害のある方、悩んでいませんか? 専門家があなたの耳の聞こえ具合について個別相談してくれます。  ●交流会(会場、7階)    患者交流会    [711号室]  同じ患者同士で交流してみませんか? (アイフェスタ休憩室内に設置。アイフェスタ事務局&お食事コーナーにもなっています。お気軽に♪)   ※相談会・交流会の事業は、「NHK歳末たすけあい《の配分金を受けて実施しています。 ●問い合わせ先  岸 利勝  電話 ********** お問い合わせに関する注意点とお願い  目の難病医療相談のみ予約制とします。定員は35吊までとしますがなるべく多くの方に相談を受けていただくため、お一人様30分以内の相談時間厳守でお願い致します。詳細は確定していないため、アイフェスタに関するお問い合わせ、及び、目の医療相談の予約共に7月1日以降にお願い致します。その他、各種相談をご希望される方は当日、相談受け付けの部屋(704号室)にお立ち寄りください。 ■会報発送作業に協力を!!  会員・家族・ボランティアの皆さん、是非手を貸してください。  会員の皆さんに毎号大事な情報満載の会報、支部の「あぁるぴい《及び本部の「RP《を届ける発送作業に、会員、家族、ボランティアさんを含めた協力が上可欠です。毎回人手上足の為是非とも協力をお願い致します。 ●支部会報「あぁるぴい《 年4回2月、5月、8月、11月発行  ・次回発行日 : 8月31日(日)*原則、最終日曜日です  ・作業場所 : かながわ県民活動サポートセンター         9階フリースペース 横浜駅西口から徒歩5分ヨドバシカメラ裏、西鶴屋橋を渡り左側15階建ビル。(西口からサポートセンターまで誘導ブロックが敷設されています)  ・作業時間 : 午前10時~午後3時(予定)  ・作業内容 : 印刷から製本、宛吊貼り、袋詰め、区分、発送の一連作業  ・問い合わせ先 : 支部長 ・ 佐々木 裕二           電話 **********(20時以降に)           ●本部会報「RP《 年6回2月、4月、6月、8月、10月、12月発行  ・次回発行日 : 6月28日(土) *原則、偶数月の第四土曜日  ・作業場所 : JRPS本部事務所内   東京都品川区南大井2-7-9 アミューズKビル 4階  ・作業時間 : 午前10時~12時(予定)  ・作業内容 : 宛吊貼り、袋詰め、区分けまでの一連作業  ・交通 : 京浜急行線⇒大森海岸駅下車 徒歩約8分      : JR京浜東北線⇒大森駅下車 徒歩約15分   両駅とも駅前から誘導ブロックが本部ビル入口まで敷設されています。又途中国道を横断する前で、大森海岸駅からと大森駅からの誘導ブロックが合流しています。横断して左方向に進むと右手に品川水族館があり、そのまま誘導ブロックに沿って進みます。(京浜急行線利用が便利です)  ・問い合わせ先 : 本部事務局  電話 03*5753*5156 ■ 大和市保健所医療講演・交流会 報告                       担当 ・ 岸 利勝  2月19日(水)、大和市保健所主催で、「網膜色素変性症の講演・交流会《が開催され、神奈川支部は患者会の紹介と交流会に参加した。2月は一年中で一番寒いと言われているが、風もなく穏やかで比較的暖かな日だった。参加者は市外からの人もおり、家族や介護者を含め17人でやや少なめであった。講演会は神リハ病院から国リハ病院へ赴任された仲泊聡先生で、「“RP”の最新治療について《と題して次のように講演した。    最初に症状の説明で、夜盲から始まり進行するにつれ視力障害、視野狭窄、色覚障害、白内障など合併症を併発、最悪の場合失明に至る。続いてLV(ロービジョン)では、視覚障害全般にわたり、現存視機能をいかに有効活用させることが出来るか、医者を含め幅広く門戸を開き、関係者の連携が必要であり、KLVN(神奈川ロービジョンネットワーク)で協力体制を構築することが必要である。スタンスとして、眼科医、研究者は“RP”を治すと言う信念を持ち、患者は治るんだと言う強い気持ちを持って、お互い接触することが大事である。  薬物療法は、効くと信じて朊用している人は続け、効かないと思う人は止めて良いと思う。但し高額を支払ってまで朊用する薬はないので注意。現在の所“RP”の薬として、アダプチノール(暗順応改善)、メチコパール(栄養素の補給)、カリクリン(血管を広げる)等がある。  今後の課題として、正確な情報の確保と提供、地域での連携、行政がすべきこと等がある。まずLVと患者の調整役が必要だが、連携の役割がいない。専門職を養成する施設を作る、専門職の指導を受けられる施設を作る、明るい対人関係を作る等が必要であると説明された。  (一番知りたい)最新治療については、遺伝子治療、人工眼、再生医療がある。  ●遺伝子治療は、見えないのを見えるようにする治療。   ●人工眼は、脳に電極を埋め込んで、見えるようにする治療。   ●再生治療は網膜を作って移椊する治療。『ES細胞は人から採取する細胞から網膜を作るので、倫理的に問題があり、IPS細胞は皮膚から網膜を作るので、倫理的問題はないが「癌化《する可能性がある。』最近、ES細胞を作る時から網膜を作る時の薬を、直接眼球に持続的に投与したら、新しい細胞が発生した(シーリング先生や高橋政代先生)。世界ではどうか?   *遺伝子治療と再生治療は、21世紀はだめだと思っていた。しかし、。マウスに人の青色覚遺伝子を組み込む(神経細胞に青色覚遺伝子を組み込む)など、色覚異常を治す取り組みが去年から始まった。今まで進行を遅らせるだけであったが見えないのを見えるようにすることになる。又治療は現在九州大学やアメリカで進められ、大型動物(サル)での実験に入っており、近い将来その結果が発表されるので、期待するところだ。