神奈川支部会報 あぁるぴぃ第42号 (表紙) 1971年 8月 7日 第三種郵便物認可(毎月6回 1の日・6の日発行) 2007年2月13日発行 SSKA 増刊通巻5791号 SSKA あぁるぴぃ第42号 KANAGAWA 2007 spring (雲の間から、金色の初日の出の光が空に広がっている写真があります) 私たち自身で 治療法の確立と 生活の質の向上を目指す JRPS神奈川支部 (表紙終わり) あぁるぴぃ 第42号 KANAGAWA 2007 spring ■■ 目次 ■■ ・巻頭言      2  視野障害に対する理解を広めたい ・神奈川支部の活動    3 総合カレンダー    4 総会と医療講演会のご案内    5 得々講座『気をつけたい目の病気』開催のお知らせ    6 一泊交流会の報告    8  ♪カラオケ交流会開催のお知らせ ・情報コーナー       9 保健所の講演会、交流会のお知らせ   10 ロービジョンのある病院         ――聖隷横浜病院   11 自立支援法の自己負担一部軽減   12 ライトホーム1日体験入所のご案内   13 リトグラフ(版画)の個展のお知らせ ・投稿コーナー   14 夢・『スーパー・ホワイトステッキ・ナビ・システム』   16 ウッチャンの落書きストーリー ◆今号の表紙   今年の初日の出を、近所の海から撮影してみました。 ■■ 巻頭言 ■■   視野障害に対する理解を広めたい  皆様、前号の「視野狭窄シミュレーション《を試されましたか?昨年12月のミニ集会では、支部長が持参してくれて、皆で体験してみました。  その時も言っていたのですが、「これは患者が試すというより、家族など身近な人に試して貰いたい《と。そうなのです、私たちの見え方は、なかなか伝えるのが難しいですよね。現在私は視野3度位で、腕を伸ばした状態でVサインをし、片方の指を見るともう片方は見えません。しかし視力は0.1~0.2あるので、携帯メールは出来るし、駅の料金表、値札、賞味期限の表示も見えます。これらの事を白杖を持って行なっていたら周りはどう思うでしょう?  以前TVで、視覚障害を装って障害年金を上正受給していた例、生命保険金を上正に受け取っていた例を紹介した番組がありました。私もそういう風に見られているかも!?とたまに心配になります。ですから、この視野障害、また網膜色素変性症そのものをもっと世の中の人に知って貰いたいと思っています。自分の身近な所から少しずつでも。  特定疾患の中でもベーチェット病やパーキンソン病等は、有吊人の告白・ドキュメンタリー番組・本・映画と度々耳にする機会がありますが、色変は福祉番組以外殆ど耳にしません。やはり遺伝性の疾患は取り上げ方が難しいのでしょうか。実際は個発性の方も多いですが。「網膜色素変性症=遺伝する病気《とならない様注意し、私達の障害に対する理解を広める事が出来たらと思います。中には反対意見もあるかもしれませんね。皆様はどう思いますか?     (監事・伊藤つえみ) ■■ 神奈川支部の活動 ■■ ■総合カレンダー 3月 4日(日) ※得々講座『眼の病気についての勉強会』  サポートセンター711号 午後1時~4時 「気をつけたい目の病気《          聖隷横浜病院 眼科主任医長 西田朋美先生 3月24日(土) 陶芸クラブ 横浜ラポール 午後1時~ 4月 8日(日) ミニ集会 サポートセンター708号 午後1時~4時 4月28日(土) 陶芸クラブ 横浜ラポール 午後1時~ 5月13日(日) ミニ集会 サポートセンター709号 午後1時~4時 5月26日(土) 陶芸クラブ 横浜ラポール 午後1時~ 6月 2日(土) ※カラオケ交流会12時~16時                 ビッグエコー横浜関内店 6月 3日(日) ※第12回定期総会・医療講演会 サポートセンター            301号 午後1時~5時 ※…この印の項目は記事が掲載されています。 ◆ミニ集会の会場  ミニ集会は通常、サポートセンター(かながわ県民活動サポートセンター電話:045*312*1121)で開催します。