●ロービジョン川柳のコーナー

 ロービジョンとは、低視力、見えにくい状態のことです。厳密には全く見えていない人は含まないのかも知れませんが、ここでは全盲の人も含めた視覚障害者がよんだ川柳をご紹介します。同じロービジョンの方には「そういうこと、あるある!」と共感し笑っていただけることうけあいです。また、晴眼の方々には、見えにくいってこういうことなんだと、視覚障害者を理解していただける一助になればと願っています。私も川柳詠んでみました。という方は連絡フォームから是非ご投稿下さい。

    2017・2018年第1〜5回

●第6回募集作品(2019年 2月)

藤沢市 志屋 京作(しや きょうさく)
【ひとりごと】
 @思い草 いつも貴方は 凜として
 A初春に いきながらえて 福寿草
 B風邪引いて 人に移して 治すのか 
 C我が心 我が眼の奥も 深き闇
 D遍歴りて(へめぐりて)さまよい歩く 白い杖
 Eすれちがう あなたいつもの 歴史観
 Fすりかえる いつもあなたは 嘘と詐欺
 Gそんなこと「ドウデモヨロシ」拉致返せ
 Hおしのけて 人より先に 座りたい
 I身勝手な 過ぎた親切 お節介

横浜市 月見草
 @おさんどん やるっきゃないと 奮闘し
  解説:10年ぶりに待望の孫誕生!見えにくいけど孫の為ならエンヤコーラ!
 A孫あやし 眠け誘うや 冬の午後
 B甘え泣き 抱っこをねだる 孫いとし
 C同居して ようやくわかる 母の目を
  解説:息子が成長過程の頃は視野も視力も生活に支障はなかったので、
  今は息子の「目がだいぶ進んだね。」の一言がそれを物語っています。
 D焦点が 合わないままで ご挨拶
  解説:このところ来客が多く人の顔は覚えられないが、暫くすると声で判別できます。
 E二月には 屋根にうっすら 雪化粧

横浜市 清水 秀雄
 @ウォーキング たるむ足腰 カツを入れ
  解説:15000歩、カツを入れ過ぎ数日痛みました
 A氏神様 正月過ぎて 落ち着きを
  解説:初詣も一服、何時もの神社に戻りました。
 B寒くとも 春はすぐそこ 梅の芽が
  解説:自然は裏切らない。梅のつぼみが…。
 C春日和 きのう節分 惑う鬼
  解説:急な季節の変化です。鬼も戸惑います。
 Dまとめ役 投句の想い 忖度し
  解説:本コーナーのまとめ役として投稿句をじっくり読むと投句者の想いが伝わります。

横浜市 吉川 弘
<妻が昨年秋から体調をくずし入院や救急搬送などの後、12月末も押し迫った頃に手術をすることになりました。この年末年始は大騒ぎでした。>
 @妻が腕 組んできたのは 帰り道
  解説:??ふらつくの、と妻。これが騒動の始まりでした。
 A救急車 震える指で ボタン押す
 B隊員の 顔見て妻が 起き上がる
  解説: 安心したのでしようか。隊員に寝ているように言われていました。
 Cガタピシと  揺れ過ぎだろう 救急車
  解説:とにかく良く揺れました。
 D手当て終え 病院からは 追い出され
  解説: 軽いと判断されると夜中でも帰されるそうです。
 Eいま手術 何があったか 長いこと
 Fいかめしく 成功ですと 医師の声
 G元旦に 妻退院で 今年吉(きち)
  解説:術後の経過が良かったようで予定より大分早い退院でした。
 H体調が 良くなるほどに 小言増え
  解説:あの頃は大人しかったなぁ。でも元気のほうが良いか。

小田原市 井手 章
★<街中・駅シリーズより>
 @混雑の 優しい声に ホッとする!
  解説:街中や駅で方角が分からなくなったときにお声掛けが増えました。
★<デイケアシリーズより>
 Aふと見ると 汗を流すは 自分だけ
  解説:デイケア通って丸2年、体重は減り、腰痛も消えて感激です。!
★<節分シリーズより>
 B思い出す 豆まき仕切る 父の声!
  解説:幼い頃我が家では、豆まき以外にお菓子や小銭を父がバラ撒いていました。
★<冬の空、シリーズより>
 C帰り道 夜道を照らす 月明かり!
  解説:今日は目の調子が良いかと思い、夜空を見上げたら満月でした。
 D三日月や 見えて嬉しき 冬の空
  解説:帰り道、ヘルパーさんに12時・45度方向に、うっすらと三日月がと言わ れ、探せたときの喜びです。
★<冬の富士山シリーズより>
 E白き富士 澄み渡りても 目を見張る!
  解説:ヘルパーさんに今日の富士山はとても綺麗と言われ、目を大きくしても見えま せんでした。 
 F冬の富士 まほらの姿 見えぬ俺!
  解説:昔は見えてた、雄大な富士山を思い浮かべての一句です。
★<早春の花シリーズより>
 G散歩道 庭先香る 梅の花!
  解説:ヘルパーさんと帰り道、白梅に続き紅梅の香りが春を呼んでいます。
 Hふるさとの 桜並木に 思い寄せ!
  解説:懐かしき故郷の桜並木が目に浮かびます。
 I菜の花や 川津桜に 彩りを!
  解説:早咲きの川津桜の下に咲く菜の花のコラボレーションでの一句です。

横浜市 森田 祐吉
 @迷いしに 声かけられて 嬉しくて
 Aぼけてない 恋のときめき まだあるよ

横浜市 佳純目 譲司(かすみめ じょうじ)
 @乾きすぎ お肌にきつい バスタオル
  解説:カラカラ冬、やわなお肌に傷が付く。
 A舞ってきた 鼻がムズムズ 先取か
  解説:正月が過ぎたばかりなのに。敏感です。
 B納税で 北からホタテ 涙目に
  解説:新鮮で言うこと無しでした。
 Cなおみチャン 快挙の裏に 違和感が
  解説:我々の前に急に現れたカタコトシャベリで日本国籍を望むテニスのヒロイン。何が起こった!という感じです。
 D汗ばむわ 花子フレーズ 変な春
  解説:昔花子の人生に来た春、今我々には季節はずれの春がと言ったところです。

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