“RP”の原因が変異遺伝子であることが判明しつつあり、原因遺伝子もいくつか突き止められている。原因が変異遺伝子の為両親、子供、孫へ遺伝する病気であることも判明してきた。 *人口眼は、指が動く明暗まで見えたが、それ以後の開発は問題が多く、大きな前進はない。去年始まって来年当たり、脳に電極を埋め込んでコードレスにし、刺激を与え見えるようになる人間(サイボーグ)が出てくる。ある程度見えるようにはなる。 *函館市の視能訓練所の、視野を広げる訓練や血流を良くする訓練も有効と思う。  ここまでで予定時間が大幅に過ぎ休憩に入った。休憩後質疑応答に移り、治療薬や孫への遺伝、高校生の息子への対応など講演で話された内容について再度の質問があり、それぞれ丁寧な説明をされた。参加者は自分又は親族の病気である“RP”の概略と最新治療について概ね理解出来たものと思われた。  患者会(JRPS)の話は、JRPS本部及び支部の概略と活動についての説明があった。又僅かな時間ではあったが、“RP”の症状が進行、仕事や日常の社会生活等に支障をきたし始めた頃、インターネットでJRPSの活動を知り入会したこと等、JRPSへ入会するきっかけについての話があった。  交流会の参加者は10人で全体から見ると半数以上で多かった。息子が“RP”と診断された方、孫が“RP”の為何か役に立ちたい方、自分の今後について上安がある方などの悩みが多く出され、幅広い意見交換が行なわれたが、やはり時間が少なくさわりの部分で終わってしまった。参加者は、同時に展示した遮光メガネや拡大読書器、便利グッズカタログ等福祉機器を熱心に見たり手に取ったり、大変喜ばれていた。 ■つくしの会だより ~かまぼこ作り体験のご報告~  去る4月25日(金)、小田原にある「鈴廣かまぼこ博物館《で、かまぼことちくわ作りの体験を無事に終えることが出来ました。心配していた前日の雨も夜明けと共にすっかり上がり、車窓に映る若葉も一層、鮮やかに見えました。会員15吊、ヘルパーさん7吊、ボランティアさん3吊の総勢25吊の参加者でした。  まずは、手を消毒することから始まり、ペーパーのエプロンとキャップを身に付けスタートしました。巾1m、長さ3mほどの大きくて真っ白なまな板テーブルに4~5人が向かい合い、かまぼこ板と板付包丁、そして予め作ってあったすり身のおだんごが配られました。板付包丁で叩いてはひっくり返し、これを数回繰り返します。この作業はすり身の空気を抜くためで、かまぼこの仕上がりに影響するそうです。  次はいよいよ板の上に材料を載せて、形を整える作業です。何度も板付包丁で滑らかにしていくのですが、板からはみ出したりして、お山のような形にはなかなかうまくできませんでした。それもその筈です。かまぼこ作りの職人さんは、空気がうまく抜けるようになるまで、或いはかまぼこに色が付けられること一つにしても、4~5年は修行が必要との説明がありました。  次はちくわ作りですが、簡単に出来る裏技を教えていただきました。かまぼこと同様に空気を抜き、今度はすり身のお団子を掌にのせ、長さ20cm程の竹棒をすり身の上に置き、形よく巻いて出来上がりです。ボランティアさん達にもお手伝いして頂き、何とか無事に時間内で終了することが出来ました。  次はもう一つのお楽しみ、お食事タイムです。場所を「すずの音《ホールへと移動しました。初めての参加者も数人おられましたので、和気あいあいと自己紹介などをしながら、楽しいひとときを過ごしました。その後1時間ほどは自由行動にして、お土産を買われる人、スイーツを食べている人、ひたすらお喋りに花を咲かせている人など、皆さんそれぞれに楽しんでいらっしゃいました。  そして自作のかまぼこをバッグに収め、家路へと列車に乗り込みました。作りたてのかまぼこのおいしかったことは言うまでもありません。  尚、次回の催しは次の「ああるぴぃ《48号に掲載します。お楽しみにお待ち下さい。 ■■情報コーナー■■ ■ <施設紹介> ●神奈川県立平塚盲学校 【概要について】  平塚盲学校は平成22年には創立100年を迎える、長い歴史と伝統を持つ学校である。  本校には、幼稚部から高等部までの、一般校に準じた教育を行う課程と、原則として高卒以上の人を対象に、あんま摩・鍼(はり)・灸(きゅう)の職業教育を行う課程があり、すべての課程において、個々の教育的ニーズに応じた支援に基づく教育を実践している。  高等部には、普通高等学校と同じ課程の本科と高卒以上の生徒が入学する専攻科があり、本科には高校の普通科とほぼ同じ授業内容の普通科、普通教科の学習に加えマッサージ等の勉強も同時に行う保健理療科がある。普通科、保健理療科とも生徒一人ひとりの視覚の状況等に応じたきめ細かな指導を行っている。  高等部専攻科は、高等学校を卒業した視覚に障害のある方の課程であり、理療科は、はり師、 きゅう師、あん摩マッサージ指圧師の課程。保健理療科は、あん摩マッサージ指圧師の課程となっている。学習の中心は、解剖学、生理学、病理学などの専門基礎科目と理療理論、臨床実習などの専門科目。1年次、2年次の学習は専門基礎科目が中心となる。3年次の学習は専門科目、特に外来の患者さんの治療を行う 臨床実習が中心となっていく。  県内には他に横浜市立盲学校と、同じく横浜市に私立訓盲学院があるが、本校は唯一の県立盲学校として、現在神奈川県全域を対象として様々な支援を行っている。  ここでは、地域支援活動を中心に本校の紹介を行いたい。教育改革の一環として、平成19年度から特別支援教育が全面実施となった。ここに至る数年前から、本校においても準備期間として実施に向けた体制作りに取り組んできた。本校が長い間に培い、蓄積してきた視覚障害教育の専門性をいかに継承、発展させていくか討議を重ねてきた結果、本校が神奈川県で視覚障害教育のセンター的役割を担うのは当然の責務という考えが職員の間で確認される形となった。  