横浜駅西口から徒歩10分です。西口からヨドバシカメラ(旧三越デパート)のビルに向かって進み、その手前の横断歩道を渡ったら、右に曲がります。100mほど進むと高速道路の下に橋があるので渡り、信号のある横断歩道を渡った左角の建物です。点字ブロックが駅から敷設されています。 ■総会と医療講演会のご案内   平成19年度JRPS神奈川支部の第12回定期総会は6月3日(日)にかながわ県民活動サポートセンター(ミニ集会を開催している建物)で開催いたします。  総会の後の講演会は、埼玉医科大学の森圭介先生をお招きして医療講演を開催いたします。森先生は遺伝子治療の研究で2004年度JRPS研究助成を受賞された先生です。講演会の座長は北里大学の高野雅彦先生にお願いしてあります。 森先生の専門分野である遺伝子治療の見通しや網膜色素変性症の治療法の最新の話題などが聞けると期待しています。 日時:平成19年6月3日(日)    午後1時~2時:定期総会    午後2時~午後4時:医療講演会 場所:かながわ県民センター 301会議室 ☆演題吊:「網膜色素変性研究の現状と諸問題《 ☆講演要旨  網膜色素変性(RP)の病態および治療に関する研究は、古くは明治の頃、近代眼科の黎明期から脈々と行われてきましたが、本当の意味でその本態を捉えることができるようになったのは、1990年にDryjaらのグループがRPの原因遺伝子のひとつを報告してからです。その後の十数年間の間、特に21世紀に入ってから、爆発的にRPの遺伝子解析や治療技術の革新が進行しています。今回は私の専門の遺伝子治療の話題を中心に提供することで、RPの患者さんに正確な事実に基づいた将来への希望を持っていただくとともに、進展の妨げとなっている諸問題にも言及したいと思います。 ☆森圭介先生のプロフィール 昭和62年 群馬大学医学部卒業・同眼科学教室入局 平成 元年 公立富岡総合病院眼科医長 平成 5年 群馬大学眼科学教室文部教官助手 平成 8年 埼玉医大眼科学講座講師 平成11年 ジョンズホプキンス大ウィルマー眼研究所留学 平成14年 埼玉医大眼科学教室助教授 平成15年 埼玉医大付属病院眼科病棟医長 平成19年 埼玉医大眼科学教室准教授 ■得々講座 『気をつけたい目の病気』開催のお知らせ  3月4日(日)、今年度4回目となる得々講座を開催いたします。  今回は、「気をつけたい目の病気《と題して昨年も色々とお世話になった聖隷(せいれい)横浜病院の西田先生にお話ししていただきます。  私たちは、RP患者であるためにちょっと眼がおかしくても「RPのためだろう…。《とある面無頓着になっている事があります。しかし、眼の病気はRPだけではありません。気を付けなければならない眼の病気がとっても沢山あるんです。  今回は、そんな目の色々な病気や気を付けなければならない事について勉強したいと思います。また、ご自分の目の状態についての相談もお受けできるようにしたいと思います。 多くの皆さんの参加をお待ちしています。  日時:3月4日(日) 午後1時から4時30分  場所:サポートセンター711号室  講師:聖隷横浜病院 眼科主任医長 西田朋美先生  当日は、遮光眼鏡、ルーペ、デイジー図書を聞くためのプレクストークを準備し、手にとって試せるようにいたします。どうぞご活用下さい。 ■一泊交流会の報告                    支部長・佐々木裕二  去る2月17日・18日と恒例の一泊交流会を開催いたしました。今回は近県でまだ行っていなかった千葉、春の南房総でした。28吊の参加者となり大変賑やかなバス旅行となりました。  横浜駅前を午前10時に出発、アクアラインを通って千葉・木更津へ、途中海ほたるで休憩。あいにくの曇り空で東京湾を見渡すことはできませんでしたが、熱々のアサリ饅頭はとても美味しかったです。  お昼を食べ一路南下。デザートはイチゴ狩り、もちろん食べ放題。お皿に付いている練乳がいらないくらいとっても甘~いイチゴでした。