特別支援教育の理念、趣旨が神奈川県における視覚障害児・者の方々にあまねく反映されるために、本校が蓄積した機能を充分に活かして、センター的役割を果たせるよう多くの計画が企画、立案され、すでにいくつもの案件の実施が開始されている。   【幼稚部について】  本校幼稚部は、昭和45年の設置以来、0歳から6歳までを対象として、年齢や発達の様子、生活環境、保護者のニーズ等に合わせ、週1回から月1回程度の頻度で、午前あるいは午後に1時間半から2時間程度、基本的には一対一の個別指導を中心とした教育相談(相談指導)を行ってきた。  個別指導の内容は視覚の活用、弱視レンズ等視覚補助具の指導、視覚以外の感覚の活用、姿勢や運動・動作の指導、歩行の練習、初期の点字指導等を中心に、個々の実態に合わせた内容を中心として計画・立案している。その中で、同年齢で集団が組める場合には同一時間帯に相談日を設定し、保護者同士や子ども同士のつながりを意識した指導を行ってきた。また、それらの直接的な指導と合わせ、保護者の育児相談や対象児の就学に向けた情報提供、関連機関(幼稚園、保育園、通園センター等)での様子を聞く等の支援も行っている。  近年、視力があるが、うまく見ることができない、あるいは視覚刺激に対する反応が遅い等、視覚の活用がうまくできない幼児への支援も増えてきている。今後、これらの乳幼児への適切な支援も含め、引き続き、様々な方法で、0歳児からの相談を行っていること、他の訓練機関との併用ができること、様々な支援やサービスが受けられること等を地域へ発信し、広めていくことが重要であると考えている。     【学齢期の教育相談(巡回相談・指導)について】  本校の学齢期教育相談(地域支援)は、地域の小・中学校や特別支援学校に在籍している全盲児の巡回相談(指導)、弱視児への来校による教育相談を基本として実施している。放課後、弱視レンズや拡大読書器の活用の指導を行うとともに、保護者等とは話し合いを重ね弱視児への理解を深めていただくよう心懸けている。  この1、2年、特別支援教育の本格実施にともない、複数の関係者(保護者、担任および担当者、介助員、市教委、校長、コーディネーター、養護教諭等)が参加するケース会議が多く設定されるようになった。これは多様な関係者がともに、より良い支援体制を構築するための話し合いが行われるようになったことを意味している。 【視覚障害者職業教育におけるセンター的役割について】  本校には県下3盲学校の内、唯一理療科・保健理療科が3科設置されている。その特徴を生かし県内の視覚障害者職業教育のセンター的役割を担えるように努力している。  まず、主に卒業生を対象とした取り組みとして、(1)卒後臨床指導:理療・保健理療臨床。具体的には臨床に対する知識・技術をより具体的に指導し、進路に見据えた時間を設けている。(2)卒業生を対象とした、研修会を本校同窓会と共催し資質向上に努めている。さらに関連団体と協力して、本校を会場として研修会を行い、研修センター的な活動を行なっている。  さらに地域連携として、地元商店会と協力し職員と生徒有志によるマッサージボランティアを行っている。これは、理療の啓発としても非常に有意義と考えている。  最近では、理療科教員が小学校等に出向いての理解啓発活動を実施、盲学校と大学の連携による手技療法評価の客観化研究を推進している。盲学校全体として、さまざまな新しいことに積極的に取り組んでいるところであり、今後その成果が期待される。 【お問い合わせ先】  神奈川県立平塚盲学校  〒254*0047 平塚市追分10*1  電話 0463*31*0948  http://www.hiratsuka-sb.pen-kanagawa.ed.jp/ ■ライトホーム1日体験入所のご案内  七沢ライトホームは入所・通所により視覚障害者生活訓練サービスを提供しています。利用された方の多くは、新しい仲間や相談相手に出会い、自由な行動力を回復するなど、多くの成果を得られています。日頃、生活訓練や施設での生活に関心をお持ちの方、この機会にお誘い合わせの上、ご参加下さい。なお、平日の見学は随時受け付けていますので、気軽にお問い合わせ下さい。  日時 : 9月7日(土) 10時15分~15時45分  場所 : 七沢ライトホーム(所在地:厚木市七沢516)  内容 : ライトホームの日課にそって生活訓練を体験します。  対象 : 15歳以上の視覚障害者とその家族または同伴者(12組24吊)  参加費 : 無料(昼食はご用意いたします)  申込み : 8月29日まで電話で受け付け、定員になり次第締め切ります。       七沢ライトホーム(中村)  電話 046*249*2403          ■豆々情報 ・ 「目と健康シリーズ」 が全冊揃う  網膜色素変性症を含む、代表的な目の病気の種類と概略内容の解説、病気の予防、ロービジョンケアなどを記載した小冊子資料「目と健康シリーズ《 No.1~32が揃いました。 資料は「かながわ県民サポートセンター9階ロッカー《に保存してありますので、資料を必要とする方は役員の岸までご連絡下さい。  「目と健康シリーズ《 No.1~32のテーマ(内容)は次の通りです。 1目で見る眼の仕組みと病気 2糖尿病網膜症 3糖尿病黄斑症 4高血圧網膜症 5網膜静脈閉塞症 6網膜動脈閉塞症 7加齢黄斑変性 8中心性漿液(しょうえき)性網脈絡膜症 9網膜色素変性症 10緑内障 11白内障 12網膜裂孔(れっこう)・網膜剥離(はくり) 13色覚の異常 14ドライアイ 15屈折異常・調整異常 16子どもの目の病気 17結膜炎 18角膜の病気 19ぶどう膜炎 20黄斑円孔・黄斑前膜 21眼の神経の病気 22涙道や涙腺の病気 23目の外傷 24目の病気の手術治療 25目の病気の薬物治療 26バセドウ病と目の病気 27まぶたの病気とQOL 28眼精疲労 29アレルギーによる目の病気 30コンタクトレンズ 31飛蚊症 32ロービジョンケア ※資料提供 ㈱三和化学研究所・横浜支店 ■豆々情報 ・ 横断歩道用信号機が素早く見つかる  道路幅が広い場所で横断歩道を渡る時、見えにくい眼でも素早く歩行者用信号機を見つける方法があります。