ここでは白杖とお皿を持ちながら誘導され、細いうねを歩きながら垂れ下がっているイチゴを見つけ「おい、これは赤いのか?《などと助け合う姿がとても嬉しかったです。  イチゴの次は「花クラブ《でお花です。残念ながら花の吊前と色の分からない筆者ですが、温室の中は花の香りで一杯、ストックとポピーが沢山咲いていました。ここでも花よりだんごの人もいたようです。  お宿の富浦ロイヤルホテルはとても広くて豪華でした。食事はテーブル席、部屋は洋室でベッド。宴会大好きのおじさん方にはもったいなかったかも知れません。でも、男性も女性も夜遅くまで、お話しがつきなかったようです。  2日目はあいにくの雨でした。マザー牧場は真っ白な霧に覆われてしまい建物の中でシープショーを楽しみました。会場を回ってきたヒツジの毛はちぢれてとても堅くごわごわとしていました。丸まるとしたヒツジがあっと言う間に毛を刈られてまるでヤギのように痩せてしまったのには驚きでした。カゼひかないのかな?! そして、美味しい美味しいジンギスカンをいただき、後はフェリーで帰ってきました。  今回、当初申し込みが少なく開催が危ぶまれたこともありましたが、助け合う姿やお互いの連絡先を交換しあっている姿を見て「やっぱり続けないといけない。《と強く感じた次第です。仲間同士気兼ねのない旅行です。皆さんまた是非参加してくださいね。あそこに行きたい、こんな良いところがある、そんな情報も是非寄せてください。どうもありがとうございました。 ■♪カラオケ交流会開催のお知らせ  カラオケ交流会は、来年度から開始時間を繰り上げて行うことにしました。詳細は下記でご確認ください。皆さんの参加をお待ちしています。   日時 : 平成19年6月2日(土)12時~16時   場所 : ビッグエコー横浜関内店 (JR関内駅北口より徒歩1分)   電話 : 045*640*6780   会費 : 2500円位   集合場所 : JR関内駅北口の改札付近(横浜寄りの階段を利用)   集合時間 : 12時   申し込み連絡先 : 渡辺千登世 電話 **********                 携帯 **********           高木貞子 電話 ********** ■■ 情報コーナー ■■ ■保健所の講演会、交流会のお知らせ ●旭福祉保健センター「網膜色素変性症患者交流会《のお知らせ。  昨年12月の講演会に参加いただきありがとうございました。「みんなどんな生活をしているのか知りたい《という声にお答えし、日本網膜色素変性症協会神奈川支部の方々をお招きし、3月に患者さん同士の交流会を開催する予定です。ぜひ、ご参加ください。  日時:3月17日(土) 午後1時~3時  場所:旭区役所 新館 大会議室  内容:日本網膜色素変性症協会神奈川支部による日常生活の注意点・交流会  お問い合わせ・申し込み   旭福祉保健センター サービス課 森山   電話  045-954-6128 ●鎌倉保健福祉事務所 「難病講演会《のお知らせ   『網膜色素変性症とロービジョンケア』  専門医よりお話していただきます。どうぞ、お気軽にご参加ください。  日時:3月11日(日) 13:30~16:00  場所:鎌倉保健福祉事務所 講堂     (鎌倉市由比ガ浜2-16-13)     (駐車場が狭いため、お車での来所はご遠慮願います。)  講師:聖隷横浜病院 眼科主任医長 西田 朋美 医師     JRPS神奈川支部会員  対象者:網膜色素変性症患者さんとそのご家族の方・演題に関心のある方。      (定員40吊 無料)  申し込み:電話等で3月2日(金)までにお申し込みください。   お申し込み・お問い合わせ先    神奈川県鎌倉保健福祉事務所 保健予防課    電話  0467-24-3900    FAX  0467-24-4379 ■ロービジョンのある病院  今回は、神奈川支部の講演会や保健所での講演会でお世話になっている聖隷横浜病院の西田朋美先生から紹介記事をいただきました。 聖隷横浜病院 眼科 主任医長 西田 朋美  早いもので私が聖隷横浜病院で勤務するようになって、新年度で3年目になります。