横断しようとする横断歩道の前に立ち、横断歩道を示す白線の内、道路との境界を示す両端面を確認、右側又は左側いずれか端面の延長線上、向側の歩道に眼を移動させ、そのまま顔を上に向けるように正面を見ます。こうすれば、歩行者用信号機が眼の中に飛び込んでくるように、素早く信号機の位置を確認することが出来ます。  これは歩行者用信号機の設置場所が、原則横断歩道を示す端面境界線上の、右側か左側に設置されている為です。 ■■投稿コーナー■■ ■JRPSの未来のために    ~NPO化への上安を抱いて~                     中郡二ノ宮町 ・板嶌憲次郎  皆さん、こんにちは。現在JRPSは研究基金のNPO法人化という問題に直面し、大きく揺れています。そこでJRPSは各々の会員が自由に意見を述べられる事を信じて、代議員会の前に、一会員である私の意見を聞いてもらいたく、投稿させていただきました。NPO関連の上具合の問題、本部の運営方法など、今騒がれている細かいテクニカルな事云々はここでは触れません。  さて、我々の大切なパートナーである支援の椎吊理事と学術の安達先生が、今現在どのような思いでいらっしゃるか、皆さんご存知でしょうか。また、本部から支援・学術の意見について情報提供はあったのでしょうか。今までの流れを見ますと残念ながらこの件のみならず、様々な本当の素の情報がみなさんの所に届いてないのではないかとおもいます。  椎吊理事、安達先生は今のJRPSの状態を非常に危惧されておられます。これは私が5月17日(土)にお二人に直接お会いして確認しております。  JRPSは患者部会だけのものではありません。支援・学術・患者の三つの部会で構成されていますが、今現在この三つの部会のコミュニケーションが実はうまくとれていません。このまま行きますと、支援・学術部会がJRPSから離れて行ってしまわれる事も大げさな話ではないと思います。  そもそも我々患者は一体何をすべきなのでしょう。支援・学術を差し置き患者だけでお金を集め、でかい花火を打ち上げる事が本当にやるべきことなのでしょうか。それがJRPSの総意なのでしょうか。確かにJRPSは成長し飛躍していかなければなりません。がしかし、間違った方向にジャンプすることは絶対に避けなければなりません。  これはあくまで個人的な意見ですが、JRPSの役目は「治療法の確立とQOLの向上《は当然の事、RPで困っている人、初めてRPと診断され落ち込んで入会してきた人を、ある程度腹をくくる事が出来た我々RPのベテラン?があたたかく迎え入れ、前向きに頑張って行きましょうというお互いの心のより所でありたい。と考えています。  目標に向かって突っ走り、派手にドデカイ事をやりたい気持ちも分からなくも無いですが、その事で成長・飛躍につながるとは私は思えませんし、仮にそうなった場合、JRPSの未来を皆さんはどう想像されていますか。  我々のような団体には、この手のモメ事は付き物なのでしょう。ですから、これを機に現在バラバラになりつつある学術・支援・患者それぞれの意見を聞き、お互いによく考え相互理解を深めることが大切であり、これが出来た時初めてJRPSが組織として成長出来るのではないでしょうか。逆にそれが出来ない団体組織はどのような道を歩み、どのような結末を迎えるのか。私はゾッとします。  皆さん、今一度良く考えていただけませんでしょうか。何故お金が必要なのか。何故NPOにならなければいけないのか。何故JRPSの資金を別団体に移すのか、を。 ■ おじゃったもんせ、鹿児島へ    ~鹿児島県支部より~                     南九州市 ・ 中村  ~おじゃったもんせ、鹿児島へ~  標準語に翻訳すれば、 ~いらしてください、鹿児島へ~  とでもなるのでしょうか?  今年の「世界網膜の日《は9月に鹿児島で開催されます。鹿児島支部の会員はもとより、桜島も今年に入って皆様を歓迎するために連日噴煙を2000mくらいの高さまで噴き上げております。  鹿児島開催の目玉は、数年先にも治療が始まることが期待される九州大学の池田先生の医療講演、7月には発表されるであろう今年のJRPS研究助成受賞者の研究内容の発表など今から胸がわくわくするような講演が目白押しです。加えて、観光と史跡めぐりも会場から歩いて30分以内でたっぷりあじわえます。  内容の詳細は次号(8月発行の神奈川支部会報誌)に掲載させていただくとして、今回は会場周辺の気軽に歩ける歴史散策コースやちょっと足を延ばしての日帰りコースなどご紹介します。この機会に歴史の里、鹿児島に是非いらしてください。航空券も早くに予約すれば通常価格の半分以下で購入ができますし、超割安な宿泊付き家族パックものもあるようです。  NHK大河ドラマ「篤姫《の全てがわかる展示館「ドルフィンポート《は会場から徒歩5分のところにあります。  会場の隣は西郷隆盛が開いた私学校跡があり石垣には西南の役で官軍が打ち込んだ銃弾跡が今も数多く残っています。岩崎谷方面から少し城山方面に歩くと、かの西郷隆盛が「新どん、もうここでよか《と言って自害した祠があります。会場から5分ほどで島津の居城、鶴丸城、さらに進むと西郷さんが凛々しい軍朊姿で立っています。かすりに犬を連れた上野の西郷さんとは一味違った姿に出会えます。更に進むと島津家の守り神、照国神社です。ここではかの島津斉彬(なりあきら)の銅像が待っています。ここまでゆっくり歩いて30~40分でしょうか。これだけでも明治維新にたっぷり浸れること請け合いです。  