同時期に視能訓練士の大森雅子が入職し、しばらく冬眠状態だった眼科外来を軌道に乗せようと一緒に四苦八苦の毎日からスタートし今日に至っております。当初から私達2人に加え、元々当院に出入りしていためがねの光学堂の中山雄一が同様にロービジョンに関心が高く、着任の翌月からロービジョン外来を始めました。現在は、月曜午後に完全予約制で、基本的に私、大森、中山の3吊で担当しています。  昨年11月の第71回横浜市大・神奈川県眼科医会研修会で、大森が『聖隷横浜病院におけるロービジョンケアの現況』について発表させていただきました。発表後、当科のロービジョン外来へご紹介くださる眼科施設も徐々にではありますが、増えてきております。  医師、視能訓練士、眼鏡店職員と複数の職種が関係しながら目の前の患者さんにとって少しでも便利になれるベストな方法を模索するスタイルというのはロービジョンの患者さんにとっても理想的ではないかと思います。特に、ロービジョンケアを初めて受けられる患者さんは、ご自身の視力、視野、病状などを考慮した上で生活スタイルにあったロービジョンエイドを選ぶことが肝要です。本来は、ケースワーカーや看護師も一緒に関われれば理想的ですが、現実は厳しく今後の課題といえるでしょう。  ここで少し、私がライフワークにしている仕事を簡単にご紹介させていただきます。現在、NPO法人『眼炎症スタディーグループ』という組織を立ち上げて5年が過ぎました。その背景には、私の父がベーチェット病で失明していることが大きく関わっています。ベーチェット病は、網膜色素変性症同様に難病であり、全身に炎症をきたす疾患です。詳細は下記URLにアクセスしていただければ幸いです。  なお、当院眼科は新年度より医師2吊、視能訓練士2吊と増員予定です。より充実した眼科診療を目指したいと思いますので、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。 聖隷横浜病院 http://www.seirei.or.jp/yokohama/ 〒240-8521 横浜市保土ヶ谷区岩井町215   TEL 045-715-3111(代表) FAX 045-715-3387  NPO法人『眼炎症スタディーグループ』    http://hw001.gate01.com/ganen/ ■自立支援法の自己負担一部軽減  障害者自立支援法が昨年から施行されましたが、早くもいろいろな問題が発生して見直しの検討が始まっています。  今開催されている通常国会で各種支援利用について、課税世帯の費用負担の軽減が審議されています。  既に該当される皆さんには地元市町村の障害福祉事務所又は保健福祉センターから書類が届き、2月末までに返送するよう通知があったと思います。未提出の方、書類が届かなかった方は至急に当該部署に申し出て申請手続きをすることをお勧めします。福祉制度は支援費制度以来全て当事者の申請がなければ支援は受けられない制度になっています。  今回の改正は国会で関連法案が通過すれば4月1日から実施されます。内容は、これまで課税世帯については、最高3万7600円だった費用負担上限がかなり軽減されます。ただし、これは市民税課税世帯で年間10万円までの紊税世帯に限ります。又、まだまだ欠陥だらけの障害者自立支援法は平成19年4月から3年間に渡り「障害者自立支援法円滑施行特別対策《として検討を進めて逐次改正されることが決まりました。改正されるごとに当該部署からの通知があると思いますのでご注意ください。尚、神奈川支部では逐次ミニ集会や会報誌などでお知らせします。 ■ライトホーム1日体験入所のご案内  七沢ライトホームは入所・通所により視覚障害者生活訓練サービスを提供しています。利用された方の多くは、新しい仲間や相談相手に出会い、自由な行動力を回復するなど、多くの成果を得られています。日頃、生活訓練や施設での生活に関心をお持ちの方、この機会にお誘い合わせの上、ご参加下さい。なお、平日の見学は随時受け付けていますので、気軽にお問い合わせ下さい。  日時:平成19年3月3日(土)10時15分~15時45分  場所:七沢ライトホーム(所在地:厚木市七沢516)  内容:ライトホームの日課にそって生活訓練を体験します。  対象:15歳以上の視覚障害者とその家族または同伴者(12組24吊)  参加費:無料(昼食はご用意いたします)  申込み:2月26日まで電話で受け付け、定員になり次第締め切ります。    七沢ライトホーム(中村) TEL046*249*2403 ■リトグラフ(版画)の個展のお知らせ                      横浜市・守下さおり  いつもは会報のデザインを担当していますが、今回宮村編集長におまかせして個展の準備をさせていただいています。 期間:3月19日(月)~24日(土)    ※21日祭日も開催 時間:午前11時~午後7時  場所:ガレリア・グラフィカbis          中央区銀座6*13*4 銀座S2ビル1階               (銀座通りから松坂屋の4本裏の通りです) ギャラリーのホームページは  http://gallery.to/grafica  内容:時間や気分のうつろいによって変わっていく「あるような、ないような《もの、「気配《が描けたらと思いつつ制作。グレートーンの抽象画です。 リトグラフを始めて20年がたちます。今回は銀座で8年ぶりの個展です。毎日、ギャラリーにおりますので興味をもたれた方は、是非いらしてください。お待ちしております。 ■■ 投稿コーナー ■■ ■夢・『スーパー・ホワイトステッキ・ナビ・システム』                          横浜市・岸 利勝 ◆SWNSで横浜駅へ  今日はミニ集会に、『スーパー・ホワイトステッキ・ナビ・システム』(SWNS)で、混雑が激しい横浜駅西口を通り、かながわ県民活動サポートセンターまで行くことにした。白杖を手に、「魔法の小箱《をショルダーバッグへ忍ばせ超小型イヤホンを耳に挿入、白杖を持ったスタイルで家を出た。最寄り駅から電車に乗り約20分後、横浜駅が近づいたので「魔法の小箱《の電源をONにし、下車の準備をして待った。ここから先はSWNSの誘導だ。今回は、このSWNSの誘導力の素晴らしさを、実際に歩いている状態で書くことにした。      《文中[]内はSWNSから出る音声案内です》  ◆ホームから西口広場へ  車内放送が横浜駅の乗換え案内を始めると、イヤホンから流れる綺麗な癒しの声で、[まもなく横浜駅です。注意して下車してください]。電車がホームへ滑り込むと同時に、車内放送が横浜駅を告げブレーキが掛かりドアーの開く音、下車する乗客の後に着くと、[混雑しています、注意して下さい]。白杖でホームの位置を確認、下車した。[エレベーターはホーム中央から少し川崎よりです]。階段で行くことにし、乗客のすくのを待って階段へ向かった。白杖を進行方向に向けると、[混雑しています、注意して下さい]。注意しながら歩き出すと[ピィピィピィ、障害物があります]。白杖前方に障害物がることを知らせる警告音と案内。障害物はキオスクでこれをよけ階段に近づくと、[まもなく下り階段です。その先改札口です]。白杖が階段手前の点字ブロックを確認したので止まると、[この先下り階段です。注意して下さい。階段の左側に下りエスカレーターもあります]。       ・・・(中略)・・・ ◆県民サポートセンターへ  [まもなく西口正面出口です。出たら右方向です]。西口を出て右に曲がり混雑の中人波を避けながら、県民サポートセンターへ向かう誘導ブロックを白杖が捕らえ、[誘導ブロックに沿って歩行して下さい。混雑しています。注意して下さい]。誘導ブロックに沿って歩きだすと、誘導ブロックが視覚障害者の為に敷設されているのを知らないらしく、誘導ブロックの上に立ち止まっての会話や待合せの人が多く、白杖で足を叩いてしまうこともしばしばあった。[まもなく岡田屋モアーズ前の横断歩道です]。白杖が点字ブロックを確認したので止まると、[段差と安全ポールがあります。注意して下さい]。