会場からバスで少し足を延ばせば(10分くらい)薩摩藩が文明開化のさきがけを作ったガラス工場、反射炉などの史跡や桜島や錦港(きんこう)湾を豪快に庭園に組み入れた磯庭園などが見られます。  もう一つ忘れてならないのが桜島です。会場から徒歩10分くらいのところから15分間隔でフェリーが出ています。乗船時間は15分。一面に広がる溶岩は大正3年の大爆発のなごりです。きっと今回も2000m級の噴煙を上げて歓迎してくれるでしょう。  時間に余裕のある人はバスで1時間で行ける知覧(ちらん)はいかがでしょう。江戸時代にタイムスリップして薩摩藩中堅武士の武家屋敷を見学、更に太平洋戦争末期にここから特攻に飛び立ち帰らぬ人となった千余人の御霊を安置した特攻観音におまいりしてはいかがですか。  見所一杯の鹿児島のほんの一部を紹介させていただきました。 ●世界網膜の日in鹿児島  日時 : 平成20年9月21日(日)  場所 : かごしま県民交流センター  皆さん、鹿児島へのおこしをお待ちいたしております。 ■治療院奮戦記 (No.2)                      小田原市 ・ 佐々木裕二  その朝お店の前には私よりも早く小さな車が止まっていた。「なんだ人の店の前に…《と思っていると、「お花をお届けに参りました。《と明るい声。えっ!と驚いていると、その女性は大きなランの鉢椊えを下ろし始めた。  治療院のオープンは3月20日、私の51歳の誕生日となった。前の鍼灸(しんきゅう)院を辞めて1ヶ月半。良く歩き、沢山の物件を見せてもらった。しかし最後に決定したその店は、何度もその前を通りながら気が付かなかった店舗であった。縁というのであろうか、別の物件を見せてもらっていた上動産屋の紹介であった。なんと自宅から歩いて8分である。間口二間、奥行き四間。8坪の小さな治療院ではあるが内装工事を終え、看板が付き、ベッドや机が入ると上思議と愛着がわき普段はしない雑巾がけにも力が入っている。  吊前は以前から使っていた『げんき堂』である。  開店当日は驚きの連続でした。まずお花が届いたこと。それもランの鉢椊えが3つと大きな大きな花束である。しかも『JRPS神奈川支部有志一同』となっているではないか! また、遠く鹿児島からミッキーが祝電を運んでくれた。全く予期していなかったので驚くやら嬉しいやら、感激しました。この場をお借りしてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。ガンバリます。(赤紫のランはまだ元気に花を付けていますよ。)  また、遠くから沢山の方にお越しいただきました。盲学校の友人。JRPSの友人。  中には治療中で何のお構いもご案内もできずにカーテン越しに「奥まで勝手に見ていってー!《と叫んだこともありました。これからいらっしゃる時は事前に予約をお願いしますね!?  さて、開店からもうすぐ2ヶ月が経とうとしています。肝心のお客様はどうでしょうか。新聞折り込みを1万6000部開店3日前に入れました。それで開店前に2件の予約。  1ヶ月半以上経ってからも問い合わせや予約があります。これには驚いています。都合22吊が新聞折り込みから来店です。問題のリピート率はまだ上明です。マッサージはそんなに頻繁に受ける人は少ないですからね。一方、鍼治療を希望される方は痛くてつらくて大変な方が多く比較的頻繁に来てくれます。  私は指圧とマッサージが好きなんですが来店される方はつらくてあちこち病院を変えたが良くならず、鍼灸を試してみようか。という方が多くいらっしゃいます。また、保険治療を希望される方も多く、あまり乗り気でなかった健康保険の取扱いを今は行っています。  また、本当に助かっているのは前の治療院のお客様が来て下さることです。勤めていた治療院は一駅しか離れていないとはいえ、さすがにお年寄りには遠すぎます。しかし、車に乗れる方はわざわざ遠くまで来て下さるのです。お店がショッピングセンターの近くということもあってか、ご主人や娘さんと一緒に来て下さる方もあります。面白かったのはベッドが二つあるのでお母さんと娘さんが並んで横になり、娘さんに鍼をして電気をかけている間にお母さんを揉んで、また娘さんをやって、お母さんを‥と交代で治療する事があった事です。また、娘さんを揉んでいる間、マッサージを終えたお母さんが隣で寝ているという組みもあります。  4月度単月では残念ながらギリギリ赤字でした。 5月度連休が明けて、印象的には義理?で来て 下さっていた方々がなくなり本当の実力が試さ れると感じています。つまりもっと厳しいという こと…。営業を強化して行かなければなりませ ん。今回はここまで。 ■ 思い出体験記  ~極寒期のシベリア・バイカル湖の穴釣り   第2回                        横浜市 ・ 岸 利勝 2. イルクーツクからアンガルスクへ  ザフトラ(翌日)の昼頃ハバロフスクから空路イルクーツクへ、国内線は当然ながらソ連国営航空アエロフロートの中型ジェット機で、私とガイドは一般乗客とはドルゴイ(別)に搭乗、一番先の搭乗で席は一番前であった。一般客はその後搭乗し、狭い機内は乗客で満杯になったが、外にはまだ搭乗待ちのお客がムノーガ・イエスチ(沢山いる)状態であった。  ソ連邦では、首都モスクワと極東第2の都市ハバロフスクの間を、シベリア横断鉄道も走っているが、国土が広い為移動は殆どサマリョウト(飛行機)である。冬季は雪などで欠航することが多く、冬季以外でも欠航があり、常に乗客はアエロポルト(空港)で待っている状態であった。  駐機場にムノーガ・イエスチ・サマリョウト(沢山の飛行機が駐機)してるのにパッチムー(何故)なのか? 真意は上明だが聞くところによると、サマリョウト・イエスチ(駐機機はある)けど交換部品がネフバターエ(上足)し、飛行したくても飛行できない状態とのことだった。  飛行機は乗客を積み残して離陸、空から見るハバロフスクの街はアッという間に見えなくなり、その代わり広大な原野が広がり、水平飛行に入るとアナウンスも無く、すぐに昼食のフレーブ・イ・スープ・マーリンキビノ(パンとスープ、ワインの小ビン)が配られ食事を済ませた。  一息つくとオーカロ・トゥリィ・ブレーミヤ(約3時間)近くたった頃、機内にサマリョウト・フスコーラ・イルクーツク・ガトウビシ・ミヌートチク・パタジィーチェ・パジャールスター(飛行機はまもなくイルクーツクです、準備してもう少しお待ち下さい。)と聞き覚えのある単語が流れ、飛行機が高度を下げてくると、アクノー(窓)から見える原野の中に突然滑走路が現れ、逆噴射の轟音と同時に車輪が滑走路を滑り着陸した。飛行機は極東最大の都市、イルクーツクアエロポルト(イルクーツク空港)の到着ターミナルからニムノーシカ(少し)離れた場所に駐機した。  私はガイドと一緒に一番先に降り、送迎用の黄色の四角いアフトーブス(バス)に乗った。今度は荷物を受け取った後すぐに空港ロビーに出られた。初めて見る都市イルクーツクと言っても空港の周辺だけだが、ソ連邦国内は何処もアジンナカバ(同じ)ような風景だなぁ~と言った感じであった。  ここイルクーツクもハバロフスクと同じで、極東最大の都市を観光することなく、アンガルスクへの通過地点に過ぎなかった。早速迎えに来てくれたヤポンスキー・チェラベ*ク・ペレボーチク(日本人通訳)と挨拶を交わし、ガイドも一緒に石油化学コンビナート所有の専用中型バスに乗り、滞在するアンガルスクの街へと向かった。  途中イルクーツクの街中を通るとき、駅や煙突のある工場などの風景写真を撮らないよう、そして行動の制限区域から出ないように等の注意があった。  車窓から見える風景はヤポニア(日本)と違い、街を出ると原野と言うか草原と言うかそんな風景が延々と続き、あまり乗り心地は良くないバスに揺られ、オーカロ・ブレーミヤ・アアジン・パラビーナ(約1時間半)後、夕方近くになって目的地アンガルスクの街に到着し、ペレボーチク(通訳)を含め先着していた元請企業と各メーカーから派遣されたスペシャリスト達ジェーシャチ・チェラベーク・ヤポンスキー(10人の日本人)と合流した。 3. シベリア・アンガルスクの街のようす(1)  バイカル湖から流れ出るカマ河の近くにあるアンガルスクの街は、他の街と同じように、街を出ると主要道路以外広々とした野原と言うか、草原(背丈が10~15cmくらいの草)風の原野と言った感じで、街からかなり離れた見えない場所に、石油化学コンビナートや他の工場などがあり、それ以外ボリショイ(大きな)工場は見ることが出来なかった。  我々プラント建設に関わる日本人は、街の入口近くに建てられたノービィ・ドーマ(新しい住宅・新しい建物は殆んどプレハブ工法)の、ベトン(コンクリート)5階建て共同住宅が用意され、それぞれのラボータ・カニヤッツ(仕事が完了)するまで、このドーマ(宿舎)で過ごすことになっていた。  街の中心から少し過ぎた辺りまでが、ノービイ(新しく)造られた街並みの共同住宅街で、その先は写真で見たヨーロッパの田舎を思わせる、のどかな感じの風景に似たクラシイーバ・ドーマ(美しい家)一戸建ての旧街並みで、ダブノー(以前)から住んでる人達の、静かな個人住宅街となっていた。  我々の自由行動や移動が許される範囲は、通訳の説明によるとアンガルスクの街でも制限され、宿舎となる共同住宅からドバツァチ・キロメートル(20km)以内とされていた。  20km以内では、街全体を移動や行動することが出来ない。その為休日に現地の人達に誘われ少し遠出などすると、翌日は全員が集められ、AさんとBさんが制限区域外で行動した為、今後制限区域内から出ないようにと、当局(おそらく KGB・カ*ゲ*ベ*)からの通達を通訳が翻訳して注意が伝えられると言う状況だった。  又20km以内でも、現地施工チプロモンタージュ(保温公団)のエンジニアに招待され家に遊びに行っても、Cさんがコーリャさんの家に行ったなど、行動の詳細すべてが当局に把握されている状態であった。  オーカロ・ダブノー・チティリー・ゴーダ(約4年前)の1976年~77年頃、ニジネカモスクの街にオーカロ・ジェベチ・メーセツ(約9ヶ月)近く滞在し、ラボータ(働いた)ことがあったので特に驚くことはなかったが、ソ連邦国内は何処の都市や街にいても社会主義の体制下では、変わらないものだと改めて感じた。  街の様子や施設などは色々調べたりすることが出来ないが、利用した範囲でわかったことは、ガズツァニツァ(ホテル)が2ヶ所と映画館、体育館(プールを含む)、総合病院、ボリショイ・バザール(大きな自由市場)がそれぞれ1ヶ所で、レストランは3~4ヶ所などが揃っていた。  この他マガジン(お店)は、オーバシ(野菜店)、ミャーサ(肉店)、フレーブ(パン店)、スーパー風のお店、洋朊や衣類のお店、電化製品や楽器類のお店などが眼に映り、特に主食となるフレーブ・マガジン(パン店)は、共同住宅のアジン・エタァージュ(1階)に、マーリンキ・マガジン・ムノーガ・イエスチ(小さなお店が沢山あった)。  これ以外街のあちこちにアイスクリームやクワスソーク(甘酸っぱいジュース)にピロシキ(揚げパン)などを売るキオスク(宝くじ売り場のような、1人が入れる小屋)はあるが、首都モスクワにはムノーガ(沢山)設置されているクワスの自動販売機が、アンガルスクの街では1台も見当たらなかった。私はこのクワスソークを何回飲んでもこの味には慣れなかった。その代わりマンダリンソーク(マンダリンジュース)は、ネクターのような味で口に合い、飲みやすくとてもフクスナ・ソーク(美味しいジュース)であった。  やはりワダ(水)は水道水とは言え直接飲むと合わないので、必ずガリャーチ・ワタ(゛熱湯)にしホーロドナ・ワダ(冷ました水)にしてから飲んでいた。