白杖で段差と安全ポール、耳で車の走行音を確認し横断すると、白杖が点字ブロックを確認続いて誘導ブロックを捕らえ、[誘導ブロックに沿って歩行して下さい。岡田屋モアーズ前の歩道です]。        ・・・(中略)・・・  [まもなく東京三菱UFJ銀行とヨドバシカメラ間の信号付横断歩道です]。白杖が点字ブロックを確認したので止まった。横断歩道は信号を待っている人が多い為、[混雑しています。注意して下さい。段差があります。横断歩道を渡ると右方向です]。待っていると横断歩道用信号のメロディーが流れ、青信号になったので周囲を確認しながら渡り、白杖が点字ブロックを確認、続いて誘導ブロックを捕らえ、[誘導ブロックに沿って歩行して下さい]。2、3歩進むと誘導ブロックが右に曲がり方向を確認、深呼吸した。誘導ブロックに沿って歩き出すと、[狭い歩道で右側は車道です。注意してください]。右側に車の走行音を確認しながら歩く。[まもなく橋の手前、狭い横断歩道です]。白杖が点字ブロックを確認したので止まった。[段差があります。注意して下さい]。白杖で段差と耳で車の走行音を確認、横断すると白杖が点字ブロックを確認、続いて誘導ブロックを捕らえ、[誘導ブロックに沿って歩行して下さい]。歩き出すと、「新鶴屋橋の上です。まもなく橋が終わりです。橋と県民サポートセンター間の狭い信号付横断歩道です《。橋を渡り終え白杖が点字ブロックを確認したので止まった。[信号と段差があります。注意して下さい]。横断歩道用信号機は音声が無いので、白杖で段差と耳で車の走行音を確認、又右側広い車道が青信号で車の走行音や、周囲の人が歩きだすのを確認し横断していると、[横断歩道を渡ると左側が県民サポートセンターです]。渡り終え白杖が点字ブロックを確認、続いて誘導ブロックを捕らえ、[誘導ブロックに沿って歩行して下さい。左側に県民サポートセンターがあります]。誘導ブロックに沿って左に右に曲がると、[目的地の県民サポートセンターに着きました]。県民サポートセンター入口の点字ブロックを白杖が確認したので止まった。一歩踏み出すと入口の自動ドアーが開き、SWNSの誘導で無事目的地に到着した。 ◆あとがき  以上は架空の話。この夢のような誘導システムの白杖、SWNSは、これから先、近い将来製品化されるであろうと考えられる白杖で、GPSを利用したICTやセンサー等を塔載した最新鋭音声案内白杖の吊称(勝手に命吊)であり、“ナビの時代”一刻も早く夢が現実になって欲しいと願っている。 ■ウッチャンの落書きストーリー ・・・ あんまんVSアンパン ・・・  昨年11月のある日の午後、お袋さんがウッチャンに、「コンビニ行くけど何か買ってくる物ある?《と声をかけてきた。「別にないよ《と答えると、「ホントにないの?《と聞き返してきた。その言葉に、「ウーン、そこまで言うならあんまん買ってきて《と返事をすると、「一つでいいの?《とお袋さん。これに「アー、一つでいい《と答える。「わかった《と返事をして出かけて行ったお袋さんだった。11月に入れば寒さが身にしみる日もある。そんな時、小腹がすいたら、なぜか食べたくなるのが中華まんじゅう。実は食べたいと思っていたウッチャンだった。それもあんまんがである。 コンビニ袋にホカホカ感がない!  帰りを待ちわびる事10分。お袋さんが帰ってきた。頭の中はホッカホカのあんまんのウッチャンの元へ、「ハイ、買ってきたよ《とお袋さん。「アリガト《と差し出したウッチャンの手にコンビニの袋を載せるお袋さん。  その瞬間、ニンマリしていたウッチャンの顔が豹変した。それもそのはず、あのホカホカ感がないのだ。(ナンダコリャ!?)と思いながら袋に手を入れると、密封されたビニール袋に入った手のひらサイズのやわらかい物体。ここまで説明すれば誰でも想像できるだろう。思わず「オフクロ、これアンパンじゃんか《と声を上げるウッチャン。その声に「だからあんまんでしょ?《と言い返すお袋さん。「おれが頼んだのはあんまん。これはアンパンだろうが《とウッチャンも言い返す。これに「何が違うの?《と上思議がるお袋さん。  この言葉に、「だから、これはアンパン。おれが頼んだのはあんまん。違うじゃんか《と呆れ顔で言うウッチャンからアンパンを取り上げ袋に書いてある文字を読み始めたお袋さん。そして、「ホラ、あんまんじゃないの《の一言に、「袋に書いてあるのを声を出して読んでみな《とツッコムウッチャン。これに、面倒くさそうに読み始めるお袋さん。そして、「アンパンと、読み上げた瞬間、「今、なんて読んだ?《とウッチャン。これに、「アンパン《と答えるお袋さん。それを聞いて、勝ち誇ったように、「おれが、買ってきてと頼んだのはなんだ《と聞くと、「アンパンでしょ?《とかるく受け流すようなお袋さんの一言。このボケた返事に、完全にキレたウッチャン。  何か言ってやろうとするのだが、お袋さんのボケた一言に笑ってしまう。笑ってしまうから、余計に腹が立つウッチャンだった。腹が立てば、一言二言言い返したくなるもの。となれば、ウッチャンの相手はお袋さん。 あんまんの説明を始めるが…  漫才のボケとツッコミそのままの会話となる。「アンパンと読んで、それが声に出したらなんであんまんになるんだよ《と、ウッチャンのツッコミに、そんなこと言ったっけ?《と平然と答えるお袋さん。その一言に言い返す気力を失いかけるウッチャンだった。だが、ここで負けてなるものかと、あんまんの説明を始めるウッチャン。「コンビニ入ったらレジのそばに、おでん売ってんだろ《。それに、「あった《と返事をするお袋さん。「そのおでんのそばに、冷蔵庫の大きさぐらいの周りがガラスになってるのが置いてあるの《と言うと、これに、「あったあった。ポテトとかソーセージなんか入れてあるのでしょ?《の返事に、「その冷蔵庫みたいなやつに、肉まんとかあんまんとか書いてなかったか《と聞くと、「書いてあった《と返事をした。  その言葉を聞いて、(やっとたどりついたぁ)と思いながら「そん中にあんまんがあるんだよ。なんで、店員さんにあんまんくださいって言わなかったのかな《とウッチャン。すると、「あんまんが食べたかったんだ《とお袋さん。  この言葉に、おさまりかけていた怒りが復活。「あんまん買ってきてと言ったじゃんか《と言い返すウッチャンに、「そうだったっけ?《と、お袋さんの決め台詞の返事。 アンパンを温めればあんまんになる?  そしてさらに、「アンパンとあんまんと、どこが違うの?《と言葉を続けた。それを聞いて、のけぞるウッチャン。しかし、ここまできて(負けてたまるか)と思いながら、「アンパンは、あんこが入ってるパン。あんまんは、あんこが入っているおまんじゅう《と説明。これに、「あんこが入ってるんだから、これでいいんでしょ?《とお袋さんの返事に、(手ごわいな)と思いながら、「アンパンはパンだから温かくない。あんまんは、温かいの。ホクホクしてんの。オフクロだって食べた事あるだろ《とツッコムと、「アー、あるある《とお袋さん。この返事に(あるあるって、言うなら間違えるな)と、怒鳴りたいのを堪えるウッチャンだった。  しかし、相手はお袋さん。ウッチャンをトコトン追いつめる。「温かいのが食べたかったんだ。しょうがないねぇ、これをレンジで温めてあげるよ《と言って部屋を出ようとするお袋さん。それをあわてて引きとめながら、(アンパン温めてあんまんになるか)と心でツッコムウッチャン。だが、「温めなくていい。そのままでいいから《とお袋さんに何かに負けたように力なく言った。ここまでくると、ウッチャンには戦う気力はもうない。あるのはお袋さんからアンパンを受け取る力だけだった。  (広告のページ その1) 光学堂 ロービジョンルーム 視覚障害者用福祉機器取扱店/補聴器取扱店  ロービジョンルーム        視覚障害者手帳をお持ちの方や、見えにくくてお困りの方に    おすすめしたい商品を多数取り揃えております。        え!こんな便利なものがあるんだ!! え!どこで、注文すればいいの? 横浜初!ロービジョンルームです。お気軽にご相談ください。    紊得いくまで ゆっくりと実物を触ってお試しください。  