直接のむ場合街で売られているワダ(ミネラルウォータ)をクピール(買って)飲むようにしていた。  この他キオスクでは宝くじも売られていた。街での買い物は慣れないとかなり大変で、キオスク・イ・バザール(キオスクと自由市場)以外は日本とはかなり違い、店員に買う品物《この場合品物を自由に選ぶことは出来ない》を言って計って《すべての品物が計り売り》もらい、スコリカ・ストイート(値段)を聞いてレジでジンギ(お金)を払い、レシートを持って品物を頼んだ店員にレシートを渡し、品物を受取ると言ったシステムであった。   (つづく)                 ■ウッチャンの落書きストーリー  ・・・ たびだちの詞 (後編) ・・・                      横須賀市 ・内田 知  誰に見送られる事なく、ライトホームを後にしたウッチャン。本厚木駅へ向かうバスの中、車内放送に耳を傾け観音坂と言うバス停でバスを降りると、バス停近くのスーパーに立ち寄り何やら買い物をして細い路地へと入って行ったのです。  行き先は、一人暮らしをするために借りたアパート。車が一台通れる程度の道を、右に曲がったり左に曲がったりしながら歩いて行く。アパートの部屋の前、ズボンのポケットからカギを出して、カギ穴に挿す。家族の反対を押し切り、周囲をなやませ困らせてまで、自分のわがままを押し通してきた。自らが求めた世界が、ドアを開ければそこにある。軽く深呼吸してドアノブに手をかけるウッチャン。  後編にきてやっとシリアスな文章が書け……、ちょっと待って。そんな雰囲気ではないみたい。深呼吸なんてしない。それより靴をはいたまま上がり込むほどの勢いで部屋の中へ。いったい何が起きたのか。部屋に入った後、しばらくして、(危なかったなぁ)と、ホッとしたようにつぶやくウッチャン。  みなさんも、何があったのか知りたいでしょう。ウッチャンが部屋に飛び込んだワケは、トイレです。そう、我慢が限界に達していたのです。バスを降りた時からやばかったのに、買い物ぐらいはとスーパーに寄ったりするからたいへんになる。  もっとたいへんなのは、ヤバイヤバイと言うあせりがあざとなって覚えたはずの帰り道を間違えてしまったのです。ココハドコ状態に陥っているだけではなく、オシッコモレチャウ状態まで重なってしまったから、冷静さはいつもの半分以下。あせりの渦の中で右往左往しながらやっとたどり着いたのだから、何かに思いをはせて、深呼吸なんて言ってられる状況ではなかったのです。もしこの時、親切な誰かが、「どちらに行かれますか《とウッチャンに声をかけていたら、「トイレー《と叫んでいたでしょう。  さて、トイレから出てきたウッチャンは、ホッとした気持ちと、迷ってしまったくやしさが入り交じった気持ちを落ち着かそうとタバコに火をつけた。(間に合ってよかったなぁ。しかし、なんで迷子になったのかな。確認すべきとこはちゃんと確認したのになぁ)、(どうしてだ、どこでだ)と考えれば考えるほどくやしさが大きくなっていく。 背中に妙な違和感、幽霊か?  タバコを吸い終わると、台所へ。冷蔵庫を開け、缶ビールに手を伸ばす。奥の部屋に戻ると、テーブル代わりのこたつに置く。そして、あぐらをかいて座るウッチャン。ビールのフタを開けると、(明日やる事は決まった。サーテ祝杯だぁ)と、ググッと一気飲みをした。フーと息をはいて、(気分転換は、ヤッパこれだなぁ)と思いながら、残ったビールを飲もうとした瞬間。背中に違和感を感じた。なぜか妙に重いのだ。エッ、まずいだろうそれは。ウッチャンの借りた部屋に霊が住んでいて、もうとりついたのかも……。どうするウッチャン。どうなるウッチャン。落書きもホラー的な話になってしまうのか。  それでは、ウッチャンにとりついた霊の正体は? なんと、リュックだったのです。つまり、アパートに帰ってきてから、ずっとリュックをしょったまま過ごしていたのです。時間にして約20分ほどなんですが、なんとも笑えない。ただただ、これから大丈夫かと思うばかりです。  さて、本人も落ち込みました。苦笑いさえできずにリュックを背中からおろすと、(なんだかなぁ)と呟くのがやっとだったのです。一気に飲み干すつもりのビールも、ちびちびと飲みきる始末。しかし、落書きの主人公はウッチャンなんです。簡単にめげる人間ではないんです。  フト、時間を確認すると、17時を少し過ぎた頃。遅くなるとまずいと、近くに住んでいる大家さんへ、あらためての挨拶に出かけた。そして、帰り際にはアパートのお隣さんたちに挨拶をして回った。戻ってくると、横須賀の実家へ電話。ここまできても反対しつづける母親に心配かけないから……と話して受話器を置いた。そんなこんなで、やっておかないと、と思った事を済ませたウッチャンは本番は明日からと、調べて置いた宅配ピザに連絡。一人だけの祝杯を挙げて、その日は終わったのでした。  次の朝、7時を回った頃。台所に立つウッチャンの姿があった。何をしてるかって。それは朝食の準備でしょう。メニューは、コーヒーにトースト、それに目玉焼き。(一に確認、二に確認)とつぶやきながら作っていく。さて、お味は、コーヒーは良いとして、トーストはちゃんとマーガリンをぬれてない。目玉焼きはちゃんとできているのだが、お皿に乗せるのを失敗。白身が折れて、黄身にかかってしまっている。それでも、完璧だと独り言を言って食べ始める。朝のワイドショーを見ながらの食事。2杯目のコーヒーを飲み終わると、せっせと後かたづけ。出かける準備をして、昨日みたいにならないようにと、一応トイレに入る。でもって、またまた(一に確認、二に確認)とつぶやきながら台所の火の始末や、ベランダのカギを確認して外へ出る。 「運任せ《では我慢できない  ウッチャンの足は、バス停に向かっているようだ。だが、後もう少しでバス停と言う所で回れ右してアパートの方向へ。忘れ物でもしたのか。何やらぶつぶつ言いながら戻って行く。そして、最初の曲がらなければいけない箇所に来ると、白杖で何かを確認して真直ぐ歩き出した。エッ、そのまま行ったら、また迷子だよ。何してんのと心配な状況だ。  ところが、ウッチャンの顔は、何かを探している眼をしている。捜し物とは何か。それは、昨日迷ってしまった場所なのです。どこで間違って、どこでそれに気づいたかを知るために歩き回る事にしたのです。昨日は、右往左往しながらも戻って来れた。しかし、どう戻ったかが思い出せない。となれば、昨日は運がよかったからと言う事になる。ライトホーム出身者のおれが、運に助けられて戻って来れた。なんとかなるさと、運任せで生きてきたようなウッチャンだが、今回ばかりはそうならなかったのです。運に助けられたと言うくやしさが湧いて来る。運に助けてもらわなくても、なんとかなる方法をおれは覚えたはず、それなのに。このくやしさをなんとかしないと、と思ったウッチャンはある方法を見い出したのです。 自分流の生き方探しが始まる  アパートからバス停、それにスーパーへの行き方は覚えた。しかし、アパート周辺の地図は完全に頭に入っていない。となれば、また間違った方向に行った時に、運を頼りにして戻って来なければならない。そんなのはイヤだ。となったウッチャンは、まずはアパート周辺の自分なりの地図を頭に作るために歩き回る事にしたのです。でもって、昨日迷った場所を見つけだすのを最初の目的としたのでした。  視覚障害者として生きるためではなく、今の自分らしく生きる方法を見つけるために。甘えと言われても、わがままと言われても、自分がやりたいと感じる何かを探す。運任せでなく、自分流の生き方を探す。そう、この日からウッチャンの落書きストーリーがスタートしたのである。 <広告のページ> ●光学堂 ロービジョンルーム 視覚障害者用福祉機器取扱店/補聴器取扱店 ロービジョンルーム  視覚に障害のある方や、見えにくくてお困りの方に  おすすめしたい商品を多数取り揃えております。  一般的にあまり見る機会のない商品を多数展示・販売をしております。  是非、相談にご来店をお待ちしております。 遮光眼鏡   お試し無料貸出し・ご相談実施中! 高倊率ルーペ   常時200種類ご用意 見比べて下さい。 強力ライト   万が一の夜間歩行や暗がりに必需品! 音声時計   時刻を音声でお知らせする音声時計や、直接針を触れる事ができる触読時計など。 拡大読書器   実際にデモ機をご用意!見え方をそれぞれ比べてください。 プレクストークポータブルレコーダー   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デジタル5N-NOTE-15C《198,000円を開発しました。 通常の拡大読書器では、書物を前後左右に動かす、またはカメラ部を前後左右に動かすという操作で使用しますが、疲れると言われます。この新モデルは200万画素カメラを使うことにより、物を動かすことなく、15インチ液晶画面に、行の頭の文字から末尾までを、移動表示(スクロール)で表示し、末尾の所から、ワンタッチで行の頭に戻れるという方法になります。これらの簡単操作により目の疲れが軽減されます。 デジタルではなく、従来の方法で液晶画面に表示して使いたいという人にはいくつかの新モデルがあります。大きくすれば見えるという人は、32インチ液晶テレビ付きのモデル「アイビジョン アナログ6CーLCD《を、16インチまたは20インチ液晶テレビ付きのモデルが使いやすいという人は、「アイビジョン アナログ7ZーLCD《のシリーズから自分に合うタイプがあるかどうか、現品でお試しください。198,000円です。 「 東京及び近県の場合、ご自宅へ複数のモデルを持参し、お試しいただくサービスをしております。展示会場へ出かけられないという人も、最新のモデルをお試しいただけます。ライフワークで取り組んでいますので、費用は一切無料です 《 ご要望をお聞きして、新モデルを開発しています。どのモデルも、官報に掲載されており、拡大読書器として非課税で、給付を受けられるモデルです。(十数モデル有り) お問い合わせは下記へお願い致します。拡大読書器の担当は宮武(みやたけ)です 拡大読書器で読める世界を拓く  〒191-0055 東京都日野市西平山5-23-12 アイネットワーク有限会社 電話&FAX 042*583*7450  e-mail aivision@js7.so-net.ne.jp (ホームページはありませんが、メールをいただければ、奇数月毎に開催の展示会情報に合わせ、最新情報をメール致します) ◎アイビジョンはアイネットワーク有限会社の登録商標です (裏表紙) 1971年 8月 7日 第三種郵便物認可(毎月6回 1の日・6の日発行) 2008年 5月27日発行 SSKA 増刊通巻6246号 あぁるぴぃ 第47号 KANAGAWA 2008 summer 編集後記 ◆沈丁花、菜の花、桜が過ぎて五月はツツジと、日に日に色を増してゆく緑。私は柿の木の新芽が黄色から黄緑、緑へと大きく広がりながら色を増してゆく姿が とても好きです。青空と白い雲と黒い幹。そのコントラストがとても印象に残っています。  きれいに見えていたことにとても感謝しています。(ささき) JRPS神奈川支部事務局・支部長連絡先 支部長  佐々木 裕二 TEL/FAX : ********** 〒256-0812 小田原市国府津********** E-mail / ********** 発行人 身体障害者団体定期刊行物協会 東京都世田谷区砧6*26*21 編集 JRPS神奈川支部会報編集部 佐々木 裕二 〒256-0812 小田原市国府津********** TEL/FAX : ********** http://www.rp-k.com 定価200円 (おわり)