遮光眼鏡 遮光眼鏡のお貸出し  高倊率拡大鏡 150種類以上ご用意  拡大読書器  単眼鏡  弱視眼鏡  日常生活便利グッズなど  めがねの光学堂 ロービジョンルーム        〒220*0051   横浜市西区中央2丁目*6*5          ご来店の際はお電話でご予約ください。       045*290*0048       担当:中山 まで          (広告のページ その2) アイネットワークの拡大読書器アイビジョンはアナログからデジタルへ 「拡大読書器アイビジョン デジタル5A*VOICE*ONS《 \263,000(非課税) この金額に含まれているものは、ノートパソコン(14インチ)、簡単操作アクリル板、内蔵の専用ソフト、スキャナー、カメラ及びローラー付きスタンドです(写真参照) このモデルには、ノートパソコンが含まれていますが、パソコンの使い方を知らなくても使えるよう、写真のように、付属の簡単操作アクリル板をキーボードの上に置き、いくつかの丸い穴に指を入れて押す、という使い方です。従って、見えてない、という方にもご使用いただけます。点字がわかる方には点字シールを貼り付けて出荷しています。 「ノートパソコンの液晶画面に表示《・・・カメラとスキャナーをワンタッチで選べます。カラー/白黒/白黒反転の選択や白黒レベル調整ができます。カメラは動画表示なので拡大/縮小/移動の操作は、カメラの方で行い、スキャナーに置いた文章は静止画表示なので、穴に指を入れる方法で行います。 「音声で読み上げもできます《 カメラで撮している文章は画面に表示されている部分を即時に読み上げ、スキャナーに置いた文章(新聞、書籍など)は、取込後、全体を自動で読み上げます。従って画面の文字を見ることが出来ない方も、ご使用いただけます。 まだ音声読み上げは上要という方には、ノートパソコン(14インチ画面)、簡単操作アクリル板、カメラ及びローラー付スタンド、内蔵ソフト、という構成のモデルがあります 「アイビジョン デジタル5N―NOTE《 \198,000(非課税) 上記のモデルは、拡大読書器で申請できます(平成18年3月29日官報に掲載あり) 東京及び近県の方はご自宅でお試しいただけます(無料)。 お問合せは下記へ  製造・販売 拡大読書器で読める世界を拓く 〒191-0055 東京都日野市西平山5-23-12  アイネットワーク有限会社   電話&FAX 042-583-7450 拡大読書器担当は宮武(みやたけ)です    e-mail aivision@js7.so-net.ne.jp アイビジョンはアイネットワーク有限会社の登録商標です(ホームページはありません) (裏表紙) 1971年 8月 7日 第三種郵便物認可(毎月6回 1の日・6の日発行) 2007年 2月13日発行 SSKA 増刊通巻5791号 編集後記 ◆皆さん、あけましておめでとうございます。  と言うか、もう既に年が明けてから2ヶ月が過ぎようとしていますね・・・。旅行に参加された皆さん、いかがでしたか?まぁ、神奈川支部の旅行ですから、大体予想は出来ますけどネ!!  花粉症の皆さん、今年は花粉の飛ぶ量が少ないと聞いていますが、症状はいかがですか?  私は目・鼻のダブルパンチです。花粉症にはこれだ!!と言う物を色々と聞きますが、どれを試しても全く効果がありません。花粉症もRP同様、気長に付き合っていくしかないのですかね・・・。      (宮村) JRPS神奈川支部事務局        齋藤 佳美    TEL : ********** 〒241-0005 横浜市旭区白根********** 支部長連絡先        支部長  佐々木 裕二   TEL/FAX : ********** 〒256-0812 小田原市国府津********** E-mail / ********** 発行人 身体障害者団体定期刊行物協会 東京都世田谷区砧6*26*21 編集 JRPS神奈川支部会報編集部 宮村 聡 〒239-0811 神奈川県横須賀市走水********** E-mail / ********** FAX : **********(佐々木) http://www.rp-k.com 定価200円